- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758443845
作品紹介・あらすじ
十二月三十日。
年内の仕事を終えた駒込の菓子舗照月堂では、暮れの〈鬼やらい団子〉を揃っていただこうと、皆が居間に集まっていた。
その席で主・久兵衛は、落合に寺を建てる育ての母・了然尼に付き添うため、なつめが店を辞めることになったと告げる。
菓子作りは続けるというなつめに、これからも弟子として頼ってほしいと労う久兵衛。
惜しまれながら、二年半勤めた店を後にし、新たな暮らしを選んだなつめ。
精進を続ける照月堂、京で生み出された菓子……物語が大きく動き出す、シリーズ第九作。
感想・レビュー・書評
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なつめの育ての親でもある了然尼は寺建立のため、住まいを移ることになった。
少し前に、無理がたたって倒れてしまった了然尼につきそうため、
なつめは照月堂を辞めることに決めた。
武家からの主菓子の注文を受けるようになり、忙しくなってきた照月堂ではあるものの、
厨房には新しい見習いの三太や郁太郎が、
帳場には太助の甥の文太夫が入ったり、と新陳代謝も良好ではある。
距離的に通いが難しいがゆえの離職なので、つながりが切れたわけでもなし、
照月堂の優しい人たちにもまた会えるのはなにより。
京都からは、安吉が里帰り(?)し、
最後に慶一郎お兄さんも登場し、クライマックスへ向けて動き出す。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「去年、お会いになったばかりなら、あの子の方が先手ですよね」
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落合に新しい寺を建造することになり、健康に不安が残る了念尼について引っ越すことに決めたなつめ。
一旦、照月堂をやめることにした。
そんな中京都では気むづかしい天才肌の少年、長門が新しい寒天を使った菓子を創作し大ヒット。
江戸に修学旅行をこころみることに。
お気に入りの安吉をはじめ、他二人の職人を連れて江戸へ。
不思議な縁が出会いを呼ぶことになる。
ますますそれぞれの登場人物たちが命を貰い生き生きと動く第9巻目となった。
題名に照月堂が出ているので、まだ関わりはきれないのであろう。 -
なつめが大きな決断をして……あれ、まだまだ続くのね。
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続きが気になる。