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Amazon.co.jp ・本 (424ページ) / ISBN・EAN: 9784758444873
作品紹介・あらすじ
無料で「こども飯」を提供する『大衆食堂かざま』。
店のオーナーの息子・心也は、怪我で大好きなサッカーができなくなり、中学最後の夏休みを前に晴れない気持ちを持て余している。
また心也は、時々こども飯を食べにくる同級生のことを気にしていた。
一人は夕花。クラスから疎外され、義父との折り合いも悪い。もう一人は金髪パーマの不良、石村。
友情と恋心、夏の逃避行。大人たちの深い想い。
〈子ども食堂〉から始まる思いやりの連鎖が、温かな奇跡を呼ぶ。傑作長篇、待望の文庫化!
AIがまとめたこの本の要点
この本を表す言葉
みんなの感想まとめ
テーマは、いじめや虐待、そして子ども食堂を通じて描かれる友情と愛情の物語です。主人公の心也は、貧困家庭の子どもたちに無料で「こども飯」を提供する食堂のオーナーの息子で、同級生の夕花との関わりを通じて彼...
感想・レビュー・書評
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2023.11.27 読了 9.6/10.0
大好きな森沢明夫さん作品の6作目
とても読みやすい文章なので軽快なテンポで読み進められるからサクサクと物語が進んでいきます
主人公の心也は、貧困家庭の子どもたちに無料で「こども飯」を提供する『大衆食堂かざま』のオーナーの息子。
中学生の心也は、何度か「こども飯」を食べにくる幼馴染の夕花が気になっていました。
夕花は、定職に就かずに家事の一切もやらない義理の父親から虐待を受けていました。
物語は主に中学生の夕花と心也の目線からと、もう一人ゆり子という人物の目線で交互に紡がれていきます。
きっと二つの物語はどこかで交差するのだろうと予想はされるのですが繋がりが見出せずに物語は進んでいき、クライマックスになって「なんと!!、こんな温かい繋がり方をするのか!!」と、その繋がりがわかった瞬間の驚きと同時に訪れる、やさしくて温かな、誰かに話したくなる幸せな読後感はたまりません。
全て読み終わった後の気持ちは、きっと誰しもがほっこりと温かいです。
幼い頃に母親を病気で亡くしつつも父親からの愛情に恵まれてる心也
秀才だけど義理の父親からの虐待に怯え、家庭に恵まれない夕花
そんな対照的な二人の心の叫びには辛い現実にも関わらず、どこか明るさや温かさがありました。
エピローグの怒涛のような伏線の回収、そして二つのストーリーが最後はこう絡んでくるのかと驚かされ、夢中で読んでいる自分がいました。まさに森沢マジック!
読んでいて逆に元気をもらってしまいました。
また、このような作品に出会いたいな、と思いました。
〜〜〜〜〜印象に残った言葉・フレーズ〜〜〜〜〜
”意識的に息を吸い、ゆっくりと吐き出す。
マイナスに傾きそうになった心を、一旦静止させるには、深呼吸が一番効果的なのだ。そして、心が静止している間に、私は自分の頭の中を「楽しいこと」に置き換える。些細なことでも、くだらないことでも、楽しければ何だっていい。思考がプラスになりさえすれば、後からついてくる心も自然とプラスに変換されるのだから。
落ち込む前に深呼吸。そして、思考の入れ替え”
”人の幸せってのは、学歴や収入で決まるんじゃなくて、むしろ『自分の意思で判断しながら生きているかどうか』に左右されるんだって”
”約束ほど、結果的に人を傷つけるものはない。
たとえそれが「優しい嘘」であろうとも”
”いいじゃない、弱くたって。自分のやりたいことをちゃんとやれているんだから。それだけで充分だと思うよ。
あなたたちは、好きなことをたくさんやって、人生を楽しんでね”詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
よかった~ 間違いなく☆5つ。。。
テーマがイジメ、虐待、そして子ども食堂。
すごく興味があるテーマだったので、英語の勉強は一切出来ず、この本を読みました。(言い訳)
森沢明夫さん すごいなぁ。
どうなるの??って思っていたけれど、最後の収束感がすごすぎて。
多くの人に読んでもらいたい、おすすめの一冊です。 -
フォロワーの皆様の評価が高かった為、Amazonでポチった一冊。
うーん、とても読みやすい文章、そしてサクサクと物語が進んでいく。
心也は、貧困家庭の子どもたちに無料で「こども飯」を提供する『大衆食堂かざま』のオーナーの息子だ。
中学生の心也は、「こども飯」を食べにくる幼馴染の夕花が気になっていた。
夕花は義理の父親から虐待を受けていたのだ。
夏のある日、学級新聞コンクールの編集責任者を、そんな家庭の事情からか?クラスメイトから虐められていた夕花が押し付けられたのだが、たまたま足を怪我してサッカー部を休部していた自分も一緒に任されることになった。
それから少しずつ夕花と話すことが増えていた。
そんなある日に事件が起きる。
物語は主に夕花、心也の目線からと、もう一人ゆり子目線で交互に紡がれていく。
きっと二つの物語はどこかで交差するのだろうと予想はされるのだが、あー、こんな温かい繋がり方をするのかと、読み終わった気持ちはほっこりと温かいものになった(*^▽^*)
素敵な良いお話だった。
みなさんの評価が高いことにも納得(*^▽^*) -
温かい気持ちが十重二十重とさざ波のようにわいてきました。なんて素敵な読後感なのでしょう。二つのストーリーが最後はこう絡んで来るのかと夢中で読んでいる自分がいました。まさに森沢マジック!
子ども食堂に以前から興味がありました。私の地域にもポツポツとチラシで紹介されていて目にすることが多かったんです。
ですから、「子どもの7人に1人は貧困に陥っている。」こんなニュースも気になって仕方がありません。
そこで貧困の実際を新書で読みましたがあまりにシビアでショックがしばらく消えませんでした。
親の愛情に恵まれてる心也、秀才だけど家庭に恵まれずDVを受ける夕花。対照的な二人を軸に物語は展開していきます。二人の心の叫びには辛い現実にもどこか明るさや温かさがありました。
エピローグの怒涛のような伏線の回収にはやられたと思いました。
読んでいて逆に元気をもらってしまいました。
また、このような作品に出会いたいな、と思いました。 -
エピローグの二人の会話、粋だなぁ。
読みながらにやにやしてしまった。
二つのストーリーがなかなか繋がらなくて、最後の最後にやっと関係性がわかった時はびっくり。
えー、ヒントあったぁ?と見返してみたけど、夕花が理系が得意ということくらい?他にもあったのかな。
色々考えながら読んだのに、全く気づかず。でも嬉しいサプライズだった。
ちょっとできすぎな感じもしたが、やっぱりあったかくて泣けた。
焼きうどん食べたくなったなー。 -
ヒーローって常に弱い者の味方。もちろん社会的弱者という意味の弱い者。
今回の話もよかったな。
15歳の夏は終わってほしくなかったけれど。
今は読み終わったばかりなので余韻を味わいたい。
龍浦のどこまでも青い海と、蝉の声と風鈴の音を思い浮かべながら。
森沢明夫さんの大好きな小説『エミリの小さな包丁』とのリンクが嬉しくて。
最後に全て繋がった時、胸の奥が熱くなった。
あの夏の1日は二人にとって永遠の瞬間だったのは間違いない。
母の夢も父の思いもずっと生きている。
心也くんも夕花さんもゆり子さんもマスターも萌香ちゃんも阿久津くんもみんな魅力的だった。
読後感最高です。
森沢明夫さん、ありがとうございました。
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最後は素敵な終わり方だと思いました。心温まるお話だと思います。
2つの話が急に交わり驚きました。少しうまく行き過ぎなところもあるけれど、夕花の今を知ることができてよかった。
突如として物語に登場しなくなったので、途中からずっと幸太と石村がどうなったのか気になっていました。未来の幸太をみることができたことは良かったです。石村も幸せになっているといいな。
あと、こども食堂は全然偽善なんかじゃないのに。 -
2店のこども食堂とそこに関わる人々のお話。
父が食堂をやっていることが嫌な少年。そこに食べに来なければいけない家庭環境の幼馴染。忘れられない夏の日の大冒険、一生消えない感謝の恩。巻き込まれた大事故、多額の改装費、桜の木、四葉のクローバー。2つのお話が交わった時、おいしくて泣くとき! -
とても綺麗で繊細な小説。文章自体も読みやすくて、スルッと読み終えました。
お母さんの遺志を継いだお父さんが格好良い。また、その遺志がしっかり心也、夕花のその後に繋がっていっているのもグッときました。
龍浦への逃避行の森沢さんの描写力も流石です。
最後、サプライズも含んだハッピーエンドで清々しい余韻で読了しました。1つ気になるのは石村のその後ですが‥。何かバックボーンがありそうに見せかけて、あっという間に消えてしまったのでもう少し描写が欲しかったかな‥。
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第10回うつのみや大賞
そういうことかー!
とくに派手な展開はなくこの物語はどう終結していくんだろうと思っていたら杞憂でした。
ヒマ部2人の甘酸っぱい青春とか、子ども食堂への感謝の気持ちとか、親心とか、なんだか心が温まる要素が詰まった素敵なお話。
おいしくて泣くとこはもっと長めでもよかったけど、ラストが良かった。 -
なんと爽やかな物語だろう。
子ども食堂から始まる思いやりの連鎖が、温かな奇跡を呼ぶ。最後に全てが繋がりました。
〜心に突き刺さったフレーズ〜
人の幸せってのは、学歴や収入で決まるんじゃなくて、むしろ『自分の意志で判断しながら生きているかどうか』に左右されるんだって
涙腺弱い方注意のお勧め作品です。
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TOMさん、こんばんは。いつもありがとうございます。この作品私も好きです♪涙腺弱いのでなかなか大変な読書でした笑。文庫本の扉絵も素敵ですね♡...TOMさん、こんばんは。いつもありがとうございます。この作品私も好きです♪涙腺弱いのでなかなか大変な読書でした笑。文庫本の扉絵も素敵ですね♡(*^^*)2024/09/20 -
コルベットさん!
こちらこそありがとうございます♪
扉絵見ているだけで情景が蘇ってきますね。森沢さんは素敵な作品ばかりです。コルベットさん!
こちらこそありがとうございます♪
扉絵見ているだけで情景が蘇ってきますね。森沢さんは素敵な作品ばかりです。2024/09/20
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ありきたりな感想だけれど良いお話だった。いつからかきかれるようになった(子供食堂)
様々な事情で、食事を充分とれない子供達の為に始められた勇気ある善意の行い。そこには(偽善者)と言う心無い陰口が起こる事も当然知った上での事だったはず。こんな飽食とも言える時代に、育ち盛りの子供がひもじい思いで生きなければならない社会がまだまだ日本にも存在している事実。それでも温かい輪が広がり(子供食堂)がそんな子供達を応援してくれている。そしてそこではお腹を満たしてくれるだけでなく優しい心も育ててくれるのかもしれない。
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○『おいしくて泣くとき』
◯森沢明夫(著)
◯Audible にて
○友情や恋愛に悩む中学生たちが、「こども飯」を通じて思いやりを育み、困難な現実に立ち向かう姿が描かれた感動作。
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(あらすじ)
中学生の心也(しんや)は「大衆食堂かざま」のオーナーの息子だ。
心也は、家庭の事情や足の怪我に悩みながら生活している。
この食堂では、「こども飯」を無料で提供していて、心也と同学年の幼馴染・夕花(ゆうか)や、不良の石村(いしむら)など、様々な家庭の事情を抱えた同級生が訪れる。
彼らの友情や恋心、そして大人たちの思いが交わる中で、「こども飯」を通じて温かな人間関係が育まれていく…
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(魅力3つ)
①深刻な社会問題を描いているにもかかわらず心温まる物語
深刻な社会問題が描かれていたが、その中には温かさや希望といったポジティブな要素が感じられた。
心也たちが「こども飯」を通じて絆を深め、困難な状況でも互いに支え合う姿が描かれているのだ。
理不尽な親に対しても結局は頼らざるを得ない子どもたちのもどかしさがリアルに表現されている。
しかし、シビアなテーマを扱いながらも、人々の絆や愛、優しさを強調しているため、物語全体に温かい印象を受けることだろう。
②共感できる恋と成長
中学生特有の淡い恋心が描かれていた。
登場人物の感情が豊かに表現されていて、彼らの成長や悩みに共感できる部分がたくさんあった。
恋愛が人の成長を促す力を持っていることが強調されていると感じた。
また、善意に対する偏見や他人を理解することの大切さといったテーマも浮き彫りになり、心に響くメッセージが伝わってきた。
③思いやりや温かさが心に響く
思いやりがどれほど大切で、時間を超えて伝わるものかを教えてくれた。
過去の出来事が、今の私たちにどう影響を与えているのかを考えさせられる。
心也の両親の心に残る言葉や、周りの人たちとのつながりには、温かさがあふれていた。
思いやりの大切さを感じる、心温まる物語。
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(ひとこと)
この作品は青春や社会問題をテーマにしていて、現実の出来事と深く結びつき心に強い印象を残しました。
中学生の恋愛や友情、困難な家庭で生活する子どもたちの姿から、私たちがつい忘れがちな思いやりの大切さを思い出させてくれました。
また、2025年4月4日から映画化もされてるようで、そちらもとても気になります! -
Audibleと本両方で読了
優しい物語
中学の2人
40代の2人
から物語は並行する
こども食堂のお話
中学の2人。わかる。こんな感じで新聞作りを任されてしまう2人
私もひまやろとポスター作りを作るのに組まされたクラスメイトは中学の頃の親友になったから(笑)
こども食堂のお話が
ガチガチではなく、それでも食べ物が美味しそうで
父子の関わりかたも食べ物を交えて優しい
「とりあえず、冷めないうちに食べちゃいなよ」
食べたらやっぱり幸せだ
食べることは人生において大切だ
いっぱい食べれる子供たちが増えますように -
「人の幸せっていうのは、学歴や収入で決まるんじゃなくて、むしろ『自分の意志で判断しながら生きているかどうか』に左右されるんだって。」
「大衆食堂かざま」では、家でご飯を満足に食べられない子どもたちのために無料で食事を提供している。お腹がすいてどうしようもないときに予約をとり、食べにくるというシステムだ。その中には主人公の心也のクラスメイトの夕花や、隣のクラスの問題児、石村もいた。
ある日、登校した心也の机の上に「偽善者のムスコ」の文字。「偽善者」は、店への電話で、手紙で、何度も見聞きしてきた言葉だ。もう「こども飯」をやめないか、という心也に父が言った言葉がそれだった。そして「俺は自分の意志を尊重しながら生きる、やりたいようにやる。」でも「心也が不幸になるんだったら、俺は『こども飯』をやめるよ。それがやりたいようにやると決めている俺が、自分で決めた意志だ。」
息子への深い愛情、他人の言動に左右されるのではない自分自身の強い思い。この父の考えはまた、心也に受け継がれていく。とても心温まるお話だ。
夕花の義父のDVや貧困、転校、施設に入るおばあちゃん。むしろ「自分の意志で判断しながら生きる」ことができるのは幸せなことなのではないか、とも思った。境遇とか年齢とかのために、自分の居場所を決めることも難しかったりするのではないか。そんなことも思った。また、夕花が、義父にとびかかっていってくれた石村や、泣いている幸太を置いていってしまったことや、先生が机の落書きをそのままにしていたことが気になってしまった。 -
森沢ワールド全開のあたたかで
優しいお話でした。
子ども食堂のお話は
いくつか読んだことがあるけれど
子ども食堂がメインというより
それを大きな軸にして
そこに来ている、義父に虐待されてつらい思いをしながら頑張っている心也の幼馴染の夕花ちゃん、
不良の仲間たちとつるんでいるが
本当はいいやつのクラスメイトの石丸くん。
それから、子ども食堂を営む
父を持ち、幼い頃に母を病気で亡くした心也…の
みんなそれぞれ、たくさんいろいろあるけれど、でも真っ直ぐで
清々しく温かくてかっこいい
青春の1ページのお話がメインです。
それに
もう一つの「カフェレストランミナミ」の子ども食堂のお話が重なって
どんなふうにつながるのか
読みながら、楽しみにしておりました。
時の流れを経てそれぞれが
それぞれの形の幸せをつかみ
自分たちの道を真っ直ぐに
生きている姿にほっとし
またあたたかな気持ちでいっぱいになりました。
やはり大好きな森沢さんの
素敵なお話でした。
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子ども飯を提供する食堂の息子の心也、幼馴染の夕花、子ども食堂を運営する喫茶店のゆり子。3人の視点で描かれる。
母を亡くした心也、いじめ虐待に苦しみ「ふつうの安心できる場所」を求む夕花、まだ子供で力がない事を悔しく思う姿は胸を締め付けられる。
ゆり子との繋がりが徐々に明かされ、ラストは涙が溢れた。
心也の親父がかっこいい。こんな大人になりたい。
龍浦や昭和堂も出てきて嬉しくなる。石村くんのその後がきになるので、他作品で登場したら嬉しいな。
相手を思う気持ちは一瞬でも心に刻まれ、その積み重ねが生きる力になる。思いやりの連鎖が起こした奇跡に希望と勇気をもらえる本。
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