あきない世傳 金と銀(九) 淵泉篇 (ハルキ文庫 た)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758443616

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  • 衰颯的景象 就在盛満中
    發生的機緘 即在零落内

    衰えの兆しは 最も盛んな中に在り
    新たな芽生えは 落ちぶれた内に在る

    戒めと希望。人生すべて塞翁が馬。ということか

  • シリーズ第9弾
    大切にゆっくり読んだのにもう読み終わってしまった
    それ程のめりこめた
    と言うかあまりにも酷い結果になってしまったので早く報われて欲しいとの想いから気が急いてしまったのだと思う
    面白かった事に変わりはないのに 心が黒いものに侵されたままいつまでも晴れなかった
    やっと商いに光が挿してもそれは変わらぬまま
    身内の心のすれ違いは辛い

  • もう結ちゃんったら・・・
    血を分けた姉妹であっても、いや、あるからこそ、気持ちのねじれが起きるのかもしれないが、幸の試練、今回も半端ないです。

    藍染の木綿の目途が立ったところで今回は終わっているので、まだまだこの先も五鈴屋さんの面々にお会いできそうなのは何より。
    幸の知恵と頑張りには、本当に力をもらっているので、このシリーズがもっともっと(できれば早く)続いてほしいと願っています。

    個人的にはお梅さんと梅松さんの今後が気になる。

  • 前作のピンチを円満に解決するかと思ったが、相変わらずの山あり谷ありのストーリー。どん底に落ちても色々な人の助けがあり、また主人公の閃きもあり、何とか次回に繋げられそうで一安心か・・・(そうはいかないだろうな?)


  • 灯台下暗し。身近なもの、そうなるはずはないと思うものから綻ぶ。人生の教訓です。裏切る人に幸せはないのが世の常ながら、裏切られたほうの立て直しには相当の力が必要。幸には試練なれど、陰陽の理の如く、必ず芽が出ると信じて進む五十鈴屋の人々。予兆を感じさせる太物の染めが仕上がっていく様に胸が踊ります。正義は必ず報われるはず。倍返しの展開を期待しています。この作品は教訓に溢れて、噛みしめながら読んでます。大好き度❤️❤️❤️❤️

  • 結には裏切られ、新しい小紋柄も盗まれ、
    呉服仲間からは外され、絹の反物で商売できなくなってしまう
    どん底です
    前巻より出てきた前の夫惣治が心配しているのがわかるし、五鈴屋を集中攻撃しているのが音羽屋とわかる
    何故かはこれからわかるのかな?
    それでも少しの間本店に里帰りして、リフレッシュ出来た幸
    菊栄とも会って約束をする
    親友ですね
    お梅さんと梅松さんがなんかほっこりw

  • 八巻の衝撃のラストを受けての九巻目。淵泉篇となっているが正に深い泉の底に沈んだような展開。そんな中で幸の支える面々の真摯な姿が心を打つ。大阪の場面も懐かしい面々が姿をそろえ、そして皆が幸を信じているさまが心地よい。江戸での厳しい展開に対する良い箸休めになっている。そしてラストは希望のかけらを一つまみつかんだところで気持ちよく終わっており、今後の展開が楽しみ。

  • まさか結が…と信じたくない気持ち。幸や型彫師の機転にホッとする気持ち。そしてまた試練がとハラハラと安心を繰り返しながら一気に読み進めました。幸の知恵者っぷり、憧れます。

  • 仲良し姉妹がなんでそんなことになってしまったんか。お正月の鼻緒のアイデアは結の発案だったのでは。寂しいですね。

  • 型紙と結のこと、呉服仲間のこと・・・試練の一冊。
    "お家さん"富久の四代目に対する姿勢を、幸が思い起こすのが印象的。身内への甘さを捨てきれない弱さが自分にもあったことを、認めざるを得なくて・・・なにより商売の成功を願って日々知恵をしぼっていながら、それを踏みにじった妹を責め抜くこともできない幸の胸中がつらい。結の恋心や姉に対して抱く劣等感もかわいそうには思うけれど、やっぱり幼すぎるなぁと感じた。
    惣次が少しずつ物語に姿を見せ始めて、いつかわだかまりなく話ができる関係になったらいいなぁ。いやそれとも、春疾風のようなままのほうが、自然なのかな。

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著者プロフィール

作家

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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