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本 ・本 (248ページ) / ISBN・EAN: 9784758444620
作品紹介・あらすじ
深川に住む紅屋の女将・牡丹から、煙草入れを縫箔師の咲に、
煙管と金具を錺師の修次にそれぞれ作ってほしいとの依頼が来た。
同じ小間物を扱い、切磋琢磨しながら互いを高め合う職人同士の二人は、共に仕事をすることに。
一方で弟の太一が今度の藪入りの際に、祝言を挙げることになっており、咲は温かい家族の幸せを感じていた。
そんな折、咲の後をつける不審な男がいると、しろとましろが教えてくれるが──。
傑作人情時代小説シリーズ第四巻。
感想・レビュー・書評
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2022年2月ハルキ文庫刊。書き下ろし。シリーズ4作め。のちの藪入り、花梨が実る頃、獅子の寝床、の3つの連作短編。どうということもない江戸の人々の出来事が、咲と修次の職人仕事を通じて語られ、展開は地味だが、しろとましろの扱いだけが、ファンタジーぽくって、面白い。
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これまでよりも少し恋愛要素が多くて、どれもほっこりする感じで好きでした。続きではあるけれど、本編の中にいくつも短編が散りばめられている感じで読みやすいです。話も意外性があるので、飽きずにさらっと読み終わりました。あと、終わりの咲と修次のやり取りが良かった…!続きが楽しみです。
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202202/シリーズ4作目。咲の弟・太一の祝言、人の生死はどうしようもできないというしろとましろ、悲喜こもごも。ワンパターンだけど、咲と修次がお稲荷の足元に小銭置くくだりが好き。
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神田職人えにし譚四巻
職人仕事はいつ読んでもいい。
それは調理人でも大工でも錺師でももちろん縫箔師でも。
昔も今も一人前になるまでの血の滲むような努力をさらりと背中に隠して、今を淡々と生きている人の話はとても魅力的だから。
とても自分ではなれない事が只々羨ましいく、本を読む事で少しでもそのような人に触れるのが楽しい。 -
相変わらずほろ苦くて良い話が詰まっています。
周囲の人たちがどんどん結ばれてゆく中で、咲と修次もそろそろ発展しないと気を持たせすぎです。 -
内容(ブックデータベースより)
深川に住む紅屋の女将・牡丹から、煙草入れを縫箔師の咲に、
煙管と金具を錺師の修次にそれぞれ作ってほしいとの依頼が来た。
同じ小間物を扱い、切磋琢磨しながら互いを高め合う職人同士の二人は、共に仕事をすることに。
一方で弟の太一が今度の藪入りの際に、祝言を挙げることになっており、咲は温かい家族の幸せを感じていた。
そんな折、咲の後をつける不審な男がいると、しろとましろが教えてくれるが──。
傑作人情時代小説シリーズ第四巻。
令和7年3月30日~4月3日 -
咲の弟太一の祝言。シリーズ第一話で登場した姉弟が再登場、思わぬ縁が繋がっていって15歳の大店の跡取り娘理世が姉を吉原から身受けする。15歳でこんなことを思いついて実行出来る理世、ボンクラの従兄弟がせめて良い人柄だといいけど。牡丹と辰治も今の再会だから良かったんだろうな。しろとましろが繋いでいく縁、どこまで繋がるのか楽しみ。
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シロとマシロという双子の男の子が神狐の化身であることが、いよいよはっきりしてきた。この2人の神狐が縁を紡いで物語をなしている。良い人ばかりが登場する江戸の人情噺。基本的に恋の話ばかりで少々物足りない。
縫箔師の咲と錺師の修次が主な登場人物で、彼らが作る小物の意匠の話はそれなりに興味深くはある。しかしそれが食べ物(とくに和菓子)とかだと、作りかただけでもいつまでも聴いていられるのだけどね。(だから〇〇食堂とかの話が多いのね)
何かもう一つ、話の要素が加わるか、何事がドキドキするような事件があるといいなあと思う。ただし、えげつないようなミステリー小説を読んだ後は、このようなふんわりした人情噺を聴いて心を落ち着かせたい。 -
しろとましろが、とんでもなくかわいい
著者プロフィール
知野みさきの作品





