つるつる鮎そうめん 居酒屋ぜんや (ハルキ文庫)

Kindle版

β運用中です。
もし違うアイテムのリンクの場合はヘルプセンターへお問い合わせください

  • 角川春樹事務所 (2018年9月15日発売)
3.76
  • (22)
  • (72)
  • (48)
  • (5)
  • (0)
本棚登録 : 514
感想 : 48
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (248ページ) / ISBN・EAN: 9784758442015

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 居酒屋ぜんやの女将・お妙の作る美味しく、滋養のある料理から目が離せません。
    旗本の次男坊で美声の鶯メノウを持つ林只次郎とお妙の取り合わせが楽しい物語です。
    此度は、3年前のお妙の夫・善助の死が、他殺でないかという可能性が出てきました。善助が死んだ所から材木問屋近江屋が作り出して、まだ外に出していない新種の金魚「薄桃」が出てきたのです。そして、ぜんやの用心棒・草間重蔵が、不気味な存在になってきています。

    【読後】
    お妙に想いを寄せる只次郎を、お勝が茶化すのを見ていると笑いがこみ上げてきます。
    毎回出て来る美味し料理が食べたくて仕方がありません(*^_^*)
    近江屋、草間重蔵と怪しい人たちが出てきます。
    これからどうなるか……と思うと……。

    つるつる鮎そうめん 居酒屋ぜんやシリーズ5作目
    2018.09発行。字の大きさは…小。2021.10.02読了。★★★☆☆
    五月晴れ、駆け落ち、七夕流し、俄事、黒い腹、の短編5話。
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    【バックナンバー】
    居酒屋ぜんやシリーズのバックナンバーは、私の本棚より「タグ」→「タグの一覧を絞り込む」に「坂井希久子」と入力。または、その中から坂井希久子を探してください。そうすると著者坂井希久子さんの本が一覧表示されます。
    私は、本を登録するときには、著者名と登録した年(2021)で登録しています。たまにシリーズ名でも登録もします。例えば「風烈廻り与力・青柳剣一郎」などです。

  • 「居酒屋ぜんや」のシリーズ、5作目。

    美人女将のお妙が美味しい料理を作る人気の店に、今日も常連が集まり‥
    小さな問題をお妙の知恵と季節の美味しいもので解決しながら、さらに大きな謎もじわじわと正体を見せ始めます。

    お妙に憧れている林只次郎は、貧乏旗本の次男。
    山王祭は町人の祭りなので、武士は街なかへは出ないのだとか、江戸時代の習わしが面白い。
    只次郎はこっそり町人姿で医者を探しに出かけるが。
    お妙は薬の代わりになるものを渡す。

    升川屋喜兵衛の嫁・お志乃が産んだ千寿の祝いの料理を頼まれ、出向いたお妙。
    家族の微妙なバランス、男親の鈍感さに笑っちゃいますが。さりげなく解決へ導くお妙です。

    お妙は早くに両親を火事で亡くし、駆け付けた善助に引き取られ、善助とその姉・お勝に育てられました。
    父の手伝いをしていた善助は二回り年上だが、後に結婚したのです。
    お勝はお妙のことを恋を知らないのではと思っているが、お妙は最初から善助を親代わりとは思っていなかったよう。
    しかし、今になって、善助の溺死に疑いを持ち、ひいては父親のことも謎に思うように。

    一方、ぜんやの常連の大店のご隠居らが、お妙の父親と知り合いだったとわかります。
    思いがけない引き合わせに、用心棒の草間重蔵の存在もあり、謎は解けるか‥?

    父や善助に習った医の知識もあり、機転が利くお妙と、のんびりしているが人に好かれる、年下の只次郎。
    にぎやかな常連たちに囲まれた、あったかな世界です。
    事件も無残なだけでは進まない、人情味あふれる展開へ。

    タイトルが似ていて順番を覚えきれないので、書いておきます。1作目から、ここまで
    「ほかほか蕗ご飯 居酒屋ぜんや」
    「ふんわり穴子天 居酒屋ぜんや」
    「ころころ手鞠ずし 居酒屋ぜんや」
    「さくさくかるめいら 居酒屋ぜんや」
    「つるつる鮎そうめん 居酒屋ぜんや」
    この次は「あったかけんちん汁」「ふうふうつみれ鍋」「とろとろ卵がゆ」「ほろほろおぼろ豆腐」「さらさら鰹茶漬け」
    この後、さらに、主役が若い世代に移る「花暦 居酒屋ぜんや」シリーズへと続きます。

  • 居酒屋ぜんや シリーズ5

    林家の次男・只次郎は、居酒屋「ぜんや」の美人女将・お妙に、一方的に、想いを寄せている。
    最近、恋敵が現れ、心穏やかではない。

    好事家の飼い鶯に、愛鳥ルリオが歌を教えるその謝礼によって、百俵十人扶持の林家の台所は支えられている。
    ルリオに五羽の子ができた。そのうち、三羽が雄で、ルリオの後継鶯として期待されるが、喉がまだできておらず、美声を受け継いでいるかどうかわからない。

    一方、「家事で二親を亡くした時に、駆けつけてくれたのが、早すぎる」と、亡き夫であった善助が、何者であったのかと、今更ながら気になり出したお妙。

    ひょんな事から、医者をしていたお妙の亡き父親と「ぜんや」をご贔屓にしている御隠居達が、親交があった事がわかる。

    川で溺れ死んだと思われていた、夫善助の死因に疑問を持つ、お妙。
    只次郎・菱谷の御隠居・お勝達は、真相究明に力を貸す約束をする。

  • 四季の流れに、旬の美味しそうな料理が並ぶぜんや。
    身体のことをも考えた妙さんの料理は本当に美味しそう。
    妙さんの夫善助のことや、用心棒重蔵のこと、謎が深まる。
    妙さんと只次郎さんは?
    楽しみが続く居酒屋ぜんやシリーズ。

  • 「居酒屋ぜんや」シリーズ、もう第五弾!
    季節感たっぷりあふれる料理が美味しい「ぜんや」
    亡くなった夫の店を引き継いで、お妙が料理の腕をふるっている。

    鶯の鳴き合わせで一家の生計を支える、武家の次男・林只次郎。
    太物屋菱屋のご隠居。
    亡き夫・善助の姉で、居酒屋を手伝ってくれるお勝。
    そして、少し前からぜんやの用心棒を務める謎の浪人・草間重蔵。
    常連さんの、江戸の大店の主たち。

    ひとつの謎は解決されたが、重蔵の正体も気になるところ。
    そこへ、最初の頃からどうも気になる、お妙の夫・善助の素性。
    医者の娘であった、というお妙の医学の知識が、だんだんとクローズアップされてきている。
    ミステリとしても、ますます面白くなってきました!

    『五月晴れ』
    升川屋では、お志乃が産んだ男子・千寿(せんじゅ)の初節句の祝い。
    上方から志乃の両親もやってくるので、上方出身のお妙が料理を頼まれる。
    若い母親の心理と、人の気持ちを斟酌できない男親が、絶妙に描かれている。
    お志乃さんの成長が嬉しい。

    『駆け落ち』
    世間知らずの大店のお嬢様は悪い奴に目を付けられがち。
    ここでは、娘に振り回される父。
    ちょっとコミカルも入るお話。
    只次郎の甥・乙松の病状をきいて、お妙が“医者をかえたほうがいい”というアドバイスとともに“西瓜糖”を渡す。

    『七夕流し』
    江戸中でいっせいに“井戸浚い”
    江戸の風俗が分かって面白い。

    『俄事』
    又三の件で黒狗組に潜入した際、世話になった大山に、只次郎が再び接近。
    段々と互いの親しさ、大山への(読者としての)信頼度が増す。
    偽名の付き合いだが、そのうち突然バレそうな気が…

    『黒い腹』
    江戸では“毒がある”と嫌われる太刀魚だが、毒はない。
    ただ、さばくと腹の中が真黒である。
    南蛮漬けがおいしそう。
    栗ごはんも…
    しかし、急な展開にびっくり!!
    ますます目が離せない。

  • こんなシリアスな話に発展していくのね!
    重蔵の正体、妙の夫・善助の死の真相が気になる!

  • 待望の子が生まれたものの、悩み多きお志乃。
    乙松の突然の病に取り乱すお葉。
    いつの時代も、子を想う母の気持ちは同じ。
    お妙の医療の知識が役に立ち、やがてお妙の出自も明らかに。
    善助の正体や、死の謎も深まります。

  • 江戸中期、美貌の未亡人が女将をしている居酒屋「ぜんや」を舞台にした物語だ。
    相変わらず登場する料理がどれもおいしそうで、「うまぁい!」と叫ぶ只次郎と同じものを食べたくなる。

    日々の小さな謎解きとほがらかな人々のやり取りを絡ませながら、物語は少しずつ核心に迫っていく様子を見せる。
    前作からワケアリだったり怪しげだったりする印象を与えていた登場人物たちの素性が少しずつ明らかになり、一見平和そうに見える「ぜんや」と、店を切り盛りする妙を取り囲もうとする影が垣間見える。

    微妙に進展しているような、していないような只次郎と妙の関係も含めて、この続きがどうなるのかとても楽しみだ。

  • いよいよ役者が揃ってきて、さらに面白さが増してきた。誰がどう繋がっているのか楽しみ。やはり最終的にはお妙の幸せを願う。

  • 鮎そうめん美味しそう。登場する料理がどれも美味しそう。
    重蔵の過去と思われる話、お妙の夫への疑惑、父親が旦那衆と知り合いだったと判明。近江屋は只次郎に鶯のヒナを狙って迫いまわして図々しい豪商だと思ってたら何やら怪しい感じ、謎が深まった。

  • 「五月晴れ」
    「駆け落ち」
    「七夕流し」
    「俄事」
    「黒い腹」

  • 「五月晴れ」
    匂いと味は最悪で。
    子育てだけでなく他のこともやっていたら、どれだけ体力があったとしても少しずつ疲労は溜まっていくだろうな。

    「駆け落ち」
    計画的犯行と知る。
    何も知らない小娘だからこそ、こんなくだらない男のために時間を割いてしまったうえ都合よく扱われたのだろう。

    「七夕流し」
    一年に一度の逢瀬。
    記憶に残っているのならば本当のことであろうが、何故ここで用心棒をし続けているのか疑問が残ってしまうよな。

    「俄事」
    思わぬ所で繋がる。
    話題に出ても誰なのかちゃんと伝わっていなければ、同一人物だと思わず違う人間として捉えてしまうのだろうな。

    「黒い腹」
    見覚えのあったが。
    信用できると心の底から思える人たちがいてよかったけれど、これから動くとなると危険なことになるだろうな。

  • 4.0 ミステリー色が出てきた

  • 2024.1.17 読了。
    「居酒屋ぜんや」シリーズ第5弾。
    美人女将お妙の切り盛りする居酒屋ぜんやの常連客でお妙に恋心を持つ武家の次男・只次郎を初めとする大店の常連客に義姉のお勝やおえん。そして用心棒としてぜんやで働く謎多き草間重蔵。
    お妙の故良人・善助の死がなにやら不審な気配が漂い始める。連続短編時代小説。

    第1話「五月晴れ」では物語が始まった初期の頃のような日常の常連客のいざこざをお妙の美味しい料理と医者だった父から教わった知識を使い久しぶりに穏やかな話だった。
    しかし2話目以降、忘れられない又三の死に触れ出し3話4話と続いていく中で善助の死が点と点がで繋がっていくように不可解さがじわじわと混じってくる。
    草間重蔵は本当はどんな人物なのか?
    江戸にもよく来ていたお妙の父とぜんやの常連客との繋がりはなんなのか?
    近江屋の主人と善助との関係は?……etc

    お妙の作る季節感のある料理を食べる穏やかで和気あいあいとしたシーンと答えの出ない善助の不審死に繋がるお妙の記憶にゾクッとさせられるシーンとのコントラストに引き込まれる。
    文章自体も時代小説だからといって小難しく書かれていないし押し付けがましくない程度の時代背景の説明もありサクサクと読みやすい。

    数々出てきている謎が気になり続編も読みたいと思った。


  • あらあらあらあら…

    前作で匂わされた謎は何一つ明かされず、
    またしてもキナ臭い雰囲気になってまいりました。

    今回はルリオが全然出てこなかったねぇ
    子供たちどうなるか楽しみだな

    里芋団子と鮎そうめんが美味しそうだったなぁ
    ダイエット中なのにお腹空いちゃう

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    山王祭に賑わう江戸。神田花房町の居酒屋「ぜんや」の常連客たちも、炎暑のなか祭りに心を躍らせていた。出門を禁じられている武家人の只次郎は、屋敷で育てている鴬の調子を見ていたが、甥の乙松が高熱にうなされ、町人に扮して急ぎ医者を呼びに走ることに。帰り道「ぜんや」に寄ると、女将のお妙に変装を笑われながらも、“食欲がないときにいいもの”を手渡され…。一方、お妙は夢の中で亡き夫・善助との思い出を蘇らせる。体に良い旬の植物・食材の知恵が詰まった、美味しい傑作人情小説第五巻。

  • 本巻では端午の節句の祝いこそあれ目玉料理というほどのご馳走の話題はなく、草間重蔵の素性に迫る一方でお妙の前夫にまつわる謎が突如として湧き出してくるなど、いつになく騒がしいのだが、股引を穿いた只次郎のエピソードが微笑ましい。

  • 何やらお話が動いてきました。
    いったいどうなるのやら。
    と、なんだかきな臭くなってきていますが、お料理の描写に心が落ち着きます。

  • 2022/5/19
    ここへ来て急に怖っ!
    平和なご飯おいしそう本かと思ってたらなんか陰謀渦巻く感じになってきた。
    いやいや気を付けてね、みなさん。
    御隠居も死んだら嫌やで。
    にわかに続きが気になってきた。

  • 今回は特に大きく物語のベースとなるお妙のなき夫、善助とお妙の両親の死の謎に迫った回だった。善助はともかく、お妙の両親は火事で亡くなったと語られていてそこに不自然な点はないと思っていたが、そうとも言い切れない様子。何やらきな臭くなってきたが、真相に近づくお妙を支える仲間がたくさんいることにほっとする。 ぜんやに人が集う様子をイメージするとつい忘れそうになるが、只次郎は武士なんだということを改めて実感する話もあった。話し方も服も髷も違う。ぜんやに仲良く集う仲間ではあるが、身分の違いの色濃い時代だったのだなぁ

全42件中 1 - 20件を表示

著者プロフィール

1977年、和歌山県生まれ。同志社女子大学学芸学部卒業。2008年、「虫のいどころ」(「男と女の腹の蟲」を改題)でオール讀物新人賞を受賞。17年、『ほかほか蕗ご飯 居酒屋ぜんや』(ハルキ文庫)で髙田郁賞、歴史時代作家クラブ賞新人賞を受賞。著書に、『小説 品川心中』(二見書房)、『花は散っても』(中央公論新社)、『愛と追憶の泥濘』(幻冬舎)、『雨の日は、一回休み』(PHP研究所)など。

「2023年 『セクシャル・ルールズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

坂井希久子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×