シスター・ムーン 協力者ルーシー 2 (ハルキ文庫)

  • 角川春樹事務所 (2023年6月15日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784758445689

作品紹介・あらすじ

二つ下の妹・彩矢香を殺され、その犯人を追うために警視庁と「プロの協力者」ルーシーとして契約を結んだ樫山瑠美は、殺人犯・間柴を見つけ、大怪我をしながらも逮捕に成功した。
だがその間柴は、殺人をそそのかした者の名を告げることなく初公判前に殺されてしまう。
闇に隠されてしまいそうな真実を追い求め、再びルーシーは危険な領域に踏み込んでいく……。
「このミス!」大賞出身作家が描く圧巻のサスペンス・ミステリーは、緊迫のクライマックスへ!

感想・レビュー・書評

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  • 超熱いドエンタメ復讐劇! ヒリヒリする反社会組織の本丸への潜入は成功するか?! #シスター・ムーン

    ■あらすじ
    からくも妹の仇を取った瑠美だったが、犯行を指示した幹部は未だ不明だった。今度はもっと危険性の高い、暴力団組織の本丸に潜入を開始する。果たして真相を暴くことができるのか…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    第二作目も面白い!
    次々ストーリーが展開するスピード感や、ギリギリのところで切り抜けていく様子は、まるで海外ドラマを見ているかのようです。

    しかも今回は潜入者が多く、本当は誰が仲間で誰が敵なのかはっきりしません。一体真相はどうなんだ? まさかこの人なの? なーんて読者を不安に煽ってくるんです。ほんと読ませるのがお上手ですね。

    さらに本作ではキャラクター陣が確立しましたね。主人公の瑠美をはじめ、名取、リキ、蘭など魅力たっぷりな人物像ばかり。強みも弱みも人間性もわかりやすく、まるで友達になったように親近感がわいちゃう。

    イチ推しキャラは蘭。外見は菜々緒で中身は峰不二子なイメージ。蘭が主役で一本お話を読みたくなっちゃうくらい強烈キャラで大好きです。

    そして忘れちゃいけないのは冬湖ですね。こんな優しく覚悟を決めた女性に惚れられたら、男としちゃ幸せですよ。羨ましい…

    弱く追い詰められた者たちが、頭脳と行動力と団結力で強敵に立ち向かっていく。熱い、熱い、超熱いドエンタメサスペンスミステリーです。続編も期待しています!

    ■きっと共感できる書評
    復讐劇を読むといつも思うことがある。達成した向こう側には、一体何が見えるだろうと。どんなに手間と時間をかけて、危険をおかしたとしても、亡くなった人が返ってくるわけではない。もはや達成しなければならないという使命に囚われて、人生の意義を失ってしまうのが現実ではないのか…

    しかし本作は復讐を達成した後も、新しい人生、仕事、大切な仲間たちがいる。もはや明るい未来への旅立ち小説とも言えるのだ。決して泥臭くない爽やかさが、本シリーズの一番の魅力ではないかと思いました。

  • 「協力者ルーシー」の続編。
    前作で妹を殺した犯人は見つけた瑠美だったが、そいつに殺人を唆した真の黒幕を追って、今度は暴力団の本丸へ潜入することになる。

    いやいや前作でもそういう話がありながらそこへ乗り込むのは危なすぎる…という話ではなかったかい。無料宿泊所への潜入でも結構ドキドキしたのに、今度は仇の掌中に飛び込んで行ってはどうなることやら、大丈夫かあ!?

    と思ったところだったが、これが結構大丈夫でした。
    まあ、この本の展開(絶体絶命と思わせておいて、すんでのところでどこぞの誰かが助けに来る)に慣れたこともあるが、暴力団の皆さん、結構紳士的で、なんだか今回はウィスキーの助けを借りて眠りに入る瑠美の姿も少なかったような。
    誰が味方で誰が敵かも分からない登場人物に、二転三転する筋書きは前作に劣らずだったが、前作ほどの緊迫感は感じずで、今回は単独行動の緊張感よりもリキと江藤、蘭に冬湖とのチームでの動きを楽しむ一編だった感じ。

  • 越尾圭『シスター・ムーン 協力者ルーシー(2)』ハルキ文庫。

    『協力者ルーシー』の続編。今回も書き下ろし。二転三転の目まぐるしい展開と非常にスリリングなストーリーに一気読み。

    PSTDに苦しみながら『プロの協力者』として潜入捜査を続ける樫山瑠美は、憎き間柴丈治に妹・彩矢香の殺害を教唆した黒幕を特定できのか。

    15年前に妹の彩矢香を目の前で殺害され、その犯人を捜すために警視庁と『プロの協力者』となり、ルーシーというコードネームを得た樫山瑠美は、間柴丈治が犯人であることを突き止め、自らも銃弾を浴びながらも間柴を逮捕する。

    意を決して、東京拘置所で間柴に面会した瑠美だが、間柴は殺人を教唆した人物の名前を告げることはなかった。

    瑠美は佐々木若菜という偽名で、間柴が所属していた指定暴力団の竜新会に潜入し、間柴に殺人を教唆した人物を特定しようとする。しかし、三杉という幹部に疑われ、瑠美は窮地に陥るが、逃亡中の江藤と九鬼に助けられ、竜新会の潜入捜査から離脱する。

    その直後、瑠美の雇い主である警視庁の名取から、間柴が死亡したので、潜入捜査は打ち切りにすると告げられる。

    それでも、間柴に殺人を教唆した黒幕を突き止めたいと願う瑠美は、江藤、リキ、九鬼、冬湖らと共に再び竜新会に接触する。

    しかし……

    瑠美が苦難の末にやっと辿り着いた15年前の真相に驚愕。

    本体価格860円
    ★★★★★

  • スピード感はある。
    前作と同様にはらはらしてページが進む。
    でも、話し言葉とか計画の練り方がひっかかるんですよね。「ほんとにその計画で上手く行くの?!」無茶にも程がないか。勿論綻びがあって計画崩れたりも書いてあるけど…ちょっと1作目は超えなかった。

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著者プロフィール

越尾 圭(こしお・けい)
愛知県知多郡東浦町出身。同志社大学文学部中退、早稲田大学教育学部卒業。
家庭用ゲームソフト制作会社、編集プロダクションを経て、大手インターネットサービス会社に勤務した後、現在はフリー。
2015年、16年、18年と日本ミステリー文学大賞新人賞最終候補。18年『このミステリーがすごい!』大賞大賞候補、隠し玉としてデビュー。

「2021年 『楽園の殺人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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