今日もお疲れさま パンとスープとネコ日和 (ハルキ文庫)

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  • 角川春樹事務所 (2021年8月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (184ページ) / ISBN・EAN: 9784758444309

作品紹介・あらすじ

自分の体と心を、たまには甘やかしてみませんか? 
丁寧に手作りした滋味深いスープと美味しいサンドイッチと濃やかな心遣い。
店主のアキコと相棒のしまちゃん(現在、シオちゃんと事実婚ながら新婚)は、
取引先のパン屋が店を畳んでしまうなどのピンチもありながら、今日も元気にお店を営業中(無理せず、時々お休み)。
ドラマ化もされた、三十三万部突破の大ロングセラーシリーズ、待望の第五弾。

感想・レビュー・書評

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  • 従業員のしまちゃんが身内の人を集めて結婚式らしきものを行うが、別居で籍は入れずという今時の形態? 相変わらず、夫のシオちゃんとのやり取りは不思議な関係。
    アキコの血縁と思われる兄のお坊さんが亡くなる。関係を明かしていないので葬式に出られず。そして店で使っていたパン屋も奥さんの容体が悪化して廃業方向へ。次のパン屋探しに奔走。しまちゃんも風邪でアキコもワンオペに疲れて店もお休みに。暗い話題が続いた今回、明るい話題はネコのどすこい兄弟だろうか。アキコに突進してきてはエサをねだる。寝姿は大いびきでヘソ天。癒される。

  • 出てるシリーズ全部読めたー。相変わらず癒された。

    今回はお店の経営って大変ってことが少し分かる物語でした。私の近所にあるマスターが丁寧にいれるカフェも、新鮮なお野菜をたくさんに使う定食屋さんも、きっと経営するの大変なんだろうなって思って読んでました。でもお気に入りのお店がなくなってしまうのは、本当に悲しいから、無理をしないで続けて欲しいのが、お客さんとしての本音。

    前に大好きだったたい焼き屋さんがなくなってて、めっちゃショックだったことがあるから。

    アキコさんもしまちゃんと力を合わせて、これからも続けて欲しい。やっぱりチェーン店もいいけど、個人でやってるお店に定期的に行きたくなる!

  • 作品に馴染みすぎて、実在の人物の日常を垣間見ている気分になってきました。この巻でも悲喜こもごもありますが、多少大きな波がたっても、受け流してやわらかい波にしているあたりが安心感を感じます。

  • お店の取引先のパン屋さんが
    続けられなくなってしまったのがかなしい。
    けれど、新しいパン屋との出会いもあって。
    人生ってこういうことの連続だなぁって感じた。

    美味しいパンが食べたくなった。
    鼻に酵母の、焼きたてのかおりが
    ただよってくるような気持ちがした。

    アキコがブレスレットを買いに
    デパートへと歩く道すがら
    人びとの人生を振り返るシーン。
    みんな、もっているもの
    もっていないものがある。
    自分とは違う人生を歩む人たちに
    尊敬の念を抱けることって
    素晴らしいなとしみじみした。

    美味しいスープとパンが食べたくなった。

  • 自分の体と心を、たまには甘やかしてみませんか? 
    丁寧に手作りした滋味深いスープと美味しいサンドイッチと濃やかな心遣い。
    店主のアキコと相棒のしまちゃん(現在、シオちゃんと事実婚ながら新婚)は、
    取引先のパン屋が店を畳んでしまうなどのピンチもありながら、今日も元気にお店を営業中(無理せず、時々お休み)。
    ドラマ化もされた、三十三万部突破の大ロングセラーシリーズ、待望の第五弾。

  • いやあ一気に読んでしまった。これは待ち望んでたから、もう5作目になるんだ。ゆったりと時間が流れて日々の自分を反省するとか、猫との会話、わあああ言う兄弟が本当に良いな。冷房で昼寝して、あきこに世の中には暑い中働いている人がいるのよと注意されてもピンとこない、ますます甘えると。島ちゃんが居てくれたのが本当に幸運ですね。巡り合わせなんかな、新婚生活が色々描かれているけど、少しも甘いものなくてどちらかいうと旦那がキツイ。送り出す時に行ってこいとか言うんだけど、これも島ちゃんなのかな。風邪ひいて謝り過ぎですね

  • 安定の群ようこさんって感じ。
    どこかの誰かの知ってても知らなくてもいい日常をそっと垣間見て、少しだけ楽しくなったり。
    食べ物の描写がとてもおいしそうw

  • 大好きな群さんの小説。
    中でも3本の指に入る位好きなシリーズ!
    媚びずに堂々と凛と生きているしまちゃんが大好きです!

    次作がまた楽しみだなぁ♪

    気を張らずただただぼんやりと読めるのが良い!

  • 2021.10.25読了
    猫とスープとサンドイッチ。
    のんびり、ゆったり癒されますね。

  • あいかわらずタルーっとしててよい。
    冒頭の若い女性登場で、まさかの鬱展開くるかと思ったけど、そんなこともなく。
    登場人物みんないい意味で自分にしか興味ない感じで達観してるとこに癒される。

  • このシリーズ、確実に最初の頃のほうがおもしろかったんだよなあ…
    ちょいちょい余計なところがあるし、空虚になった気がする。残念。

    ただ、パンは食べたくなった。

  • 自分の体と心を、たまには甘やかしてみませんか?丁寧に手作りした滋味深いスープと美味しいサンドイッチと濃やかな心遣い。店主アキコ・相棒しまちゃんは今日も元気にお店を営業中(無理せず、時々お休み)

    シリーズ化しているのを知らずに第5弾から読み始め。
    群ようこさんは、開くだけで忙しない毎日に小休憩をくれるので大好き。
    普段はごはん派で滅多にパンは買わない私も、読み終えたあと久々にパン屋さんへ…
    美味しく、優しい1冊でした。

  • なんてことないけど癒される
    ドラマすぎず、濃さがちょうどいい

  • 今回もゆったりと時間が流れている感じがして癒されました。ムリせず休むことの大切さを教えられてる気がします。どすこい兄弟に会いたいな。

  • アキコさんとしまちゃんの毎日。しまちゃんが風邪ひいたり、しおちゃんから気持ちをもらったり。パン屋さんの出会いがあったり、相変わらず平和な、すこーーし生活を考えられる1冊でした。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/761175

  • WOWOWでドラマ化された「パンとスープと猫日和」の原作のシリーズ第5段。

    最初の頃の新鮮さは無くなった気がするが、ドラマが好きなので、その後が気になり読み続けている。

    今回はアキコのサンドイッチの店のパンの仕入先のパン屋が店を畳むことになり、新たな仕入先を探したり、アキコの異父兄でるはずのお寺の住職が亡くなったり、事実婚した店のバイトのしまちゃんは相変らず彼にシオ対応。

    店の経営を続けるのは大変。
    今回しまちゃんが風邪で店を休み、アキコ一人で店をやるも、これを一人で続けるのは体力的にも無理かもと身を以てわかるのだが、おそらくアキコと同年代の私はその気持ちがよくわかる。
    私も厨房での立ち仕事をしていて、年齢的に判断力も鈍り、体力的にもきつくて、現にこれを書いている今も肩から背中の凝りが半端ないけど、なんとか頑張っている。

  • アキコの無理をしない姿勢。今のシングル子育て中の自分をゆるやかに肯定し、気持ちがグラつかないことが群さんの作品。を何冊か手にとり感じた魅力のひとつです。 シリーズを通して着実に時代が流れていることも感じます。

  • 物語は穏やかに進むものの、その中でのアキコの喜怒哀楽が非常に人間らしくて共感できます。

    心に残った言葉:「それはいるよ、信じられないくらい、すごい大金持ちっているんだから。でも、そういう人たちがみんな幸せかっていうとそうじゃないからね」
    ママは真顔になった。
    「このペンダントを買った人も、幸せじゃなかったんだよ。あたしたちが目についたものを買って、いらなくなったから売るっていうのと訳が違うんだもの。特に宝石でしょ。大金をはたいて買ったものをそんな簡単に手放すと思う?店に戻すなんて、その人を取り巻く状況がよくないんじゃない?幸せだったら手放す必要なんかないもの。でも私は大事にしたいなって思ったの。彼がこれをどうしようと考えたときに、あたしを思い浮かべてくれたわけじゃない?その気持ちはありがたいなと思ったわけさ」

  • 群ようこさんの作品は好きなので昔から何冊も読んでいます。
    れんげ荘、かもめ食堂などを読んでいたので、
    似たような内容だと思ってこのシリーズだけは
    読んでいなかったので手に取りました。

    慈悲深いスープと美味しいサンドイッチの店主のアキ。

    その相棒のしまちゃんと事実婚のシオちゃんは
    取引先のパン屋が店を畳んでしまうというなどの
    ピンチがありながらお店を営業していくという小説。

    群さんの作品らしく、
    のんびりとしながらマイペースに日々を過ごし、
    そして周囲への感謝を忘れることなく
    楽しみながら仕事も私生活も過ごすという
    コンセプトがたっぷりと詰まった物語でした。

    特に今回は主人公でもあるアキコが
    長年勤めていた出版社を辞めて、サンドイッチとスープのお店を営んでいるということもあるので、
    年齢的なことから体力の衰えなどが影響しているせいか
    「身体がキツイ時には休む」ということが
    しっかりと守られているのが分かりました。
    これは一見簡単のように思えますが、
    これを無理をして必死になって働いてしまい
    身体を壊してしまい店を畳むことになってしまった
    お得意先のパン屋さんからの教訓でもあります。
    とかく今は何かと気忙しい世の中なので、
    少しの休息を取ることでその先のことまで出来るという
    ことにもなるのでなるべくなら少しでも身体が悲鳴をあげかけている方には覚えていて欲しいなと思いました。

    仕事では真面目なアキコの態度とは裏腹に
    自宅に居る時の二匹の猫との接し方には
    甘くてお茶目なのでこの落差にほのぼのさを感じられました。

    今回は特に新しいパンの取引先を探すということもあって、
    美味しいパンの蘊蓄や焼きたてのパンの香りが今にも
    本の中から漂いそうな描写もあったので、
    読んでいてお腹が空いてしまったり、
    すぐにでも焼きたてのパンが食べたい気分になりました。

    ネコと美味しいパンと優しい人達に囲まれて、
    ゆったりとした時間を過ごすことが出来て良かったです。

    何も考えずに寛ぎたい方にはお勧めな作品だと思います。

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著者プロフィール

1954年、東京都生まれ。日本大学芸術学部卒。数回の転職を経て、78年、本の雑誌社に入社。デビュー作『午前零時の玄米パン』が評判となって、作家専業に。「無印物語」で人気を博す。『かもめ食堂』『れんげ荘』『三人暮らし』など著書多数。

「2023年 『老いとお金』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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