店長がバカすぎて (ハルキ文庫 は 15-1)

著者 :
  • 角川春樹事務所
3.63
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本棚登録 : 3736
感想 : 244
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758444262

作品紹介・あらすじ

谷原京子、二十八歳。吉祥寺の書店の契約社員。超多忙なのに薄給。お客様からのクレームは日常茶飯事。
店長は山本猛という名前ばかり勇ましい「非」敏腕。人を苛立たせる天才だ。ああ、店長がバカすぎる! 
毎日「マジで辞めてやる!」と思いながら、しかし仕事を、本を、小説を愛する京子は──。
全国の読者、書店員から、感動、共感、応援を沢山いただいた、二〇二〇年本屋大賞ノミネート作にして大ヒット作。
巻末にボーナストラック&早見和真×角川春樹のオリジナル対談を収録!

感想・レビュー・書評

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  • 本が大好きな契約社員の主人公が、店長と理不尽なお客様に翻弄されながらも、奮闘する姿が描かれた全6話のエンタメ連作短編集。

    著者の作品は本作で2作目。
    前読【イノセント・デイズ】は私の中で未だ名作だ。
    そこからの本作【店長がバカすぎて】

    そのギャップたるや否や、わや。
    早見和真、恐ろしいお方。

    いやはや、終始笑いが止まらず一気読み。
    とても、とても面白かった。
    そして、最後のどんでん返しには見事にしてやられた。

    表題名の通り、店長がバカすぎて、かつポンコツなのだが、読み進めるほどに愛しくなってくる。
    そして何より、書店員の本に対する愛情が感じられたことは、本が好きな私にはまた愛おしい。

    以下、作中で主人公が思いを主張する、私が激しく同意した一文である。

    ------------------------------
    私はすべての自己啓発本を否定しようとは思わない。いや、一冊たりとも否定しない。私たちはみんな何かに依って生きている。そこに救いがあるのなら、どんなうさんくさい自己啓発本でも、得体の知れない宗教であっても、思う存分頼ればいい。

    私にとっては小説こそが最高の自己啓発本であるはずだし、生きる上での道標だとも思っている。
     
    しかし、そこに絶対に介在させてはいけないものがあるとも思っている。「強要」だ。本を読んで、感銘を受けるだけならいい。それを自分の身に活かし、思う存分、明日を生き抜く活力にすればいい。

    けれど、他人に強要することだけはしちゃいけない。そこに強要が介在してくるから、無用な誤解と、不寛容が生み出され、世界はこんなにも息苦しいのだ。
    ------------------------------

    改めて読み返すと、本作品に限っては1点だけ不同意な点がある。

    本が好きで、本を読んで笑いたい、本を通じて元気が欲しい方に、私はこの一冊を『強要』したい。

    • akodamさん
      sakuragaiさん、夜分遅くにこんばんは。
      いつも、いいねとコメントいただき嬉しいです!

      私からの【強要】を受け取ってくださるのですね...
      sakuragaiさん、夜分遅くにこんばんは。
      いつも、いいねとコメントいただき嬉しいです!

      私からの【強要】を受け取ってくださるのですね✳︎
      ありがとうございます。

      本作品に限ったことではありませんが、好みや主観、評判は分かれるものです。

      しかしながら私は本作品から「あたたかさ」や「いとしさ」「ほほえましさ」を受け取りました。
      よってやはり私は同じく本が好きで、欲してらっしゃる方々に【強要】したいのです^ ^
      2021/11/22
    • ピーチフィッシュさん
      はじめまして
      いいねありがとうございました。
      新しい出会いに感謝します。
      はじめまして
      いいねありがとうございました。
      新しい出会いに感謝します。
      2021/12/02
    • akodamさん
      ピーチフィッシュさん、おはようございます。
      はじめまして。こちらこそ「いいね」ありがとうございます。

      私もこのご縁を大切にしたいと思います...
      ピーチフィッシュさん、おはようございます。
      はじめまして。こちらこそ「いいね」ありがとうございます。

      私もこのご縁を大切にしたいと思います。
      改めて今後ともよろしくお願いします^ ^
      2021/12/02
  • まず 本がもっと好きになる!!
    登場人物 皆 良いキャラ(・∀・)人(・∀・)

    ずっと笑いっぱなし!!♪ヽ(´▽`)/
    いゃぁ…楽しかったぁぁ…

    息抜きしたい本好きの人は絶対オススメです!!

  • akodamさんの感想を読んだ瞬間にAmazonでポチっていた(笑)
    最近フォロワーさんの感想を読んで、ポチりとやるパターンが多い(笑)

    フォロワーさんはたくさんの本を読まれているので、感想が大変参考になる(*^^*)

    なるほど、なるほど。
    この本は本を愛する読書好きにはとても面白い本だった。

    ライトな感じで、サクサクと読みやすい。

    私は正社員だったり、会社ではそれなりの資格を頂いていたり、しっかり賃金にも反映して頂いている為、やりがいが搾取されるという主人公に感情移入することは難しかったが、ポンコツ店長には、その空気の読めなさ感等々、笑わされた(笑)

    イノセントデイズとは全く異なる雰囲気だが、楽しく読ませて頂いた。
    私はどちらかと言うと、イノセントデイズ派かなぁ?

    • akodamさん
      bmakiさん、こんにちは!
      私のレビューがキッカケとなってお読みになられたとのことで嬉しいです。

      いやはや、表題名通りのバカ店長、笑わさ...
      bmakiさん、こんにちは!
      私のレビューがキッカケとなってお読みになられたとのことで嬉しいです。

      いやはや、表題名通りのバカ店長、笑わされますよね。

      私の中でイノセント・デイズは名作中の名作であり、未だにふとストーリーを思い出すほどです。

      そんな名作を書いた、著者の新たな一面が垣間見れた本作品を、私はやはり皆さんに『強要』したいです。

      今後ともよろしくお願いします^ ^
      2021/10/03
    • bmakiさん
      akodamさん

      素敵な本をご紹介頂きありがとうございました(*^^*)

      イノセントデイズの雰囲気とは、全く違うので驚きましたが...
      akodamさん

      素敵な本をご紹介頂きありがとうございました(*^^*)

      イノセントデイズの雰囲気とは、全く違うので驚きましたが、この店長には、笑わされました(笑)

      最初はムカムカっとくるけど、どこか憎めない、そんな人格ですね(笑)

      ありがとうございました。今後とも宜しくお願い致しますm(_ _)m
      2021/10/03
  • このタイトルを横目で見ながら、やはり素通りはできませんでした。
    書店を舞台にした痛快コメディ&ミステリー?
    「こんな店辞めてやる!」って息巻いている中小規模店で働く契約社員のお話です。
    書店員という仕事は、物語と読者をつないでくれる素晴らしい職業。
    自分の書いた推薦コメントによって本が一冊でも多く売れるのは、本当に嬉しいことだと思います。
    幼い頃に憧れた職業につけるなんて羨ましい。
    だけど、本屋さんの裏側って大変なんですね。

    この店長って、いったい何者なんでしょう。キレ者なのかほんとうにバカなのか。
    何か出てくるんじゃないかと期待したにもかかわらず最後までこのノリで、哀愁漂うこともなく、最初から最後まで笑いっぱなしで、途中でやめられなくなって、気がついたらあっけなく終わっていました。

  • 「~がバカすぎて」という6話から構成される連作短編集です。
    読む前までは、タイトル等の「バカすぎて」というワードから、コミカルな小説を想像していたのですが、読み進めていくうちに、主人公で書店員・谷原と店長のやりとりの面白さだけではなく、彼女の働く姿に共感したり、また、各話を通じて、私たちが一冊の本を手に取るまで、こういう物語があるのかと、ほんの少し書店業界を垣間見た気持ちになりました。
    読了後は、これまで以上に、書店へ行った際のPOP や本の配置などを見ることが楽しみになりました。

  • すごく、すごく面白かった。
    皆さんのレビューをみて、これは読まない訳にはいかない。と思ってました。

    舞台は中規模書店、武蔵野書店・吉祥寺本店。
    主人公は28才の契約社員、谷原京子。
    早速、第一話を読み始める。

    ポンコツすぎる店長にイラッとしながら、テンポの良い文章が読みやすく、登場人物達も身近に感じて良い感じ。
    なんて思っていたら、第二話に突入する頃には、そんな事を考える暇もない程、夢中になっている自分がいた。
    とにかく、最後まで一気読みしたい作品。
    コメディだけど、ミステリー要素もチョッとあり、結末にびっくり。
    是非是非オススメです。

  • 私は今学生で社会の辛さとか仕事の面倒さとかよくわかんないこともあるけど、それでも私だって毎日学校行って勉強して、生きて生きて、毎日過ぎて。
    それに辛くなったときもあるし、それが面倒になったときもあった。
    だから主人公の気持ち、ほんとによくわかりました。
    大人のみなさんならもっと共感できるんじゃないかな。
    上と下って関係の中にややこしさがあって、
    しんどさがあって
    でもふと横を見れば助けてくれる人がいる。
    相談に乗ってくれる人がいる。
    だから今日もやめられないんだろうなって。
    結局人って支え合いなんだなって。 
    すごいなって。
    ほんとに感想単純になっちゃったけど、ほんとに、
    楽しかったです。

  • いや、バカすぎていらっとしながら最初は読んでいました。
    書店員ではないですが私の上司も無能(?)なので仕事終わりに読み始めてクソほど胸糞悪くなりながら読みましたが一気読みしてよかった…
    そうじゃないかと思いながらもやはりでした…
    クソ店長に立ち向かおうと思います。わたしも目ん玉つぶしに立ち向かいます。顔も見たくもねぇけど!

    本屋さんいつもありがとうございます。出版社さんも本当にありがとうございます。本を買って近くのカフェでウキウキしながら本を開くあの時間、たまらないです。本屋さんのポップや並んでいる帯でワクワクが増しています。
    しばらく本屋さんから遠のくと本を読む気力、ワクワク感がすごく減ります。便利に物が買えるけどワクワク感は少し物足りないです。
    また本屋さん行きたくなりした。明日行こうかな

  • 確かに店長がバカ。バカ過ぎです。
    でも憎めないし、なんだか愛おしい。
    そんな店長さんのいる書店のおはなし。

    もうね…わかりみが過ぎる!
    最早、早見さんが元書店員としか思えないほど、そうそうそうの連続!
    本が好きな私達は、物語を売っている。
    多くの方に届けたくて試行錯誤に四苦八苦。
    そう、私達はこんな日々に苦しんで、抗いながら本を届けては喜んでいるのです。
    それがよくわかるこの本も多くの方へ届けたくて、こんなふうにこれが本屋大賞にノミネートされたのだと思います。

    この作品は、本バカばっかの私達に寄り添ってくれる、愛そのものです。
    こんなの読んだら、退職届を破り捨てて立ち上がるしかないじゃない!
    結局、私達は本から離れらんないの。
    本に、本への愛に背を向けられないの。
    「本で救われる誰か」に、本を届けたいのです。
    そんな私達に、愛と勇気のパワーをくれる本!

    コレ、読まれて大丈夫?というくらい、書店員あるある満載、書店業界の現状、裏側を見れちゃう作品、私たちの世界、覗いてみませんか?

    働く全ての人に「明日もがんばろ!」とパワーをくれる作品です♪

    • akodamさん
      refrain∮さん
      こんばんは、コメント失礼します。
      素敵なレビュー、感動しました。

      いつも我々本好き人に数多くの作品たちを届けていただ...
      refrain∮さん
      こんばんは、コメント失礼します。
      素敵なレビュー、感動しました。

      いつも我々本好き人に数多くの作品たちを届けていただきありがとうございます。

      いつも応援しています!

      今後ともよろしくお願いします^ ^
      2021/09/30
    • refrain∮さん
      akodamさん
      コメントありがとうございます、
      感謝のお言葉、ありがたく頂戴しました。心温まります♡

      本を、作品を読者に届ける最後のアン...
      akodamさん
      コメントありがとうございます、
      感謝のお言葉、ありがたく頂戴しました。心温まります♡

      本を、作品を読者に届ける最後のアンカーとして、著者さんや出版社さん、本の形になるまでに関わった全ての人たちの想いも大切に、これからも手渡していきたいです。

      こちらこそこれからも宜しくお願いします◡̈*
      2021/09/30
  • 非常に面白かった。
    エンタメ性に溢れていて、書店の裏側を面白く描いている。どこか憎めない店長に愛情まで芽生えてしまう。ちょっとしたミステリー要素も入っていて読む方としては、ドキドキしました。早く続編が気になります。

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著者プロフィール

1977年、神奈川県生まれ。2008年、『ひゃくはち』で作家デビュー。同作は映画化、コミック化されベストセラーとなる。14年、『ぼくたちの家族』が映画化、15年、『イノセント・デイズ』が第68回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)を受賞した。他著に『スリーピング・ブッダ』『東京ドーン』『6 シックス』『ポンチョに夜明けの風はらませて』『小説王』『神様たちのいた街で』などがある。

「2018年 『95 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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