失恋に効くローズマリー 神楽坂スパイス・ボックス(2) (ハルキ文庫)

  • 角川春樹事務所 (2023年4月14日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784758445566

作品紹介・あらすじ

訳あり姉妹が開店させた神楽坂の路地の奥の奥にある木造家屋のスパイス料理専門店「スパイス・ボックス」。
『路地の名店』というエッセイを綴る人気作家に支えられ、身体だけでなく心の不調も治し、整え、癒やしていくお店として、ファンを増やし続けている。
今回も、他人の目が気になってしまう、妻と死別してからずっと心を閉ざしてしまっている、会社の人間関係に悩んでいる、など様々な不調を抱えたお客様がご来店。
美味しい料理を食べて前に進む勇気が湧く、そんなお店はいかが? 心にも栄養が染み渡る大好評料理小説。

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ2作目。
    今作も美味しそうなスパイス料理がたくさん。
    お店で出しているのは、インド料理、韓国料理から七味唐辛子を使ったものまで。
    確かに、スパイスって各国の料理に使われているもんなと思った。
    第4話 勇気をくれるバインミー が一番好きだった。
    職場で新人いびりをする先輩に32歳の真友が強気で立ち向かっていく姿は格好いい。
    でも「自分は彼女たちよりまだまだ若い。ここにいるババアたちに比べれば…」っていう発言、ババアに思わず反応してしまった。みんないつかババアやジジイになるのだよ(笑)

  • 神楽坂スパイスボックス2作目。
    2作目でもお客様様の悲しみや悩みなどをスパイスの力で和らげて、読み終わったらスッキリとする。
    読んでいく中でお店の中で人と人が繋がっていける場所というのがあるのがとても羨ましく思えた。

    本に影響されてさっそくレトルトだけどインドカレーを購入してしまった。チキンの香草パン粉焼きも食べたくて作ってみようかなとも思うほどしばらくスパイス料理づくしになるかも。

  • シリーズ2作目。今回もスパイス料理にすっかり胃袋を鷲づかみされました。

    優しい姉妹とスパイス料理によって救われていく人たちのお話。とてもあったかくて勇気を与えてもらえる作品です。

    スパイス料理で身体が元気になるのはもちろんのこと、姉妹と常連さん同士の関わりで、来店したお客さんが心も元気になって帰っていくところがとても好きです。

  • みのりとゆたかのお店「スパイスボックス」の料理が読んでいてとても美味しそう。
    今回も様々な登場人物が…!
    「スパイスボックス」の前に同じ場所で営業していた古民家カフェが閉店になってしまい、知らずに来店した綾香、失恋で落ち込むも板前の修行を頑張る大志、奥様を亡くすも前作にも登場した周子先生と面識のあった千秋、職場環境が悪くランチタイムに元気をつけるために来店していた真友。
    色んな登場人物の生活に寄り添いながら料理を提供し、元気づけるみのりとゆたかにホッコリした。実在するお店だったら是非行ってみたい!

  • 相変わらずどれもこれも美味しそうな料理が出てきて食べたくなる。
    こんなに一人一人のお客さんのことを見て、心と身体に良い料理を出してくれるお店があればなぁ。
    スパイスは奥深い。

  • 姉妹で経営するスパイス料理専門店「スパイス・ボックス」
    順調に客足を増やすこの店に、訳ありな客が悩みを抱えてやってくる…

    お気に入りは「勇気をくれるバインミー〜」
    やっとの思いで転職したのに、アットホームとは言い難い、古株達の嫌味の日々。憂鬱な日々を過ごす真友の楽しみはスパイスボックスのスパイシーな料理だった。

    あの古株だらけの職場じゃ、若い人は寄りつかないでしょうね…私も以前面接で社長が「若い人も男の人も雇ったけど、全員辞めたんだ。即採用するから来てくれない?」って言われた事ありました。きっとこんな職場だっんだろうなぁ。(←辞退しました。)
    パクチー増し増しなバインミーで、すっかり自分を取り戻した真友の転職が上手くいきます様に。

  • 元気にするレストラン、とかありがちな癒し系かなぁ?でも心と体を元気にするスパイス料理ってどんなの?とそちらが気になり読んだところ予想外に良かった。
    読みながら食べたい欲がどんどん増す文章に惹かれた

  • 身近にスパイス専門店が無くてホント残念。
    それくらい美味しそうな料理ばかり出てくる。
    気分が落ち込んだり、心身が疲れている人達がスパイス料理を食べて元気になる。
    その姿を想像するだけで不思議とこちらも元気をもらえる。
    架空のお店と分かっているけど羨ましいなあ。
    もし続編があるなら読みたいシリーズです。

  • シリーズの2作目。
    今回も心がぽかぽか温まるようなお話。
    スパイス料理、気になってきた!
    食べてみたいなあ。

  • お店に常連?のお客さんが付いて、また、街のエッセイを書いている方に美味しいお店と称えられ大繁盛。そんな中で元古民家カフェの常連さんや体の不調の方をスパイスで元気にするというこだわりがとても良い。こんな素敵な店が近くにあったら通うことだろう。

  • 2作目も良かった!心まで元気になるスパイス料理店。実際の神楽坂を思い浮かべてみると、多分あの辺にある想定なのだろうな、と想像がつくので、ますます行ってみたくなってしまう。
    妻を亡くしたこと、その朝に異変に気づけなかったことを公開する老紳士の「チキンティッカマサラ 傷心をいやす思い出のカレー」、職場のお局たちからのいじめにスパイス料理で対抗する「勇気をくれるバインミー パクチー増し増しレシピ」が良かった。

  • 明るく優しい店員さんがいて、色々美味しい料理があってと、居心地よさそうなお店。お客さんが一息ついて、気分新たに前に進んでいく。姉妹二人が凄く楽しそうに仕事をしているのが良いなと思います。

  • スパイス料理が食べたくなる本。
    どんな料理なのか、想像が膨らむ。

  • ハマってしまって2冊連続で読んだ。
    疲れた夜に、夢中で読める。

    どれも美味しそうなスパイス料理。
    私も食べたい〜〜
    古民家風なスパイス料理店なんて近所にあったら
    絶対常連だわ。
    ちょうど家にある美味しいチャイとともに想像を巡らす。

  • シリーズ2つ目。スンドゥブが気になった!

  • 今回のお気に入りは第四話の「勇気をくれるバインミー! パクチー増し増しレシピ」でした。
    正直言って私には思いつかない方法で自分の置かれた立場と向き合って解決していこうとしていくのとか強いな、この人ならもっとより良い人生歩めそうだなって思えました。
    私も嫌なことあったら使いたいと思いました!

  • 「特製スンドゥブ 私を解放する熱々お鍋」
    変わっていた店。
    寒い日に身体がポカポカしてくるような料理なだけでなく、何も気にせず食べれるニンニクは格別だろうな。

    「チキンの香草パン粉焼き 失恋に効くローズマリー」
    オシャレな料理。
    自分の中で出来上がった考えがあるからこそ、そこから応用に繋げることが出来ず上手くいかないのだろう。

    「チキンティッカマサラ 傷心を癒す思い出のカレー」
    隣に君はいない。
    なんの前触れもないことだったからこそ、余計に頭の中は真っ白になり悔いた記憶となってしまったのだろ。

    「勇気をくれるバインミー パクチー増し増しレシピ」
    会社での立場は。
    即戦力として採用されたのなら兎も角、何も知らない新人を標的にして結果的に辞めさせるのは楽しいのか。

  • ローズマリーははたして失恋に効いたのだろうか?この本は辛いものが苦手な私にもカレーを食べたくさせる力がある。チキンティッカマサラを食べてみたい。

  • その日の天候や気温、湿度だけでなく、野菜の水分量など素材の状態をも見極めて調理する ゆたかはまさに職人!
    山中さんの奥さんがとっても素敵な人だったことが伺い知れる
    彼女にも「スパイス・ボックス」の料理を堪能してもらいたかったなぁ…

  • 普通、連作短編だと、(実際はその後、リピーターになるのかもしれないけど)お客さんは1回しかお店を訪れないけど、この小説は必ず1話で2回続けて訪れます。珍しいですよね(笑)

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