ひゃっか! (ハルキ文庫)

Kindle版

β運用中です。
もし違うアイテムのリンクの場合はヘルプセンターへお問い合わせください

  • 角川春樹事務所 (2023年10月14日発売)
3.90
  • (74)
  • (94)
  • (64)
  • (12)
  • (4)
本棚登録 : 959
感想 : 100
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784758445955

作品紹介・あらすじ

「全国高校生花いけバトル」。即興で花をいける、5分の勝負。
二人一組でエントリー。花をいける所作も審査対象。──高校二年生の大塚春乃はこの大会に惹かれ、出場を目指していた。
だが生け花は高校生にとって敷居が高く、パートナーが見つからない。
そんな春乃の前に現れた転校生・山城貴音。大衆演劇の役者だという彼は、生け花の素養もあると聞き……。
高校生たちの花にかける純粋な思いが煌めく、極上の青春小説。

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

即興で花をいける「全国高校生花いけバトル」を舞台にした物語は、花を通じて高校生たちの純粋な思いと成長を描いています。主人公の春乃は、大会出場を目指す中で転校生の貴音と出会い、パートナーとして共に挑戦す...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  •  春乃ちゃんと貴音(たかね)くんが図書館で勉強する場面で、貴音くんがフラワーアレンジメントの本を司書さんに出してもらって、「やっぱさあ、プロはすごいよな」というところが好きでした。
     そのあとに貴音くんは、こう続けます。
    「きっと花も同じだろうな。きっと作品を作るまでに多くの人が花に向き合ってきたんだろうな。」
     春乃ちゃんが「誰かにとっての大事な瞬間を彩るため」に花を届け続ける人たちがたくさんいることを再認識して、「だからこそ最高に綺麗に生けなくちゃね」と大会に向けて気合が入る瞬間なのでした。
     そして、大会に向けての特訓と、貴音くんの進級のための勉強を進め、関東予選が近づいていきます。
     さあ、ふたりはどうなるでしょう。。。
     花いけバトルのことも、大衆演劇の小屋の生活のことも分かる「花のある」「大事な瞬間を」「お客さんに魅せる」爽やかでカッコイイ高校生小説でした♡
     
     〔作品紹介・あらすじ〕
    「全国高校生花いけバトル」。即興で花をいける、5分の勝負。
    二人一組でエントリー。花をいける所作も審査対象。──高校二年生の大塚春乃はこの大会に惹かれ、出場を目指していた。
    だが生け花は高校生にとって敷居が高く、パートナーが見つからない。
    そんな春乃の前に現れた転校生・山城貴音。大衆演劇の役者だという彼は、生け花の素養もあると聞き……。
    高校生たちの花にかける純粋な思いが煌めく、極上の青春小説。

  •  5分の制約、即興、2人の協働によって花をいける素晴らしさ、そして生け花に取り組む高校生の眩しくも瑞々しい青春物語でした。
     実在する「全国高校生花いけバトル」を扱って、花をいけることの魅力を感じながら、それぞれの花がもつ魅力と可能性を引き出そうとする高校生の姿から、花をいけることの豊かさ・誇らしさがとてもよく伝わってきました。

     本作を読みながら、森谷明子さんの『春や春』(俳句甲子園の物語)を思い出しました。俳句は愛媛、花いけは香川なんですね。どちらも熱く、魅力的な作品でした! 調べてみると、本作の「全国高校生花いけバトル」は、高校華道コンクール「Ikenobo 花の甲子園」(京都)とは全く別物のようです。

     生け花そのものは、本来視覚に訴えるものでしょうが、文字を通して美しく咲き乱れる花々を想像してしまいますし、花の匂いまで伝わってくる見事な描き方でした。まさに百花繚乱!
     時代物を中心に書かれている今村翔吾さん、迫力ある臨場感やスピード感は現代ものでも健在で、退屈することなく読み切れ、爽やかな読後感でした。

     「誰かにとっての大事な瞬間を彩るため」の生け花、「観客に礼をもって接し、技をもって魅せ、心を届けるように努める」舞台‥。これ以上ない緊張と期待で本戦へと駆け抜けます。結末は読んでのお楽しみです。おすすめです!

  • 弓道の次は華道。
    とは言いながら、形に囚われない「高校生花いけバトル」を舞台にした物語。
    こちらもなかなか面白く読めた。

    高2の春乃がこの大会への出場を目指していたが、なかなかパートナーを見つけることができないところに転校生で生け花をやったことがあるという貴音が現れる。
    家の事情で転校を繰り返していて進級が危ない貴音に春乃が勉強を教える代わりに、貴音が春乃のパートナーになって大会を目指す、というお話。

    同好会とは名前だけの二人だけの活動は色々な制約や困難に見舞われながらもなんとか大会へ駒を進めていく、その二人のコンビネーションがいい感じ。貴音や春乃の花に対する心や扱いの優しさも伝わってくる。
    生けた花の美しさだけでなく生ける所作や判定する観客を惹きつけるパフォーマンスなども審査に影響を及ぼすというバトルだが、5分一本勝負の様子がスピーディーに描かれ、事前の準備だけでなくその場の状況や雰囲気を察しながらの臨機応変の対応も大事といった戦いの肝もよく分かる。
    貴音を大衆演劇の役者(なんと彦弥の八代目!)にした設定がよく活きて、周りを彩る山城座の面々もいい人たちで楽しい。
    一方、色々なトラブルがほぼ貴音の機転で切り抜けられていくのも、春乃がそれについて行けているのも、練習の場面があまり描かれないこともあって、ちょっと出来過ぎには思えた。

    読み終わってから「全国高校生花いけバトル」の動画を見てみた。
    5分という制限時間の中で優雅な所作&パフォーマンスしながら生けることは難しく、竹が立たなかったり花器が倒れたり、結構大変そうだった。

  • 生け花×青春小説!!
    SNSで本書のレビューが流れてきて花好きのアンテナにビビッときた。「この作家さんにしては珍しい現代小説」みたいなことも書いてあり、ついでに珍しいもの好きのアンテナも反応した。

    高校2年生の春乃は「全国高校生花いけバトル」という大会出場を目指し、ペアを務める人物を日々募っていた。そのさなか転校生で大衆演劇役者の貴音(たかね)に生け花の経験があると聞き、早速声をかけに行く…。

    「全国高校生花いけバトル」は実際に開催されており、表紙の作品もいけばな作家で花生けバトルの審査員も務める伊藤庭花さんが手がけられたという。
    「大迫力!」と感心していたけど、公式SNSに掲載されている生徒の作品も負けていない。お花屋さんに売られているような切り花のほか、枝物に竹・流木までをも駆使して、華道のお家元みたいな風格のある作品を創り出す…。それもたった5分という制限時間の中で。

    「花は思い出にいつも寄り添う」

    いやー…それにしても若かったし眩しかったしアオハルだった!笑 だから彼らと同年代の頃に出会っても面白く読めたんじゃないかと思う。
    生け花を習い始めて間もない春乃ちゃん目線だから、「堅苦しそう…」と身構える必要もなし。普通の女の子が風変わりなイケメンと行動を共にする流れも、王道ではあるが純粋に続きが気になったし。(アクシデントの起こるタイミングが学園ドラマっぽいのは仕方ないのかな?笑)

    貴音くんの本業である大衆演劇は一度だけ観に行ったことがあるが、歌舞伎と違って大分親しみやすいと思った。
    専用の劇場(貴音くんの山城一座は自前の劇場を持たない巡業型だったが)もコンパクトで客席と舞台の距離も近い。初見でも分かりやすいストーリーだから気軽に観劇できる。そこに貴音くんや同じ一座の陽介さんみたいなイケメンが加われば、毎公演のチケット完売は避けられないだろうなー笑
    そんなこんなで観劇の思い出と山城一座のメンバーを脳内ミックス、ちょっとした妄想を楽しんだりもしていた。

    本書で一番感銘を受けたのは花の描写である。(それをもっと早くに言わんかい)
    白のスイートピーを「白が溶け出したかのような、透き通った甘い香りがした」とするなど、個性を表した描写にハッとさせられた。花瓶に生ける際ビジュアルや香りを楽しむことはあれど、「可憐」「癒される」で終わりがちだった。その花にしか出せない魅力を確かめもしていなかった。
    春乃ちゃんが一輪一輪を認識・大切に扱う姿勢はそうした描写に投影されており、自身の行いを反省するきっかけにもなったりした。

    花いけmeets大衆演劇。舞台作品を創る意識で花を生け、その過程で花という役者の魅力も見出していけたら…。
    果たして本書のメッセージかどうか、、いつの間にかそんな意気込みが脳内で創り出されていたのだった。

  • 「花いけバトル」に青春を懸ける大塚春乃と山城貴音の男女ペアの物語。書道でも全国大会がありますが、華道で全国大会があるなんて思いもよらなかったです。とにかく華道について知ることができてよかった、華道の魅力を知ることができてよかった。感じとしては「ちはやふる」に近いものを感じました。やはり日本の文化という事で通ずるものがあるのでしょうね。
    花は大切な時に、大切な人に贈ります。人生の特別な時間を彩るものです。それは今も昔の人も変わらない。洋の東西も変わらない。室町から今に続いてきた理由がわかる気がします。

    また、今村さんは歴史小説だけでなく青春小説も書けるのに驚きました。
    高校時代は部活が全てで、全てを懸けて打ち込むことがままあります。あの尋常でないエネルギーがどこから出てくるのか不思議です。
    この先進学するにしても、就職するにしても悔いのないように部活に打ち込む時期が何より大事だと思ってしまうのです。きっとここで打ち込んだ経験が、仲間や優れた指導者との出会いが未来の自分を左右するほどの価値あるものだからなのかもしれません。私の場合、打ち込みすぎて引退してからの勉強が大変でした(^-^;

    とにかく「花いけバトル」は手に汗握る展開で臨場感たっぷりでした。できることならドラマ化して、実際の作品を見てみたい、そう思いました。


    • ちゃたさん
      ahddamsさん、お早うございます。コメントありがとうございます。実はahddamsさんのレビューからこれは面白い!新しい!と即買いしまし...
      ahddamsさん、お早うございます。コメントありがとうございます。実はahddamsさんのレビューからこれは面白い!新しい!と即買いしました。まさに青春小説の王道ですね。
      華道✕演劇✕青春ががっちり噛み合っていてこれ、映画でもいけますよね。これ友達にもおすすめしたいです!
      2023/12/25
    • ahddams@育休で暫くお休みします><さん
      ありがとうございます!!ちゃたさんにも好きになっていただけてとても嬉しいです*\(^o^)/*
      確かにあのコンビネーションで実写化となれば...
      ありがとうございます!!ちゃたさんにも好きになっていただけてとても嬉しいです*\(^o^)/*
      確かにあのコンビネーションで実写化となれば、見応え抜群になりそうです…!このままご友人もハマってくれることを願っています♪
      2023/12/25
    • ちゃたさん
      こちらこそありがとうございます。またのレビューを楽しみにしています♪
      こちらこそありがとうございます。またのレビューを楽しみにしています♪
      2023/12/25
  •  「全国高校生花いけバトル」を舞台に、高校生たちの花にかける純粋な思いを描く青春小説。

     自分とは全く縁のない世界ですが、懐かしい高校生の頃を思い出しながら自分も一緒に青春を味わえたかのようなさわやかな読後感でした。

     しかも「花いけバトル」が勝負をかけた、こんなに熱い戦いだったことを知り、自分の世界が少しだけ広がったように感じました。

     主人公二人の花に向けた熱い思いとそれぞれの個性や工夫を生かした花いけバトルはとても魅力的でした。

     クライマックスも作者の得意とする盛り上がりで一気に読まされました。

     そして、名作「羽州ぼろ鳶組」とのつながりもやられた感じでした。

     高校生の娘にもぜひ読ませたいと思うのでした。

  • 今村翔吾さんの青春モノ。
    時代小説のイメージが強い作家さんだけに、仕上がりが気になって手に取りました。

    5分という制限時間内に即興で花をいける「全国高校生花いけバトル」。
    主人公・春乃はこの大会に惹かれ、出場を目指してパートナーを探すも難航する毎日。
    そんな春乃の前に現れたのが、転校生の貴音。
    大衆演劇一座の息子でもある彼は生け花の素養もあると聞いて、春乃は貴音に“花いけバトル”出場の勧誘をするのですが・・。

    スカッと爽やかな気持ちになれる、どストレートな青春エンタメストーリー。
    春乃の“花いけ”にかける熱い思いと、パートナー・貴音との関係性が徐々に深まっていく過程が好ましいですし、予算がなくて生花を使っての練習ができなかったり、心無い妨害を受けてしまったりという困難を乗り越えて、大会を目指して心を一つにしていく二人の姿に全力でエールをおくりたくなります。
    プロットとしてはベタかもしれませんが、この“起承転結”のわかりやすさが、結局素直に楽しめちゃうんですよね~。
    ちなみに、大衆演劇の役者でもある貴音の芸名が「八代目彦弥」というのですが、今村作品の読者ならここで“ん?彦弥・・?”とピンときて、さらに貴音の所属する〈山城座〉の演目「花纏」でもう確信するのでは・・。
    そう!あの“ぼろ鳶組”とのリンクに思わずテンションが上がってしまった私です。
    そして、“花いけ”バトルの大会の様子も臨場感たっぷりに描かれていて、役者ということを活かした貴音のパフォーマンスには私も観客になったように惹きつけられました。
    さらに最大の注目ポイントは、強敵である華道の家元の御曹司・丸小路秋臣との対決ですね。
    まさに貴公子(秋臣)VSヒーロー(貴音)といった感の勝負は、“花いけ”だけではないラブ要素も絡んで、ホントにもう、どんだけ盛り上げるんよ~!と熱くならずにいられませんでした。

    ということで、若者たちと共にお腹いっぱい青春を堪能させて頂き、すっかり満足でございます。

    読後、実際に開催されている「全国高校生花いけバトル」の動画もチラ見させて頂き、機会があれば直接会場で大会を観てみたいと思った次第です~。

  • 高校生が即興で花を生ける「花生けバトル」を舞台にした青春小説。これは作家が上手いことを考えたものだと思ったら、実際にあるイベントだという。この小説の刊行が2018年、第1回全国高校生花生けバトルの開催が2017年だから、それを見て題材として面白いと思ったか。花が好きな女子高生と大衆演劇の役者として活躍する転校生を中心に展開するストーリーはなかなかの面白いものだった。自分には生花の知識は全くないが、花の名前や生花の技術等はきっちり書かれていて、場面場面で花々が美しく彩られる。
    ちょっと残念かなと思ったのは学校内のゴタゴタなど盛り込みすぎで大会に進むあたり飛ばしすぎかな、大衆演劇の話も中途半端かな等々。まだ時代小説作家としての地位を確立する前の作家の作品としては、読みやすい話を軽くドラマチックに仕立て上げたのか、なんて感じがして。でも最後の方は一気読み。予想通りの結末、爽やかな青春物語でスッキリとした終わり方でした。

  • 高校生花いけバトル?大衆演劇の役者である転校生?なんだそれ!? タイプの違う作品を読んでみたくて手に取ったのだけど、戸惑いもあった。正直なところ読み始めるまでは差程期待していなかったのだが、読み始めるとあっという間に作品の魅力に魅せられていった。
    いわゆる青春小説というカテゴリーの作品なのであるが、ミステリーの色付けも施されおり、謎解きの楽しみも味わうことができた。とにかく主人公達の心理描写の妙にわくわく、はらはらしっ放しで、最後まで一気に読み終えることができた。

  • 生け花バトル全国大会を目指す男女ペアチームの青春物語!華道と大衆演劇めっちゃくちゃおもしろい!
    今村先生といえば歴史小説、イクサガミも矛盾の話も完読して超大好きで、今はじんかんを読んでる途中ですが、こんな熱く切なくドキドキ青春物語ある意味恋愛ものジャンルもいけるとは、おみそれ致しました。瞼の母最高です。

  • 面白かった!
    先を飛ばして読みたくなったくらい面白かったです。

    やはり、青春ものは良いですね。
    ドキドキ、ハラハラ、わくわく。
    久しぶりにそんな気持ちを堪能しました。

    初めましての作家さんで、お名前は存じ上げていましたが、今、現在の好みの分野ではないので手に取ることはなかったのですが、皆さんのレビューを読ませていただいて興味を持ち飛びつきました。

    飛びついて良かったです。
    青春ものを味わいながら、生け花のひとつひとつも知ることが出来ました。
    生け花のバトルということもあって、日頃見かけることがある生け花の作品よりも大きく華やかであることは想像はできますが、「どんな作品なんだろう」と考えるのも楽しかったです。

    青春と生け花

    新年早々、心躍る作品に出会えて嬉しく思っています。



  • 歴史小説ではない今村翔吾作品を初めて読みました。
    即興花生けバトルがおもしろそうで観に行きたくなりました。
    生花のことはさっぱりわかりませんが、そこは関係なく楽しめる読みやすい小説です。
    これといった感動はなく、インパクトは薄く感じましたが、高校生っていいな〜と青春を楽しめました。

  • これまでの今村さんの作品とは全然違うタイプの爽やかな青春小説。
    春乃と貴音の関係の深まり方がとてもよくて、応援するような気持ちで読み進めた。
    文化部のバトルものは最近増えているけど、生け花バトルは初めて聞いた。
    なかなか面白そうなので、実際に見てみたいなと思った。

  • 中学、高校と、部活に明け暮れていた自分を思い起こす本です。

    高校二年生の春乃が、全国大会を目指し、取り組んでいるのは、生花です。「全国高校生花いけバトル」。大会ではなくて、バトルというところが、ちょっと怖いイメージですね。香川県で行われています。二人一組でエントリーし、たった5分で、その場にある花材を使って生けます。花を生ける所作、魅せ方も重要。専門の審査員の他に、観客も点数をつけ、合計得点で争われるからです。

    しかし春乃は、高校入学後、たった一人で生花同好会を立ち上げました。未だ一人も部員がいないので、まず、パートナーを探さないといけません。それ以外にも、なんでも自分でやらないといけない。でも、そんな春乃を助けてくれる人が、たくさんいます。顧問の先生、売れ残りの花を分けてくれる近くの花屋さん、家族、そして、パートナーとなった山城貴音。彼は、働きながら高校に通っています。その仕事に、今村さんらしさが現れています。さて、どんな仕事なのでしょうか?そして、花いけバトルの結果は?

    花を優しく扱い、丁寧に生けていく春乃の姿が、とても素敵です。この子は、性格がとても良い。だから、たくさんの人が手を貸したくなるのですね。とても爽やかな青春小説でした。

  • 時代小説で有名な今村翔吾さんの青春小説!「全国高校生花いけバトル」2人ひと組で即興で花をいける5分の勝負…主人公の女子高生の大塚春乃はこの大会に惹かれ出場を目指すがなかなかメンバーが見つからない。そんな中転校生の山城貴音が現れ大会に出れる事に…大会の臨場感や緊迫感がたまらずめちゃくちゃ面白くて一気に読み切りました!

  • 今村先生の作品は時代物ばかり読んでましたが、この作品で改めて今村先生の凄さを感じました。
    題材のユニークさと主人公とその相方の魅力、そしてストーリー、全てにおいて心を鷲掴みにされました。
    高校卒業して数十年経ちましたが、昔を思い出して懐かしさと羨ましい気持ちになりました。
    少し若返った気にもなれる素晴らしい作品です。

  • 時代小説のイメージが強い作者さんですが、初めて現代物の作品を読むかも。
    花いけの物語なんだけど序盤はよくある始まり。人数不足で部活がピンチ、取引でイケメンが加入、意外な家業、横槍が入る。
    わかりやすいパターンだなあと読み進めると、まさかの某作品とのリンク。何年か振りに久々に聞く名前。こっから試合に入っていくのだが一気に胸熱展開へ。生け花がテーマでこんなに盛り上がるのかと読むスピードが上がる。
    恋愛展開もあまり濃くなくサッパリしてクドさがないのも、おじさん的にも読みやすかった。まとめは明るい展望過ぎる気もしたが気持ちよく締められていて良い。
    ただ文面ではどうしても生け花や舞台のイメージが湧かず(自分の想像力不足が問題)、やっぱり映像化してほしいな。できれば実写化。してるのかな?

  • 花活けバトルのことはニュースでみて存在はしっていました。
    華道の知識が沢山でてきて難しく読みづらいといったことは全くなく、
    主人公の花への愛情や大会にかける思い、
    同じく大会にパートナーとして出てくれる相手との信頼や絆の深め方、主人公に優しくしてくれるライバル達や先生方相手のご家族等、キャラクターが魅力的且つ主軸の花活けバトルの花が鮮やかに彩ってくれる
    読んでいるこちらも感情移入してハラハラしたり感動したり、ドキドキしたりと読んでいて楽しかった。
    また主人公は普通の女の子かもしれないが、花を愛し、大会への思いを諦めないその輝きが素敵な人だと思えた。

  • 登場人物たちが爽やかでみずみずしく、読んでいて心地よかった。華道にあまり関心はなかったが、これからは目を向けてみたいと思えた。何に限らず、こうした小説や映像など様々なメディア等の影響で何かの分野の裾野が広がっていくことはよいことであると思う。

  • Audibleで。
    早くふたりとも付き合っちゃいなよ!と念じながら読んでいた。

    花生けバトルというのが面白い。花の特徴や色、竹の割れる音。地味な印象の生け花だけど、バトラーたちの鼓動や息使いが伝わってきた。
    そして花の知識以外にも、色彩が人の視覚に及ぼす効果とか、専門的な話もちょこちょこあって面白かった。
    生け花だから男女で不利というのもないと思いきや、バトルだから当然駆け引きがあるし、男のほうがもちろん足が速いし力持ちだしと、シビアな性差が浮き彫りにされ、ハラハラドキドキ。でも、春乃には才能がある。
    頑張れ春乃!と純粋に花生けバトルを応援していたら、最後の最後にまさかのラブバトル。 
    そして春乃の致命的な失敗。
    想定外の出来事が同時多発して、ラストにこんな仕込みをしてる作者が憎い。

    もう二人は付き合わんのかと諦めていたタイミングで、ここで?え?と突然のときめき。ここに来て恋の鞘当て??
    作者はわかってるわ・・・ドラマってのがどういうもんかってのをよ・・・。
    春乃がどっちを選ぶか気になりすぎて読書がやめられない。お陰で(?)最後の最後まで集中力を切らす事無く読み切れた。

    あ~早く二人とも結婚したらいいのに。

全93件中 1 - 20件を表示

著者プロフィール

1984年京都府生まれ。2017年『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』でデビュー。’18年『童の神』が第160回直木賞候補に。’20年『八本目の槍』で第41回吉川英治文学新人賞を受賞。同年『じんかん』が第163回直木賞候補に。’21年「羽州ぼろ鳶組」シリーズで第六回吉川英治文庫賞を受賞。22年『塞王の楯』で第166回直木賞を受賞。他の著書に、「イクサガミ」シリーズ、「くらまし屋稼業」シリーズ、『ひゃっか! 全国高校生花いけバトル』『てらこや青義堂 師匠、走る』『幸村を討て』『蹴れ、彦五郎』『湖上の空』『茜唄』(上・下)などがある。

「2023年 『イクサガミ 地』 で使われていた紹介文から引用しています。」

今村翔吾の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×