- 角川春樹事務所 (2023年11月15日発売)
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感想 : 6件
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Amazon.co.jp ・本 (296ページ) / ISBN・EAN: 9784758446013
作品紹介・あらすじ
将軍家重の治下、江戸に流れ込む者が増えた。無宿者たちは、地元の博徒の習わしを無視して町中での横暴や商店への暴挙を働き、治安が悪化。
そのため、財十万両とも言われる両替商・分銅屋をこれまで幾度も盗賊から守ってきた用心棒・諫山左馬介は、浅草界隈でちょっとした有名人になっていた。
商家は左馬介のような用心棒を求め、町奉行所は無宿者狩りに着手するが──。
一方、先代吉宗からの遺命「米から金へ」の改革がなかなか進まぬことに焦れた田沼意次は、権力を欲するようになっていた。
大人気シリーズ、第十五作!
感想・レビュー・書評
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町奉行、老中等の執政達が相変わらずの無策。側用人の田村意次の見識だけが際立つ状態。側用人から老中に出世を目指し、意次は陰から手を回して行く。
用心棒の諫山は腕と人柄で市中でも有名人になって来たが、今回も女隠密の村垣伊勢に振り回される。分銅屋の女中の喜代は、主人も二人の仲を応援してくれているが、伊勢の強引さでどうなるだろうか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
親の代からの浪人である諫山左馬介の活躍の物語です。
時は、徳川幕府第九代将軍、徳川家重の治世(在任:1745年 - 1760年)。
甲州流軍扇術の遣い手の左馬介は、親の代からの浪人で日々食べていくのがやっとであったが、浅草に店を開く江戸屈指の両替商・分銅屋仁左衛門に仕事ぶりを認められて月三両で用心棒として雇われる。なお、江戸時代の一両の価値は、幕始(1600年代)は10万円ぐらい、幕末(1800年代)頃は、約6万円ぐらいです。
地方で食べていけない農民などが大都市である江戸へ出てくるが、あまりに多くの人が出て来たために江戸で仕事にありつけず無宿者となる。江戸で仕事に就けないために、金を稼げず、金がなく、生きるために強請たかりを始める。このために、江戸城下の治安が悪くなる。治安を預かる町奉行の責任問題に発展していく。
【読後】
この物語は、剣戟の時代小説というより、江戸時代の経済小説という感じがしてきました。こういったジャンルをやわらかく書いた本は初めてかもしれません。面白く読めています。
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《日雇い浪人生活録シリーズ一覧》
15.金の蠢動 2024.01.09読了
14.金の足掻 2023.05.13読了
13.金の妬心 2022.06.22読了
12.金の穽 2021.12.30読了
11.金の徒労 2021.06.17読了
10.金の美醜 2021.01.24読了
09.金の色彩 2021.01.10読了
08.金の悪夢 2021.01.09読了
07.金の記憶 2021.01.07読了
06.金の裏表 2020.11.17読了
05.金の邀撃 2020.11.16読了
04.金の権能 2020.11.15読了
03.金の策謀 2020.11.14読了
02.金の諍い 2020.11.11読了
01.金の価値 2020.09.11読了
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「図書館」
金の蠢動 ー 日雇い浪人生活録シリーズ15作目《文庫本》
2023.11発行。字の大きさは…小。2024.01.05~09読了。★★★★☆
荒れる江戸、焦る町奉行、思惑の表裏、側近の動き、上意と下達、の五章。
図書館から借りてくる2023.12.27 -
いや~面白いは!
諌山や分銅屋や田沼意次らの主役は当然だが脇が良いし、特に村垣伊勢が良い味を出しているよね(^^)/ -
世情が益々混乱してきましたよ
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2023.11.17
このシリーズは諫山のたたずまいが良い。身の程をわきまえているからこそ幸せを享受し、さらなる高みを目指すことができている。人との出会いは「縁」だと本作中にもある。諫山のこれからの艱難辛苦と成長、そして2人の良き女性との今後。
すぐに次の刊行を待ってます。
著者プロフィール
上田秀人の作品
