店長がバカすぎて (ハルキ文庫)

  • 角川春樹事務所 (2021年8月10日発売)
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本 ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784758444262

作品紹介・あらすじ

谷原京子、二十八歳。吉祥寺の書店の契約社員。超多忙なのに薄給。お客様からのクレームは日常茶飯事。
店長は山本猛という名前ばかり勇ましい「非」敏腕。人を苛立たせる天才だ。ああ、店長がバカすぎる! 
毎日「マジで辞めてやる!」と思いながら、しかし仕事を、本を、小説を愛する京子は──。
全国の読者、書店員から、感動、共感、応援を沢山いただいた、二〇二〇年本屋大賞ノミネート作にして大ヒット作。
巻末にボーナストラック&早見和真×角川春樹のオリジナル対談を収録!

感想・レビュー・書評

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  • 本が大好きな契約社員の主人公が、店長と理不尽なお客様に翻弄されながらも、奮闘する姿が描かれた全6話のエンタメ連作短編集。

    著者の作品は本作で2作目。
    前読【イノセント・デイズ】は私の中で未だ名作だ。
    そこからの本作【店長がバカすぎて】

    そのギャップたるや否や、わや。
    早見和真、恐ろしいお方。

    いやはや、終始笑いが止まらず一気読み。
    とても、とても面白かった。
    そして、最後のどんでん返しには見事にしてやられた。

    表題名の通り、店長がバカすぎて、かつポンコツなのだが、読み進めるほどに愛しくなってくる。
    そして何より、書店員の本に対する愛情が感じられたことは、本が好きな私にはまた愛おしい。

    以下、作中で主人公が思いを主張する、私が激しく同意した一文である。

    ------------------------------
    私はすべての自己啓発本を否定しようとは思わない。いや、一冊たりとも否定しない。私たちはみんな何かに依って生きている。そこに救いがあるのなら、どんなうさんくさい自己啓発本でも、得体の知れない宗教であっても、思う存分頼ればいい。

    私にとっては小説こそが最高の自己啓発本であるはずだし、生きる上での道標だとも思っている。
     
    しかし、そこに絶対に介在させてはいけないものがあるとも思っている。「強要」だ。本を読んで、感銘を受けるだけならいい。それを自分の身に活かし、思う存分、明日を生き抜く活力にすればいい。

    けれど、他人に強要することだけはしちゃいけない。そこに強要が介在してくるから、無用な誤解と、不寛容が生み出され、世界はこんなにも息苦しいのだ。
    ------------------------------

    改めて読み返すと、本作品に限っては1点だけ不同意な点がある。

    本が好きで、本を読んで笑いたい、本を通じて元気が欲しい方に、私はこの一冊を『強要』したい。

    • akodamさん
      sakuragaiさん、夜分遅くにこんばんは。
      いつも、いいねとコメントいただき嬉しいです!

      私からの【強要】を受け取ってくださるのですね...
      sakuragaiさん、夜分遅くにこんばんは。
      いつも、いいねとコメントいただき嬉しいです!

      私からの【強要】を受け取ってくださるのですね✳︎
      ありがとうございます。

      本作品に限ったことではありませんが、好みや主観、評判は分かれるものです。

      しかしながら私は本作品から「あたたかさ」や「いとしさ」「ほほえましさ」を受け取りました。
      よってやはり私は同じく本が好きで、欲してらっしゃる方々に【強要】したいのです^ ^
      2021/11/22
    • ピーチフィッシュさん
      はじめまして
      いいねありがとうございました。
      新しい出会いに感謝します。
      はじめまして
      いいねありがとうございました。
      新しい出会いに感謝します。
      2021/12/02
    • akodamさん
      ピーチフィッシュさん、おはようございます。
      はじめまして。こちらこそ「いいね」ありがとうございます。

      私もこのご縁を大切にしたいと思います...
      ピーチフィッシュさん、おはようございます。
      はじめまして。こちらこそ「いいね」ありがとうございます。

      私もこのご縁を大切にしたいと思います。
      改めて今後ともよろしくお願いします^ ^
      2021/12/02
  • 早見和真さん著「店長がバカすぎて」
    作者の作品はこれまで何作も読んできたが毎回多才さに驚かされる。

    今作品は人気作品なのは随分前から知っていたがコメディ系な作品なのだろうと思い敬遠していた。
    著者の作品の中でも「イノセントデイズ」が自分にとって最高峰の作品であるため、今作品を読むことにあまり乗り気ではなかった。軽い作風のものより重たい物が好みなので本作品に手を伸ばす事は避けていた。
    きっかけは作者の「アルプス席の母」を読んでから。軽いタッチで描かれているが人間味溢れる物語でとてもいい作品だった。
    きっと作者の代表作「店長がバカすぎて」も面白いに違いないのだろうと思うようになっていった。

    物語は書店員さんの日常が描かれている。
    仕事に対しての情熱や人間関係、現状や現実と向き合いながらの日常譚。
    ちょっとしたラブコメディに感じられる作風なのだが人間心理の芯の部分は凄く深い作品と読み取れた。想像以上に面白く素晴らしい作品だった。

    連作短編集的な物語構成だが凄くまとまった一つの作品である。
    凄いなっと感じられるところが文章や言葉から溢れ出ており、その全てが伏線として存在し終盤に怒涛の回収がしっかりとされていく。
    その何気ない伏線とその回収方法がお見事でとても心地よい。それはかなり高度な筆力だと感じる。作者の力量の高さが垣間見れる作品だと感じた。

    続編もあるので楽しんで読んでいきたい。

  • 途中から本屋さんいいなぁ〜ってなって思わず求人情報を一度開きました笑
    ストーリーは勿論フィクションですが、全国の書店で働いている方々へのリスペクトが無いとこんなに素晴らしい作品にはならないですよね。デジタルではなく紙の本の良さ、読む人の顔が見えるって重要なんですよね。今後書店で購入する際に店員さん意識しちゃいそうです。
    内容もコミカルで良いです。全体的にふんわりしてましたが、最後の大まとめで締めに締めた感じです。

  • 書店員さん達の日常のお仕事小説

    契約社員の谷原さん、独身女性28歳、文芸担当
    彼女を中心に中規模書店内で起こるあれこれを
    コミカルに
    “店長がバカすぎて”というのでもっとかなと期待していたけど普通くらいです笑
    時折見かけるタイプですね
    店長だけでなく 小説家・社長・営業・神様(お客様)・最後に自分をバカすぎると嘆き節

    書店員さんの世界で書かれてますが
    どんな職種にもうなずけるエピソードやトラブル
    好きな物に関わる仕事だとストレスが大きくなるのかしら

    • 土瓶さん
      そんなに覚えてないよ~。
      自分の書いたレビュー読み返してちょっと思い出す程度。
      そのためにレビュー書いてるまであるし。
      そもそも俺とお...
      そんなに覚えてないよ~。
      自分の書いたレビュー読み返してちょっと思い出す程度。
      そのためにレビュー書いてるまであるし。
      そもそも俺とおびのりさんじゃ読んでる冊数もペースも段違い平行棒(笑)
      2025/02/22
    • おびのりさん
      さーっぱり覚えてないです
      3回読んだことあるものは多少覚えてるかなあ
      ただ好みだったかどうかは覚えてますよね
      さーっぱり覚えてないです
      3回読んだことあるものは多少覚えてるかなあ
      ただ好みだったかどうかは覚えてますよね
      2025/02/22
    • きたごやたろうさん
      またまたオイラの本棚に「いいね」をありがとうございます。

      この本、ウチの弟に送ってやろうかな。
      いつも店長の文句を言っているから笑!
      またまたオイラの本棚に「いいね」をありがとうございます。

      この本、ウチの弟に送ってやろうかな。
      いつも店長の文句を言っているから笑!
      2025/02/26
  • 前からこのタイトルが気になっていた。
    でも、軽いノリの話なのだろう。あまり読む気がしないなと思っていたら著者を二度見してしまった。
    先日読んではらはらと感動した『アルプス席の母』の早見和真さんではないか。

    店長は全く憎めなかった。むしろ演技派で、みんなのやる気を鼓舞しているように見えた。
    書店員も学校のモンスターペアレンツみたいに理不尽なお客さん対応や出版社からの要請の対応に四苦八苦しているんだな。
    谷原さんの店長やお客さんにプチっとキレている心の声に爆笑!
    でも、最後に近づくと、店長をはじめとする谷原さんの周囲が色めき立つ。あれれ、もしやと思っていたらストンと落とされる。ミステリアスな展開と谷原さんの心模様の変化が楽しい!
    続編も読もう。

  • 早見和真さん、2作品めのようです。
    ブクログを始める前にイノセント・デイズを読み衝撃的だったことを思い出し、あまりに内容が違いすぎてびっくりしています。

    とても面白かったです。
    主人公谷原京子の心の声が悲痛なんだけど、なんだか面白く感じました。
    店長がほんとにバカすぎて周囲の人はストレスがたまるんでしょうが私は好きです。
    何よりも明るくて前向き…でも自分の直属の上司ならやっぱりストレスたまるんだろうなぁ。

    店長が「バカ」じゃなく、「バカすぎて」と振り切った感じに愛を感じました。

    本が好きで書店が好きだから、本を購入する時には必ず書店でと決めています。
    書店員さん、応援しています。

    • きたごやたろうさん
      「いいね」ありがとうございます。

      この作品はいつも店長の愚痴を言っている弟に送りました笑!
      「いいね」ありがとうございます。

      この作品はいつも店長の愚痴を言っている弟に送りました笑!
      2025/06/18
    • ミユキさん
      きたごやたろうさん

      本のプレゼントいいですね。
      楽しく読んでもらえると思いますよ。
      きたごやたろうさん

      本のプレゼントいいですね。
      楽しく読んでもらえると思いますよ。
      2025/06/18
    • きたごやたろうさん
      ミユキさんへ

      はい!
      ストレス発散してもらいます笑!
      ミユキさんへ

      はい!
      ストレス発散してもらいます笑!
      2025/06/18
  • 著者については、「ひゃくはち」で馴染めず、「あの夏の正解」で多少歩み寄れたものの、「八月の母」で拒絶。それから暫く著者の作品は視界に入れない様にしてきましたが、本屋大賞ノミネート作「アルプス席の母」で飛び級、推しの作家さんに。

    今作を読んで改めて著者の振り幅に驚かされました。
    文章もキャラもコメディタッチで面白いですし、構成も捻りがきいていてあっという間に読んでしまいました。
    敢えて言わせていただければ、素材が良すぎた故、仕上がりがもっと面白く出来たのでは?と期待値は否応無しにあがってしまいました。
    ユーティリティ作家というかカメレオン作家というか、新作がとても楽しみな作家さんの一人で間違いありません。

    • Super8さん
      123daaahさん
      フォローありがとうございます。

      早見氏の見立て何だか似てますね〰️(^_^;)


      作家は、異なりますが『私の知る花...
      123daaahさん
      フォローありがとうございます。

      早見氏の見立て何だか似てますね〰️(^_^;)


      作家は、異なりますが『私の知る花』も本当に最高でした!
      自身のオールタイムベストです。

      今後もどうぞよろしくお願いいたします
      2025/04/15
  • まず 本がもっと好きになる!!
    登場人物 皆 良いキャラ(・∀・)人(・∀・)

    ずっと笑いっぱなし!!♪ヽ(´▽`)/
    いゃぁ…楽しかったぁぁ…

    息抜きしたい本好きの人は絶対オススメです!!

  • 早見和真さん著『店長がバカすぎて』の概要と感想になります。

    概要です。
    私は武蔵野書店の吉祥寺本店で書店員を務めている契約社員である。正社員でもアルバイトでもない立場の私は、今日もバカ店長の自己満としか思えない朝礼にイライラを隠せずにいた。そんな私と店長の日常を切り取ってみた、よくある話です。

    感想です。
    書店員が主人公で私が既読した作品は村山早紀さん著『桜風堂ものがたり』シリーズと碧野圭さん著『書店ガール』ですが、本作は『書店ガール』寄りの印象ですね。ただ(事件ではない)フーダニットを織り交ぜている所は独特でした。続編も文庫化しているので、近いうちに読もうと思います♪

  • バカすぎる上司、あの人やこの人や…と思い浮かべながら読んだ。
    こういう人っているよなとバカにしながら読んでいたけど、段々と山本店長には親近感を持ってしまっていた不思議。
    リアルではあり得ない現象だった。

    本好きとしては、舞台が書店というだけでワクワクする。書店の裏事情などがわかるのが面白い。
    特に書評についての部分は印象的だった。
    ネットでの評価は賛否両論で、結果☆3.5になりがちという「3.5理論」はめちゃくちゃ納得。
    あとマイナス評価はしづらいというのも同感。特に皆さんの評価が高いものだと、自分の感覚が間違っているような気がして、いつも躊躇ってしまうので…
    でも、マイナス評価でしっかり感想が書かれているレビューを読むのは好きだったりする。
    本題からそれてしまったけど、そんなことを考えながら楽しく読めた。

  • 「理不尽な上司に振り回される毎日も、笑い飛ばせばなんとかなる。」
    店長の“バカさ”に呆れつつも、仕事って結局人間関係だよなと共感。
    働くって大変だけど、たまには肩の力を抜いてもいいと思える一冊。

  • 書店のからくりが明らかに!!そして、癖のあるお客はまだしも、店長に振り回される書店員の姿が、コミカルに描かれていて面白かった。後半の展開がとても早くて本に引き込まれた。続編もワクワクさせてくれそうな終わり方だった。

  • akodamさんの感想を読んだ瞬間にAmazonでポチっていた(笑)
    最近フォロワーさんの感想を読んで、ポチりとやるパターンが多い(笑)

    フォロワーさんはたくさんの本を読まれているので、感想が大変参考になる(*^^*)

    なるほど、なるほど。
    この本は本を愛する読書好きにはとても面白い本だった。

    ライトな感じで、サクサクと読みやすい。

    私は正社員だったり、会社ではそれなりの資格を頂いていたり、しっかり賃金にも反映して頂いている為、やりがいが搾取されるという主人公に感情移入することは難しかったが、ポンコツ店長には、その空気の読めなさ感等々、笑わされた(笑)

    イノセントデイズとは全く異なる雰囲気だが、楽しく読ませて頂いた。
    私はどちらかと言うと、イノセントデイズ派かなぁ?

    • akodamさん
      bmakiさん、こんにちは!
      私のレビューがキッカケとなってお読みになられたとのことで嬉しいです。

      いやはや、表題名通りのバカ店長、笑わさ...
      bmakiさん、こんにちは!
      私のレビューがキッカケとなってお読みになられたとのことで嬉しいです。

      いやはや、表題名通りのバカ店長、笑わされますよね。

      私の中でイノセント・デイズは名作中の名作であり、未だにふとストーリーを思い出すほどです。

      そんな名作を書いた、著者の新たな一面が垣間見れた本作品を、私はやはり皆さんに『強要』したいです。

      今後ともよろしくお願いします^ ^
      2021/10/03
    • bmakiさん
      akodamさん

      素敵な本をご紹介頂きありがとうございました(*^^*)

      イノセントデイズの雰囲気とは、全く違うので驚きましたが...
      akodamさん

      素敵な本をご紹介頂きありがとうございました(*^^*)

      イノセントデイズの雰囲気とは、全く違うので驚きましたが、この店長には、笑わされました(笑)

      最初はムカムカっとくるけど、どこか憎めない、そんな人格ですね(笑)

      ありがとうございました。今後とも宜しくお願い致しますm(_ _)m
      2021/10/03
  • いやはや~何というか
    齢はとりたくないものである、、、

    刊行当時、無類の競馬好きだったということもあり『ザ・ロイヤルファミリー』を手に取ってみた。
    すこぶる評判だったが、自身には全く刺さらなかった記憶があり、これまた今年、本屋大賞でノミネートされた『アルプス席の母』も気になってはいるものの何となく敬遠している状況である

    出張中、読むものがなく、駅構内の本屋で適当に手に取ったのが本書 

    『店長がバカすぎて』

    まぁ、以前からタイトルだけは知っていて気にはなっていた作品である
    頁数も少なそうだし、パッと読むには適当かなと、、
    読む前に何の気なしに作者をググってみたら、何とあのロイヤルファミリーの早見氏だったことを購入後気付いた次第である

    あのバカな店長と大して変わらない、私であった(^_^;)!!
    所謂、作家の名前が覚えられないという、、
    『私がバカすぎて』❣

    内容は、、、
    こういうの好き❢
    『PRIZE』もそうだけど、こういう業界の裏側って面白いし、本好きには堪らないよね〰️
    大いに刺さった作品でした〰️
    続編も近いうちに読んでみよう




  • 【こんな店、マジで本気で辞めてやる!】
    書店員として働く女性のお仕事系ドタバタコメディ小説かと思いきや、途中ミステリアスな伏線が散りばめられ、終盤はまさかの謎解き展開に…!「この人とこの人が繋がっているとは…あの人があの立場に…」と意外な関係性と設定に途中度肝を抜かれるので、序盤から登場人物全員の言動や行動に目が離せない。これは、近いうち実写化しそう!「この仕事の誇りって?」「働く意味とは?」「仕事辞めたい…」と思ったことのある方は共感必至の作品です。はたして、店長は鈍感なのか?それとも打算的なのか?

  • 最後の最後まで懲りずに「店長がバカすぎる」ところが面白くて、笑えました。
    この本を読んで、本屋さんに行って本の並べ方やポップなど、ゆっくり眺めてみたくなりました。

  • ずっと気になってた本でやっと読めた〜。
    書店員さんて重労働の割に薄給とかカスハラとか理不尽な面が多いのかな、というイメージで本が好き!ってだけでは到底務まらないのだと知った。
    にしても、この店長すげぇな。
    こんな人種ホントに居たら周りがほっとかないのでは(いろんな意味で)。
    次回作も続けて読んじゃおっ❢

    • きたごやたろうさん
      ゆきみだいふくさんへ

      この作品は店長にストレスをためている弟に読んでもらいます笑。
      ゆきみだいふくさんへ

      この作品は店長にストレスをためている弟に読んでもらいます笑。
      2025/06/19
    • ゆきみだいふくさん
      きたごやたろうさん

      そうなんですね(笑)
      少しでもストレス緩和されるといいですね(^_^)
      きたごやたろうさん

      そうなんですね(笑)
      少しでもストレス緩和されるといいですね(^_^)
      2025/06/19
    • きたごやたろうさん
      ゆきみだいふくさんへ

      なんでもそうだけど、人間関係って大変だよねぇ。
      ゆきみだいふくさんへ

      なんでもそうだけど、人間関係って大変だよねぇ。
      2025/06/20
  • タイトルからコメディ一辺倒の話かと思っていたら、最後に仕掛けられてました。やられた…

    テレサテン、ブルーハーツのところが最高です。

    書店員の方の苦労がよく分かりますが、好きなことを仕事にできるってやっぱりいいなと感じずにはいられません。
    店長や谷原さんをはじめ、登場人物がみんな個性豊かで楽しめました。
    テンポよくあっという間に読み切った1冊です。

    「新」は少し時間をおいてから読みましょう。


  • 本屋さんがテーマか〜と思って購入して積読してた本。
    コメディタッチな内容かなと思いきや、自分と同世代の契約社員の女性が主人公。
    書店に訪れるさまざまなトラブルや周りの人たちの変化によるストレスなどなど…きっと書店だけでなくて色々な職場で起きる問題が描かれていてとても「分かるなぁ」と思いながらサクサク読める作品。

    主人公の上司である店長は、ただのウザい、腹立つ店長かと思いきや、突然の思いつきや行動力で店のトラブルを上手いこと解決していて、有能なのか
    無能なのか。結局、最後まで1番謎の多い人物だった。

    書店員という仕事を主人公は嫌になって、何度も辞めようとするけれど、本に対する愛の強さがすごいから、この人に売ってもらえる本はとても嬉しいだろうなーと思いました。

  • 書店で働くスタッフの日常のお話。全然違う感想になってしまいますが、小説の中にもあった、安易に自分の感想を述べた上で本をオススメするのってよくないなぁって、、、私もしてるわぁ〜!んでされてるわぁ〜!
    めっちゃくちゃ面白い!めっちゃいい!って言われるとハードルが上がって楽しみ過ぎてあれ?って思うことあるある
    人の主観を入れずにまっさらな気持ちで読みたい!読んでほしい!これからはそうしよ

    実は数年前に早見先生が近くに住まれていて、子供が同級生で、学校行事で会えないかな?期待してたんです。お会いはできなかったんですけど、先生のイノセントデイズが衝撃すぎてめちゃくちゃ人に進めてたんですが、それ以外の作品が私はお好みやなくて、、、八月の母を読んだ時は怒りしかでなくて、、、
    店長がバカすぎても1年以上本棚に眠ってて、、、だから、いつかイノセントデイズを超える超大作を期待して⭐︎4

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著者プロフィール

1977年神奈川県生まれ。2016~2022年に愛媛県松山市で執筆活動に取り組む。現在は東京都在住。2008年に『ひゃくはち』でデビュー。2015年に『イノセント・デイズ』で第68回日本推理作家協会賞、2019年に『ザ・ロイヤルファミリー』で山本周五郎賞とJRA馬事文化賞を受賞。その他の著作に『95』『あの夏の正解』『店長がバカすぎて』『八月の母』などがある。

「2023年 『かなしきデブ猫ちゃん兵庫編  マルのはじまりの鐘』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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