獅子の寝床 神田職人えにし譚 (ハルキ文庫 ち 2-10 時代小説文庫 神田職人えにし譚 4)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 146
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758444620

作品紹介・あらすじ

深川に住む紅屋の女将・牡丹から、煙草入れを縫箔師の咲に、
煙管と金具を錺師の修次にそれぞれ作ってほしいとの依頼が来た。
同じ小間物を扱い、切磋琢磨しながら互いを高め合う職人同士の二人は、共に仕事をすることに。
一方で弟の太一が今度の藪入りの際に、祝言を挙げることになっており、咲は温かい家族の幸せを感じていた。
そんな折、咲の後をつける不審な男がいると、しろとましろが教えてくれるが──。
傑作人情時代小説シリーズ第四巻。

感想・レビュー・書評

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  • 2022年2月ハルキ文庫刊。書き下ろし。シリーズ4作め。のちの藪入り、花梨が実る頃、獅子の寝床、の3つの連作短編。どうということもない江戸の人々の出来事が、咲と修次の職人仕事を通じて語られ、展開は地味だが、しろとましろの扱いだけが、ファンタジーぽくって、面白い。

  • 今回は恋愛要素多め。
    咲と修次…もうくっついちゃえば良いのに…
    しろとましろが安定の可愛さで。
    世間が狭すぎ!!な1冊

  • これまでよりも少し恋愛要素が多くて、どれもほっこりする感じで好きでした。続きではあるけれど、本編の中にいくつも短編が散りばめられている感じで読みやすいです。話も意外性があるので、飽きずにさらっと読み終わりました。あと、終わりの咲と修次のやり取りが良かった…!続きが楽しみです。

  • 202202/シリーズ4作目。咲の弟・太一の祝言、人の生死はどうしようもできないというしろとましろ、悲喜こもごも。ワンパターンだけど、咲と修次がお稲荷の足元に小銭置くくだりが好き。

  • 神田職人えにし譚四巻
    職人仕事はいつ読んでもいい。
    それは調理人でも大工でも錺師でももちろん縫箔師でも。
    昔も今も一人前になるまでの血の滲むような努力をさらりと背中に隠して、今を淡々と生きている人の話はとても魅力的だから。
    とても自分ではなれない事が只々羨ましいく、本を読む事で少しでもそのような人に触れるのが楽しい。

  • どうなるかねぇ

  • 深川に住む紅屋の女将・牡丹から、煙草入れを縫箔師の咲に、
    煙管と金具を錺師の修次にそれぞれ作ってほしいとの依頼が来た。
    同じ小間物を扱い、切磋琢磨しながら互いを高め合う職人同士の二人は、共に仕事をすることに。
    一方で弟の太一が今度の藪入りの際に、祝言を挙げることになっており、咲は温かい家族の幸せを感じていた。
    そんな折、咲の後をつける不審な男がいると、しろとましろが教えてくれるが──。
    傑作人情時代小説シリーズ第四巻。

  • シリーズ第4弾。

    しろとましろのお導きか、咲と修次の周りは縁づいていく。
    咲のツンデレぷりもワンパターン化しつつあるし、そろそろ次の展開に向けてもいいのではないか。

  • 同じ作者の女性職人シリーズは、上絵師 お律さんのシリーズより縫箔師 お咲さんのシリーズが好きです。
    紅職人でもある紅屋の女主人からの注文で、煙管と煙管を入れる袋を縫箔師の咲と錺師修二がコラボすることになりました。
    いいものができそうですよね。
    実の母親に蔑ろにされていた娘さんが、ままならない人生の中からも同じくままならない人生で苦界に落とされた女の子を身請けする展開が、忘れかけていた長い伏線の回収でうれしい驚きでした。
    それでも総てが丸く収まらないところが、ほろ苦い結末ではありましたが、そこも含めてよかったです。

  • 人の色々な恋を見つめながら、仕事も順調でゆったりとした内容の安定したシリーズ。人の恋に接する事で咲自身も少し変化があったみたいなので、今後も楽しみ。

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著者プロフィール

1972年生まれ、ミネソタ大学卒業、カナダBC州在住。2012年『鈴の神さま』でデビュー。同年『妖国の剣士』で第4回角川春樹小説賞受賞。「上絵師・律の似面絵帖」シリーズでブレイクした注目時代作家。

「2023年 『江戸は浅草5 春の捕物』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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