落としの左平次 (時代小説文庫 ま-19-1)

  • 角川春樹事務所 (2024年11月15日発売)
3.65
  • (4)
  • (10)
  • (11)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 99
感想 : 8
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

本 ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784758446778

作品紹介・あらすじ

佐々木清四郎は、齢十八歳。定町廻り同心となり三年がたつが、まだ見習い同然の扱いだ。
そんなある日上役に呼ばれ、左平次預かりの命を受ける。
左平次は、優秀な廻り方で「落としの左平次」と呼ばれていたが、理由あって引退、今は町人の身分だという。
どうやら亡くなった清四郎の父親の元同僚らしい。
早速、娘の亡骸が運びこまれた番屋で清四郎は左平次に怒鳴られるが──厳しくも温かく鍛えられながら、清四郎は一人前の同心を目指して奔る!
鰻丼、錦糸丼など美味しいご飯も沢山登場するノンストップエンターテインメント時代シリーズ、堂々たる幕開け。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 主人公の清四郎
    父親が亡くなって五年、齢十八、定廻り同心三年目
    気短で短慮…良く言えば純粋…
    ひよっ子というかまだ殻を尻につけてるくらい
    ヤダ〜主人公が嫌い…って読めるかしら(꒪⌓︎꒪)

    清四郎が上役に「左平次預かり」の命を受けて事件を解決する同心物
    この左平次「落としの左平次」と呼ばれる今は町人となった元同心で、伝説の神さま
    佐平次がとにかくカッコ良い‹‹\(´ω` )/››
    左平次に文句を言いながら縋りついて行くひよっ子清四郎もなんだか可愛く思えて好きになる笑

    まだまだ続くであろうラスト近くでは清四郎と共に涙を堪えて、あぶ玉丼をたべるわたし(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)

    頑張れ清四郎!!
    第二弾での成長楽しみに待ってるよ!!





    • 1Q84O1さん
      主人公が嫌いって致命的ですねw
      主人公が嫌いって致命的ですねw
      2025/04/14
    • みんみんさん
      ちゃんと好きになりました〜
      ちゃんと好きになりました〜
      2025/04/14
    • 1Q84O1さん
      良かったε-(´∀`*)ホッ
      良かったε-(´∀`*)ホッ
      2025/04/14
  • 定町廻り同心の佐々木清四郎、齢18歳…
    同心となって三年が経ったが、まだまだ見習い扱い…
    そんなある日、上役から左平次預かりの命を受ける
    左平次は優秀な廻り方で“落としの左平次”と呼ばれていたが、今は引退し町民の身分だという
    そしてどうやら左平次は、亡くなった清四郎の父親の元同僚でもあるらしい…
    無愛想で口も悪がキレ者の左平次と、まだまだ未熟なくせに短気でプライドだけは人一倍な清四郎
    二人は事件を解決していきながら、関係を深めていく
    そして清四郎は左平次に厳しくも温かく鍛えられながら、一人前の同心を目指し、成長していく
    居酒屋みくらの鰻丼、錦糸丼、あぶ玉丼などのおいしいご飯を頬張る描写に思わずお腹がなる…(笑)

  • 角川春樹をもってして、『池波正太郎以来の時代小説の王道を描いた新シリーズの誕生』という帯を書かせる書。これは、よまねば。

  • いやいやいや ツボにはまる話しです。
    新米同心清四郎と 同心をやめた凄腕左平次
    左平次について事件を解決するたび
    清四郎は 捜査や関係者の人間性に気がつかされていきます。
    美味しい鰻丼やお稲荷さん あぷたま丼(油揚げとネギと卵)が お話しを身近なものにしていきます。
    左平次は 清四郎の父親と仕事をしていた。
    母親とも顔見知り
    過去に何があったかは 最後まであかされません。
    左平次の飼ってる白い犬は 昔 清四郎が拾ってきて飼っちゃいけないと言われていた犬
    左平次の清四郎に対する愛情が あちこちから伝わってきます。
    池波正太郎以来の王道のシリーズ という言葉にもひかれました。
    楽しみな話しです。

  • ハラハラドキドキの展開、という訳ではなかったがこれはこれで面白く読めた
    読むとお腹が減った

  • 「大人の世界というのは
    ほとんど間違いでできている」
    まさにその通りだと共感するとともに
    正解があってないような世の中ではあるが
    それでも正直に生きている人が報われればいいのにとと考えさせられる、

    元同心左平次はぶっきらぼうだが
    神様といわれたツワモノ。
    左平次の抱える闇に半人前の清四郎が
    どう対処していくのか、
    その清四郎がどのように成長していくか、とても楽しみだ…。

  • ひよっこ同心・清四郎と凄腕の元同心・左平次が難事件に挑む!なかなかの時代劇の醍醐味!シリーズで展開するなら、期待します。

  • 定町廻り同心見習いの清四郎は
    神様と言われる左平次に付くことになった。
    “落としの左平次”
    拷問はせず、罪を白状させる凄腕で
    今は訳あって町人となっている。

    左平次が事件を解決していく過程に引き込まれる。
    多くは語らず、清四郎には「てめえの頭で考えろ」というばかり。

    左平次の謎が徐々に明らかとなり
    清四郎との関係にも進展が見られ...。
    と思っていたところで終わり。
    あー、続きが早く読みたい。

全8件中 1 - 8件を表示

著者プロフィール

松下隆一(まつした・りゅういち)
1964年、兵庫県生まれ。京都の松竹撮影所内にあった伝説の「KYOTO映画塾」を卒業後、脚本家になる。「二人ノ世界」が第10回日本シナリオ大賞佳作入選、2020年7月、林海象プロデュース、永瀬正敏主演で映画化公開。脚本作品に映画「獄に咲く花」、ドラマ「天才脚本家 梶原金八」、NHKドラマ「雲霧仁左衛門」、著書に『二人ノ世界』、『異端児』などがある。『羅城門に啼く』で第一回京都文学賞を受賞した。

「2023年 『侠』 で使われていた紹介文から引用しています。」

松下隆一の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×