駆ける(2) 少年騎馬遊撃隊 (時代小説文庫)

  • 角川春樹事務所 (2024年7月11日発売)
3.71
  • (2)
  • (2)
  • (2)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 24
感想 : 4
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (440ページ) / ISBN・EAN: 9784758446518

作品紹介・あらすじ

吉川元春に拾われ、騎馬遊撃隊を率いるようになった少年・小六。
あれから三年が経ち、小六は武士として、吉川軍の中でも注目されるようになっていた。
だがそれとは裏腹に、小六の中では焦りや戸惑いが生まれていて……。
一方、布部山の戦いで吉川に敗北した、尼子再興を願う猛将・山中幸盛(鹿之助)は、その願いを急成長中である織田信長に頼ることで叶えようともがいていた──。
それぞれが異なる強さを求め、あがき、抗う。
毛利対尼子の熾烈なる最後の戦いを描いた、感動の歴史エンターテインメント!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • うまい!話の進め方がいい舵取り!尼子vs毛利の小説の中でこれが1番面白かった。

  • 尼子と毛利の争いと、騎馬隊の物語。主人公の一人は毛利の策略にはめられた家の生き残り、一人は馬を育てる村を無法者に焼かれた少年。両者が騎馬隊を軸にして戦場で戦う。戦国の男の物語で内容が熱い。表現も巧みで、人の内面をよく表していた。面白かった。

  • 騎馬遊撃隊を率いるようになり、武士としてまた将として成長した小六は尼子軍との最後の戦いに臨む。小六の夢と潰えた山中幸盛の夢。衝撃のラストに涙なしでは読めない。

  • この作者、稲田幸久という人は、この作品がデビュー作というのは驚きである。小六と山中鹿之助を交互に描きながら、一気にクライマックスになだれ込んで行くところなんかは、何十年も時代小説を書いて来た超一流の小説家と見紛うものだった。僕は、次回作の「悪党」を先に読んでしまったので、早く次の作品を読みたい。

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

1983年広島県生まれ。大阪教育大学大学院修了。21年に第13回角川春樹小説賞を『駆ける 少年騎馬遊撃隊』で受賞しデビュー。同作は第12回広島本大賞を受賞し、続編も刊行されている。

「2023年 『どうした、家康』 で使われていた紹介文から引用しています。」

稲田幸久の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×