幻想古書店で珈琲を7 あなたの物語 (ハルキ文庫 あ 26-7)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 312
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758441988

感想・レビュー・書評

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  • 毎週、5冊位のペースで、本を読んでいます。レガシーかつ洋書を選ぶときの参考になるような話もあり、通勤で読んでいます。

  • 再読2回目。
    主人公の優しさと強さに感動した。始めの頃はただただ頼りない子やったのに。人との出逢いが自分を変えるってこと、あるよね。

  • 「司、亜門と理由を考察する」
    自ら筆を取るが結果は。
    日記を書くという習慣があれば簡単な事かもしれないが、普段は読者であり筆者の意図を探る立場の者としては中々に難しい事だったろうな。
    衝撃的な内容の本であればある程、もう一度読み返すと新しい発見が出来たりするんだよな。

    「熟成された珈琲」
    購入してから眠ってた。
    一世紀というのが本当であれば中身はもはや見る影も無い状態であり、蓋を開けでもしたら大変な事になりそうな品だが期間を守れば飲みやすくなるのだな。
    彼等の本気の片付けとなると何世紀にも渡る収集品が所かしこにありそうで、中々終わりが見えなさそうだな。

    「司、亜門と書の未来を考える」
    望む物語を直ぐに提供。
    自分の好きな設定で結末まで完璧な物語があれば少し楽しそうと思ってしまう部分もあるが、作者により癖や構成が違うからこそ似ていても面白いのでは。
    開発されたとしても最初は興味本位で売れるかもしれないが、需要が続くとは思わないな。

    「一般的な珈琲」
    普段とは違う立ち位置。
    彼は一番近くで技術や知識を得ているのだから実践してみるのも良いだろうが、初めて淹れるにしては中々に大人数で緊張も凄かったろうな。
    ウェイトレスの様な立ち位置の彼からしたら、ドリップ式だけとはいえ任せられるという言葉は嬉しかったのでは。

    「司、亜門と未来を歩む」
    彼の決めた進むべき道。
    作品を残すというのは自らの死後も誰かの目に止まり続け読み継がれるという事で、存在が忘れ去られ死ぬ事は絶対に有り得ないからな。
    彼は大切な友人の為にも彼が消えてしまう日まで、自分との思い出を綴る事で傍に居る事を選んだのだな。

  • 今までの本は全部司くんが書いてると思うと改めて読み直したいなと思いました。
    止まり木を出ていくのかと思っていたのですが、これからも亜門の元で働きながら、執筆を続ける最後でよかった。
    司くんがいなくなっても、概念は残る、ということで、最終的に本の精とかつくもがみ的なものでで復活して、いつまでもあの店にいてくれたらな、なんて思ったり。
    番外編も楽しみです。

  • シリーズを通し、情景がイメージし易くわかりやすい文で、1度読むと奥へ奥へと物語に吸い込まれていくような本でした。
    情景がイメージし易いので、本をあまり読まない方が本の世界に入るきっかけにもなる本だと感じました。

  • 完結寂しい
    読み切って表紙のノートパソコンの意味が分かる

    自分の物語をハッピーエンドにするために大きな一歩を踏み出した司くん。
    本が世に出回ることの難しさを知ってもなお本を出そうと踏み出した事がすごい

    きっと司くんが歳をとって大往生した後も止まり木には彼の本がずっと飾られ亜門が読み返す、そんなのが想像できた。泣ける。

    3話の亜門と会わずに帰ったお客さんは夜に会う。の氷室さんではないかと盛り上がっています。

  • 司があまりに自己評価が低くてどうなるかと思ったけど、
    ああいうラストでよかった。
    今回は、亜門でなく司が解決する話もあったし。
    亜門はもちろん、コバルトやアスモデウスは本当に変わらない。ま、魔人たちにとっては数年なんて一瞬のことだから、
    変わるほどの時間ではないのだろうけど。
    人の一生はそれに比べると本当に短い。それでも、、、と目標を定めた司だから、みんな好きなんだろうな。

  • シリーズ完結。
    今まで一人称に違和感を感じていたのが、最終巻でついに解消されました。コバルトさん、ありがとう。

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著者プロフィール

作家

「2023年 『怪談都市ヨモツヒラサカ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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