九十九書店の地下には秘密のバーがある (ハルキ文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所
3.02
  • (3)
  • (6)
  • (26)
  • (5)
  • (3)
本棚登録 : 270
レビュー : 21
  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758442121

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • +++
    訳あって入社二年で会社を辞め、自信をなくしていた長原佑(たすく)。ある日訪れた書店で、謎めいた女性店主から“仕事を探しているなら、今夜この店にもう一度来て”と告げられる。再訪した佑が案内されたのは、書店の地下を改装した秘密のバー。そこで店主のトワコさんから言い渡された、思いがけない“仕事”とは―。夜ごと悩みを抱えた人が訪れる、小さな書店とバーの日々。
    +++

    昼間は書店、夜はバー、という極端な設定からまず興味が湧く。書店&バーのオーナーは九十九十八子と書いて「つくもとわこ」と読む。佑は、昼間は書店でアルバイトをし、夜は、バーのママとなったトワコさんからの指令を受けて、さまざまな仕事をこなすことで、飲み代をタダにしてもらうことになっている。常連さんたちの協力も得て、バーに持ち込まれる厄介事を解決するような仕事なのだが、なんの経験もない佑は、右往左往しながら奮闘する。その一生懸命な姿に、思わず応援したくなる。思ったように運ばないことも多々あるが、何となく納まるところに収まってしまうのが不思議なものである。登場人物の背景も少しずつ分かってきたところなので、シリーズ化されると嬉しい一冊である。

  • 仕事をどうしても続けることができなかった佑(たすく)。書店でバイトを始めその地下にあるバーで出会った人たち。そこで佑に課される仕事(タスク)。人には簡単にできることでも自分にそうじゃないことがある。逆もある。努力したからといってできるようになるわけでもないしどうしようもできないこと。自信を無くした時に立ち止まれる場所。佑にはそれぎ書店であり地下のバーだ。休むことも必要だしそれを周りがとやかくいうことでもない。佑のお母さんが少し出てくるけれど佑にかける言葉が思いやりに満ちていてとてもいい。

  •  うーん、なんだこれ?

  • 仕事や家庭で潰れた、若しくは潰れそうな人にとって、止まり木のような救いにはなるかもしれない

  • さくさく読めました。

    そんなに深い物語でもなく
    登場人物とその人生背景も
    わかりやすかったからでしょうか。

    書店とバー。それぞれに私が愛する空間です。
    人の生き方を変えるなにかが、そこにはあります。

    十八子さんとの出会いが佑を変えますが
    それは十八子さんに変えられたからではありません。
    人には人を変える力などありません。

    人が変わるのは、変わらなくてはならない時に
    必然として出会う人を触媒として、自ら変わるのだと。
    これは私自身の強い経験則です。

    そうして書店やバーには、言うまでもなく出会いがある。

    その強い契機をはらむ場としての強さを
    もっと描きこんでほしかったです。

    十八子さんの両親が長年経営してきた九十九書店だから
    人と人、本と人を出会わせる特別な時間と空間が
    あるはずなのです。そのひとつひとつを感じたかった。

    オーセンティックなバーも、同じ。
    その空間と時間に浸れたらもっと物語に共感できたかも。

    タレーランやビブリアに、私が惹かれたのは
    そんな舞台の重みを作者がわかっていらして
    細密に描いてくれたからなのかもしれません。
    原田マハさんの描く美術館にも同じものを感じます。


  • ブクログの本プレゼントの企画モノでもらった本だった気がします。時間があまり取れなくて少しずつしか読めなかったけど、飽きずに最後まで読めました。
    最初の数ページで凄く引き込まれて、一気に読みたいぐらいでした。もうちょっと時間に余裕が出来てから、また読み返してみようと思っています。
    個人的にあのBARが自分の家の近くにあれば良いのになって何度も思いましたw

  • 単純な運びじゃないとこが味噌☆

  • 秘密ではないバーで、ちょっとねじれた糸をほぐしていく短編集。
    どれもライトでサクッと読める。
    仕事に疲れたときに読むと効くかも。


  • 自信を無くした主人公が、不思議なバーで任される“仕事”をこなしながら、癒され人生を進んでいく話。

    動く気力すらない時期があっても、そこで終わりではないね。

    完全な悪人がいないのがよかった。
    どの視点で見るかで印象は変わるものだから、ある人にとってはダメなヤツでも、他の人にとっては大事な人だったり。

    サラリと読めるけど気付かされる事も多くて、優しい本でした。

  • さくっと読める。

全21件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

岡崎 琢磨(おかざき たくま)
1986年生まれ、福岡県出身。京都大学法学部卒業。元々ミュージシャン志望であったが作家を志すようになり、大学卒業後に福岡県に戻って執筆を続け、第10回『このミステリーがすごい!』大賞の最終選考に『珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を』が残った。手直しして刊行されたところ、大ベストセラーとなり第1回京都本大賞を受賞。のちに「珈琲店タレーランの事件簿」シリーズ化された。
ほかにもミステリ作を多数刊行しており、新刊に『夏を取り戻す』『九十九書店の地下には秘密のバーがある』。

岡崎琢磨の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
村山 早紀
伊坂 幸太郎
恩田 陸
米澤 穂信
ヨシタケ シンス...
辻村 深月
森見 登美彦
三浦 しをん
米澤 穂信
有効な右矢印 無効な右矢印

九十九書店の地下には秘密のバーがある (ハルキ文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする