びいどろ金魚 江戸菓子舗照月堂 (ハルキ文庫 し 11-9 時代小説文庫 江戸菓子舗照月堂)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 146
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758442596

作品紹介・あらすじ

主・久兵衛の主菓子が幕府歌学方に気に入られ、照月堂は躍進の兆し。来たる夏に向けての主菓子も所望され、久兵衛はなつめにも案を出すよう言いつける。自分に新たな菓子など考え出せるのかと緊張しつつも、なつめはさっそく思いを巡らし始める。そんな折、照月堂では、出入りの薬売りの子を数日預かることとなった。ところがその富吉、妙になつめに懐いてくる。不思議に思っていたなつめだったが、ある時富吉が口にした「けいさま」という名を聞いて、驚き、動揺して……。続々重版の大人気時代小説シリーズ、第五巻!

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ5巻目。おもしろかった。なつめとしのぶと菊蔵、三角関係なのか~。どうなるんだろう。話は表題の「びいどろ金魚」が良かった。寺子屋の佐和先生の金魚の好きっぷりがかわいいし、久兵衛の「金魚だから、きんちゃんでいいじゃねえか」(p194)にくすっとした。

  • 郁太郎と亀次郎の通う寺子屋の佐和先生の言葉が、
    今のわたしの現状(まさに昨日の事柄と)リンクし、
    自分の気持ちを再認識しました。
    読書って、たまにこういう出会いがありますよね。
    それだけで★5つつけちゃう。笑

    京都で修行中の安吉も再登場。
    彼なりにうまくやっているようで、
    菓子職人としての修行はあんまり進んでないっぽいけど、急がば回れ?
    人間性に成長が見られていて、好感度上がりました。

    氷川屋勘右衛門が照月堂を驚異に感じているがための妨害と、それに反発を覚えながらも逆らえないしのぶが不憫。
    氷川屋の職人、菊蔵の過去と、なつめとしのぶとの三角関係になりそうな(でもしのぶと菊蔵が夫婦になって新しい氷川屋を作ればいいよ!と思っている)

    びいどろ金魚、わたしも食べてみたいです。

  • おお!なんだか色々…色々!!
    お兄さんの手がかりがありそうだし.
    安吉はしっかりしてきたし.
    三角関係は始まりそうだし!!

  • 女の子の友情に水を差すのが一人の男てよくあるでも個人的にはあまり好きではない展開になってしまった……。

  • 2020.09.21

  • 照月堂の歌詞は久兵衛の洗練された腕で、幕府歌学方に気に入られ後ろ盾が。。。

    氷川屋主人は、まだ照月堂を陥れようと画策していた。

    薬売りの冨吉の親、がどうやら兄の行方を知っているらしかったが、姿を消す。

    久兵衛のもと、少しづつ仕事を覚え、任される範囲も大きくなっていったなつめ。
    ますます菓子職人らしく。

    菊蔵の出自が知れると、何やら気になり出した。
    その才能に恨みが混じるのは、職人としての未来に影がサスことを、久兵衛、市兵衛も心配。

    ますます目が離せなくなったなつめの周り。

  • 菓子職人を目指すなつめ。ライバル菓子屋の一人娘と仲良くおでかけしたり。水無月たべたーい!

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著者プロフィール

篠綾子/埼玉県生まれ。東京学芸大学卒。『春の夜の夢のごとく 新平家公達草紙』でデビュー。主な著書に『白蓮の阿修羅』『青山に在り』『歴史をこじらせた女たち』ほか、成人後の賢子を書いた『あかね紫』がある。シリーズに「更紗屋おりん雛形帖」「江戸菓子舗照月堂」など。

「2023年 『紫式部の娘。 1 賢子がまいる!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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