七里ヶ浜の姉妹 (ハルキ文庫 な)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 81
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758443104

作品紹介・あらすじ

愛する妻を若くして病気で失った幹彦と、母が恋しくてたまらない幼い姉妹・梢と若葉。
傷心の父娘は、鎌倉七里ヶ浜に居を構え、新生活を始める。
美しい海、地元の商店街の大人たち、増えていく友達……
三人は少しずつ街に馴染み、七里ヶ浜が地元になっていく。
とくに姉妹の成長を節目節目で支えたのは、いつも白猫と一緒に現れる少女・マキちゃんだった。
幼かった姉妹が自分の道を歩き出し、父のもとを巣立つまでを見まもる、優しい物語。

感想・レビュー・書評

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  • 2つ上の姉がいるので、妹の若葉の気持ちがなんとなくわかる。節目節目に登場するマキちゃんがいなかったら、この姉妹は全然違う道に進んでいたんだろう。そう考えると人の生き方なんてほんのちょっとしたことで変わってしまうんだろう。

  • 公共交通機関で読んではいけないシリーズ!
    最後の方は、感動。
    で、終わりに
    あとがきかな?と思ったら、はじまりって‥
    そこて、えー?そーきた?みたいな‥

    母親を亡くした幼い姉妹の成長の中での悩みを的確にアドバイスしてくれるお友達。
    母親が亡くなったことを恐怖に思っていたしっかり者のお姉さん。
    写真をポラロイドで撮る明るい優しいお父さん。
    なんで、ポラロイドなのかな?と思ってはいたけど。
    ジョン、きっとジョンだよね?

  • 梢と若葉が成長していく様子を見守るのが楽しい。
    その年代年代で悩みがあるんだけど、相談に乗ってくれるマキちゃんの存在もあって、結末が爽やか。一つ一つのエピソードも丁寧で惹き込まれました。
    とても暖かく優しい物語。

  • 地元や母校が出てくることもあって、なんとなく親近感を持ちながらさらさら読めた!

  • 昔、少しの間住んでいた地名が入っているだけの理由で読んだもの。いまの若い人たちは、こういうものを書いて、こういうものを喜んで読んでいるのかと、複雑な思いをしながら、一応最後までは目を通しました。図書館では、それなりの予約は入っているみたいではありますが…
    色んな小説を濫読してきた大人の読むものとは、ちょっとほど遠い世界にある気がします。

  • 母を亡くした姉妹と父親、そしてそれを取り巻く町の人々が織りなす物語。姉妹がそれぞれ壁にぶつかり、道に迷った時、不思議なネコとマキちゃんが背中を押してくれ、2人、そして父親も少しずつ成長していきます。
    悲しい生い立ちや心の傷も、認めて暖かく包み込むような優しい眼差しが心地良い。最後の章はボロボロと泣いてしまった。

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著者プロフィール

名取 佐和子(なとり・さわこ):兵庫県生まれ、明治大学卒業。ゲーム会社勤務の後に独立し、2010年『交番の夜』で小説家デビュー。著書に『ペンギン鉄道 なくしもの係』(第5回エキナカ書店大賞受賞)シリーズ、『金曜日の本屋さん』シリーズ、『シェアハウスかざみどり』『江の島ねこもり食堂』『逃がし屋トナカイ』『寄席わらしの晩ごはん』『七里ヶ浜の姉妹』『ひねもすなむなむ』『図書室のはこぶね』(京都府私立学校図書館協議会司書部会「中高生におすすめする司書のイチオシ本2022年度版」第6位、「埼玉県の高校図書館司書が選んだイチオシ本2022」第8位、うつのみや大賞2023第4位)ほか多数。

「2023年 『文庫旅館で待つ本は』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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