あなたとオムライス 食堂のおばちゃん(8) (ハルキ文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 408
感想 : 32
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758443531

作品紹介・あらすじ

なつかしのオムライス、うすいえんどうの豆ごはん、ロールキャベツ、アジフライ──。
佃はじめ食堂の常連客でお酒も卸している辰浪康平は四十歳すぎで気楽な独身。
両親が息子の将来を心配して、代理婚活の会に入会した。子供の代わりに親同士が見合いして結婚相手を探すという。
康平は三十三歳の女性とつき合い始めたが……。
幸福な出逢いとかけがえのない思い出。はじめ食堂に集う人々の人生模様と、季節の美味しくて庶民的なご飯を描く、
大人気シリーズ。(巻末に著者のレシピ付き)

感想・レビュー・書評

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  • 食堂のおばちゃん シリーズ 第8弾。

    今回は「婚活」と「死」。
    でも、話はほっこり。

    生と死はあちらとこちら ではなく、陸続き。
    その感覚はこの年になると、私にも理解ができる。
    これも梨木さんの本のおかげかも。

    食べ物としては、うすいえんどう、ビシソワーズ、オムライス。
    積読していた8巻を読み終わってホッと一息。
    まだ続きそうなので、続きが楽しみです。

  • くどき上手 秋鹿 天青 亀泉 醸し人九平次の雄町
    月の輪 人気一・・・
    この巻だけでもこんな日本酒の銘柄が出てきた 

    このシリーズもこれで第八巻
    思えば、初めから夕方のご常連酒屋の辰浪康平さんの口からさまざまな日本酒の銘柄とそれに合う料理が語られた

    私はビール党なので、いろんなお酒があるんだなと思う程度でスルーしてきたが、今回は、料理研究家の瑠美先生の日本酒に合うスイーツの開発をきっかけに、まるで日本酒名鑑のように日本酒の種類や系統が出てきて驚かされた

    コロナ禍で緊急事態宣言
    はじめ食堂はもちろん、常連さんの仕事にもさまざまな影響が出るが、決して挫けることなくサラリと受け止め、前を向く
    生きていればいろんなことがある

    そして、常連の後藤さんの訃報

    「生と死も、陸続き、隣町って感じかねえ」
    「孤独死とか可哀想と決めつけるのは間違いですよ。誰がそばにいても死ぬ時は一人。誰にも代わってはもらえません。それぐらいの覚悟は、後藤さんはとっくになさっていましたよ」
    という一子の言葉に慰められる

    おいしいものを食べながら、後藤さんとの思い出話を語り合えるのも、また、はじめ食堂ならでは

    康平さんと瑠美先生のロマンスの行く末も見守りたい


  • 食堂のおばちゃんシリーズ第8段。
    山口さんのシリーズものは本当に刊行ペースが早い! ついこの間読んだと思ったらもう新作が! ありがたいことです。

    コロナ禍真っ只中、飲食店は時短営業や自粛生活の等の影響をもろに受けて大変だった。そんなニュースを見聞きして、はじめ食堂は大丈夫か…なんてリアルに心配してしまった。それくらい、行ったこともないのに自分の馴染みの店、みたいな存在になっている(笑)。
    今作ではしっかりコロナの時事問題にも触れていたけど、はじめ食堂にはそこまで大きな影響はなく、無事に日々を過ごしていて安心した。

    それにしても最初は康平さんの婚カツ話でほのぼのしていたのに、ラストでは後藤さんが亡くなって…。まさかの展開に思わず涙が溢れそうになった。
    でも一子さんが後藤さんの娘さんにかけた言葉でハッとなった。
    一人で死んだからって、可哀想ではない…。
    確かにそうだなぁ。後藤さん、確かに毎日幸せに過ごしてたもんなぁ。
    やはり一子さんの言葉は素敵。

    次のお話では康平さんたちに何か進展はあるのかな? そちらも楽しみに待ちたい。

  • 「食堂のおばちゃん」シリーズ第8弾。良いペース。
    姑の一子(いちこ)と嫁の二三(ふみ)が営む「はじめ食堂」の物語。
    前作、第7弾で、従業員の赤目万里(あかめばんり)が調理師試験に合格した。
    万里の巣立ちを遠く視野に入れながらも、毎日のお客さんに美味しいものを出して季節は進んでいく。

    今回のメインテーマは、常連・辰波康平(たつなみこうへい)の婚活、謎解きは少なめ。
    四十路を迎えた息子の独身は、家業の酒屋にとっても大問題、とテンパった両親が代理婚活に踏み切るなど、現代が抱えた問題に迫る。
    常連の中からカップル誕生するか!?と興味津々。
    しかし、人生には良いことも悪いことも起きる。
    長年連れ添ってきた読者にも予期せぬ展開?

    作者が経験の中で感じたことが今までも語られてきた。
    一人で死んだら孤独死?可哀相?
    それは違う。
    人は誰も一人で死ぬ。
    命が終わるまで自由であったこと、好きなことをしてきたこと、それがあったなら、人生の最期もお祭りだ。

    そして…オムライスは好きな人と、楽しく半分こするもの?

    今回はコロナ禍の影響を描くことも避けては通れない。
    おなじみの登場人物たちも、それぞれに頑張って乗り切って来た様が描かれている。

    第一話 菜の花と婚活
    第二話 牡蠣よ、さらば
    第三話 いつも心に豆ご飯
    第四話 椿油で縁結び
    第五話 あなたとオムライス

  • 熱海の慰安旅行いいな〜。金目鯛の煮付けたべてみたい。でも¥3000って妥当?旅行中ならだせるか?
    康平と菊川先生の大人ロマンスはどうなるのかな〜。
    次作で展開あるかな?

  • 小説が料理の美味しさを説明していて、毎度お腹が空きます。
    今回も作ってみようと思うものがありました。
    現実とリンクしすぎていて、そこまで合わせなくても…と思う部分もありますが、そこは好みの問題なのでしょうね。
    最後しんみり、家で読んでいたら泣いたと思います。
    一子さんは、あたたかい素敵な人です。
    この先のお別れはどんなだろうと考えると、胸がザワザワします。

  • このシリーズはずっと読んでるし、読んでいる間は楽しい。読後感もいい。でもね、何日かたつと忘れちゃうの。
    どんな話あったっけ?みたいな。
    リアルタイムとリンクしているので、コロナをどう書くのかなと思っていたのだけれど、どうやら緊急事態宣言中のことは書かずに終わっていた。お店再開から第三話(だったかな?)がスタートしていた。閉店しなかったようでラッキー。まあ、これはエンタメで、社会小説ではないんだから、十分満足です。
    にしても、うすいえんどう、どうやったら買えるんだろうか?お取り寄せしかないかな?

  • 美味しそう。

  • 2020年バージョン。コロナ、どんな風に描かれるのか気になっていたのですがすっきり。
    常連さんたちに動きあり。
    いいことも悪いこともちゃんとあるのが、
    この食堂のいいところ。

  • コロナ禍のはじめ食堂。
    でも、その苦労は、サラッとしか表現されておらず、まあ、持ち直してよかったな。と思うと共に、この後のことを考えると、大変だ。。と思ってしまう。

    その他に、婚活と死についての題材。
    婚活の部分、自分に言われているようで辛くなってしまった台詞もあったけど。。
    感情移入しすぎだな。

    死については、びっくりだったが、幸せな食の思い出と共に最期の食事を迎えられて、よかった。。と、思った。
    さあ、自分は最期に何を食べたいだろうか?
    いや、誰と食べたいだろうか?

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著者プロフィール

作家

「2021年 『婚活食堂6』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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