ねじり梅 花暦 居酒屋ぜんや (時代小説文庫)

Kindle版

β運用中です。
もし違うアイテムのリンクの場合はヘルプセンターへお問い合わせください

  • 角川春樹事務所 (2022年11月15日発売)
3.75
  • (16)
  • (41)
  • (32)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 371
感想 : 32
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784758445252

作品紹介・あらすじ

居酒屋「ぜんや」の女将・お妙の父がかつて売っていた薬をもとに作られた「龍気補養丹」を改めて売り出すことになった熊吉。
養い子だが、少しずつ養い親の只次郎とお妙に心を開き始めたお花。
ようやく道が開けてきたかに見えた二人に、だが新たな災難が降りかかる──。
押し込み未遂騒動に、会いたくない人との再会まで。
それでも二人は美味しい料理と周囲の温かい目に守られながら、前を向いて頑張ります! 
馬面剝の肝和え、飯蛸煮、鱈の白子での雑炊、鮸の塩焼き。
お腹と心を満たす、人情時代小説、第三弾!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 新シリーズ 第3

    18歳になった熊吉は「龍気補養丹」の売広所を設けるため若旦那のお供で上方まで行き、上首尾の結果をもたらした。
    養い子故に、養い親の只次郎・お妙夫婦に、気を使いすぎていたお花も、少しずつではあるが、自分の居場所を確立しつつあった。

    押し込み未遂騒動に巻き込まれた俵屋。
    女中の機転で、事なきを得たが、その戝は、熊吉の声色を使ったと言う。

    声色を使う七声の佐助という芸人が浮かび上がったが、似顔絵を見て、最近「ぜんや」によく来る客だと知れる。

    そんな頃、お花がお使いの帰りに、自分を捨てた実の母親から声を掛けられる。

    なんとなく、胡散臭い母親の出現が、不気味。
    熊吉が、随分成長して、たくましい。

  • 熊吉ちゃんのことがひと段落したら、お花ちゃんか(~_~;)

    子供は親を選べないし、一度捨てた子を利用するなんて(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾

    続き、続きを早く下さい‼️

  • 「居酒屋ぜんや」のセカンドシリーズ、“花暦 ”・第三弾。

    美人女将・お妙の作る美味しい料理が魅力の居酒屋〈ぜんや〉を舞台に、お妙と只次郎の養女・お花と薬種問屋〈俵屋〉に奉公する熊吉を中心に描かれる、連作五話が収録されています。

    新シリーズになって、お花と熊吉という若い二人がメインの話になっているのですが、お花がネガティブすぎるのと(被虐待児だから仕方ないのですけど)、前巻では熊吉が同僚から妬まれて嫌がらせを受けたりと、読んでいてしんどくなることが多いな・・と感じています。
    なのでお妙の作るお料理と、それを美味しそうに食べる只次郎の存在がある意味オアシスのようになっていますね。
    今回は、熊吉の声色を真似て〈俵屋〉に押し込みを働こうとする窃盗団が現れたり、お花が実母のお槙と再会してしまったりと、またまたメインの二人の心をザワつかせる展開になっております。
    とりわけ、自分を虐待した挙句捨てたお槙に対する複雑な思いを一人で抱え込んで、彼女と会っている事を秘密にしてしまうお花の姿に、じれったさを感じてしまいました。
    結果、それが原因で〈ぜんや〉に集まった旦那衆の命が危なかった訳ですし・・・。
    今回の押し込み未遂と、お槙と関わりがあるのか、そして“熊吉の友人”と偽って、お花に猛毒“附子”を渡した青年は、前巻で姿を消した“アイツ”なのか・・。
    すごく気になるところで、終わってしまいました。
    次巻が出るまで待ちきれない気持ちです~。

  • 「居酒屋ぜんや」の新シリーズ第3弾。
    すっかり代替わりが終わって、熊吉とお花がダブル主人公として立ってきた。

    熊吉は俵屋の若旦那と共に上方に商談に行って、新しいものをたくさん目にしてきた。
    その上で、若旦那を支えて頑張りたいと思う。
    頼りない、と皆に心配される若旦那の美点を、誰よりも知っているのが熊吉なのだろう。

    お花は娘らしさを増してきたが、いまだに母親に捨てられた心の傷と、本当の親でないお妙・只次郎への遠慮が消えない。
    お妙と只次郎が大好きで、ずっと今の幸せが続いてほしい。
    知り合いの赤ちゃんが可愛くても、自分が我が子を持ったら愛せる自信がない。
    友人の縁談が聞こえても、それが幸せなことなのか分からない。
    自分も年頃になったら無理に嫁に行かされて、この家を出なくては行けないのだろうか?
    お花はただひたすらに、お妙と只次郎の子供でいたいのだ。
    そこへ、別人のように変った実母のお槇が現れて、お花の悩みは更に大きくなっていく。

    『声はすれども』
    熊吉と若旦那は、薬の委託販売の商談に上方へ行っているが、少々帰りが遅れている。
    吟味方与力を引退した柳井様が久しぶりに『ぜんや』に現れ、年末年始は防災に気をつけなさいと注意して行った矢先、俵屋に熊吉を名乗る偽物が訪れた。

    『七色の声』
    熊吉は若旦那を伴って、深夜に俵屋に帰り着いたが、なかなか戸を開けてもらえない。

    『くれない』
    京土産の紅を想う人に渡せずに持ち歩いている若旦那に、熊吉は歯がゆい思い。
    お花は、実母のお槇と再会する。
    散々自分を虐待した母が、猫撫で声で話し、唇に紅まで塗ってくれたが、また会いたいと言われ、困惑する。

    『縁談』
    女性が苦手だった若旦那が、初恋に揺れている。
    周りが余計なことをしないようにと必死で若旦那の気持ちを守ろうとする熊吉のオカン味がやばい。

    『時鳥(ほととぎす)』
    ほととぎすは鶯の巣に卵を産みつけ、代わりに鶯の卵を巣から落とすという。
    自分の子を世話せず、他人に育てさせて平気でいるおっ母さんのようだとお花は思う。

  • また、面白くなってきた!
    お花ちゃん、がんばれ!

  • 居酒屋ぜんやシリーズ・子ども世代編第3弾。
    お花の実母が登場し、きな臭い雰囲気になって来た。大丈夫なの? とドキドキしながら読み進めたら、事件は解決しないまま次巻に続く! そ、そんな〜!!
    若旦那とお梅ちゃんもどうなるのか気になる。早く続きが読みたい!
    大人世代より子ども世代のお話の方がほんわかしていて好きだなぁと思っていたけど、このシリーズもドンドン複雑な内容になっていくのかな…。お花ちゃんが傷つくのは見たくないよ…。お花ちゃんが自信をつけて、ちゃんと胸を張ってここが自分の場所だと言える、そんな未来がすぐそこにありますように。

  • 毎回気になるところで終わるのね…

  • お花を捨てた実母が接近、裏で何かの思惑が交錯していそうな今巻
    熊吉の苦い過去の別れも絡んでいそうで、推理しつつ続刊待ち
    そしてやっぱり只次郎の出番があると雰囲気がサッと変わるのが好きです

  • 若いお花ちゃんと熊ちゃんを巻き込んでの事件のにおいが強く漂い始めた本巻。前シリーズの様に段々面白くなってきた感。何巻まで続くのか楽しみです。

  • 居酒屋ぜんやシリーズ待望の最新作!
    今回も間違いない!
    時鳥も托卵するのね。カッコウだけかと思ってた!
    最終章の時鳥のラストは不穏。続きが気になる〜。
    次回作も楽しみ。

  • 氏より育ちって言うんだし…お花ちゃん、もっと自信を持ってよ~と、声をかけてあげたい。

  • 熊吉が初めての旅で沢山の経験を積み、お花ちゃんがお妙さんに料理を習って順風満帆かと思いきや。
    まさかのお槙さん登場に悪い予感しかしない。

  • 江戸の居酒屋「ぜんや」を舞台にしたシリーズ、花暦版の3作目にあたる。

    前二作同様、ぜんやの養い子として役に立ちたいと健気に日々を過ごす花と、薬種問屋の若い手代として生真面目に働いている熊吉のふたりの視点が交互に入れ替わるようにして日々が語られている。

    薬種問屋の若旦那の恋模様や新たに開発された龍気補養丹の売り込みといったエピソードだけではなく、声色を物真似する怪しい人間が現れたり、花を捨てた産みの母親が再登場したりと、胸を騒がせる展開も織り交ぜられ、これはどうなるのかと読み進めてみたら、ラストにはきな臭さ全開に。
    次作がどうなるのか、ものすごく気になる。

    自身を時鳥になぞらえてしまう花には穏やかな幸せをつかんでほしい。

  • お妙を手伝いながら、料理を覚えていくお花。
    俵屋の販路拡大の為に、上方へ出掛けた熊吉。
    その隙を狙った押し込み強盗未遂や、まさかの人まで登場して、不穏な雰囲気。
    お梅に一目惚れしたのに、奥手すぎて会う事さえ尻込みする俵屋の若旦那。
    すっかり若い世代のお話になってきました。
    只次郎の鶯稼業が心配だったのて、今回はハリオや鶯の話が出てきて、少し安心しました。

  • 「花暦 居酒屋ぜんや」シリーズ第3弾。
    お妙と只次郎の養い子であるお花はぜんや周辺の人々に愛されようとし、料理の面白さも知り始めた。そんな矢先熊吉が奉公している俵屋に押し込み騒動が起こる。大店の旦那衆も警戒する中、お花の前には産みの親のお槇が現れて……


    お花が相変わらず捨てられないようにとぜんやで頑張ってしまう姿は現代の虐待を受けた子供に通づるところがあり悲しく心苦しくなってしまう。第2弾まではお花や熊吉の成長の中で起きる問題がほとんどだったが今作からは何やら怪しい事件が次々と起きてしまい、まだまだ純粋なお花が責任を感じてしまわないか心配だ。この事件の関係者に出奔した長吉が関わっていないといいなぁと思う。
    お料理の描写や季節感の出る食材、お花の鋭い嗅覚も活かされる新たなアイディアのある数々のお料理は相変わらず美味しそう。

  • 居酒屋ぜんやの新世代シリーズ花暦篇の3巻目。ぜんやの周りが何やら騒がしくなってきた。不穏な空気がちょっとずつ見え隠れすると思っていたら、最後はかなり危険な感じ。それにしてもお妙の料理があまり生えなくなってきているのは、お花に主人公の座が移ったからだろうか。相変わらずおいしそうなのだが、料理そのものは背景になってしまって、物語を動かすところに至っていないような気がする。その分、お花・熊吉が活躍してくれればよいのであるが・・・それにしても自己否定感の強いお花は内向的で、少し幼すぎるような感じ。数えでも15歳ともなればもう少し何とかならんのかぁ、と思ってしまう。その分、熊吉尾が大人っぽいのでバランスはとれているのだが。いいところで終わってしまい、次の巻が楽しみ。

  • ほっておけばどこまでも悪い方にばかり解釈してドツボにハマるお花の身に終盤あまりにもむごい悪事が降りかかる。立ち直れる性格ではない彼女を待ち受ける次巻の展開はいかに。

  • お花ちゃん…せっかく幸せに暮らし始めたのにー。続きが気になる…。#読了

  • えー…
    なんかめっちゃ不穏じゃん。

    話数も少ないのにほのぼのパートなくて悲しい…
    お花ちゃん、ずっと幼すぎてモヤモヤする。


    この前澪つくしシリーズ読破したから、記憶が混ざってるな。

  • お母さん問題が出てくるなんて、思っていませんでした。。二人(二組?)の恋の行方もどうなるんでしょう?次巻が楽しみです。

全31件中 1 - 20件を表示

著者プロフィール

1977年、和歌山県生まれ。同志社女子大学学芸学部卒業。2008年、「虫のいどころ」(「男と女の腹の蟲」を改題)でオール讀物新人賞を受賞。17年、『ほかほか蕗ご飯 居酒屋ぜんや』(ハルキ文庫)で髙田郁賞、歴史時代作家クラブ賞新人賞を受賞。著書に、『小説 品川心中』(二見書房)、『花は散っても』(中央公論新社)、『愛と追憶の泥濘』(幻冬舎)、『雨の日は、一回休み』(PHP研究所)など。

「2023年 『セクシャル・ルールズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

坂井希久子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×