大友の聖将 (時代小説文庫 あ-39-1)

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  • 角川春樹事務所 (2024年12月13日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (376ページ) / ISBN・EAN: 9784758446808

作品紹介・あらすじ

大友宗麟に仕える柴田治右衛門は、目的のためなら殺しをも厭わない、悪鬼のような残虐な男であった。
主君の側室であるマリアと密通していた治右衛門は、二人の愛のために次々と罪を重ね、遂には宿将・戸次鑑連によって捕らえられてしまう。
しかし約二十年後、治右衛門は天徳寺リイノと名を改め、再び大友を守るべく戦場を駆けていた……。
悪鬼はなぜ、生まれ変わることができたのか?
愛と信仰という二本の光に貫かれた男が、最後に起こした奇跡とは?
「豊後の聖将」と呼ばれた謎多き男の生涯を描いた傑作感動長編、待望の文庫化!
(解説・三田主水)

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

愛と信仰をテーマにしたこの作品は、主人公の柴田治右衛門が悪行の果てに悔い改め、再生を遂げる姿を描いています。彼は大友宗麟に仕えながら、側室マリアとの禁断の恋に溺れ、数々の罪を重ねますが、捕らえられた獄...

感想・レビュー・書評

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  • 大友宗麟に仕える柴田治右衛門は出自の卑しさから目的の為には手段を選ばず、殺人、裏切り、盗みを行う男であったが宗麟の側室マリアと恋仲に落ちたことでマリアを連れて出奔しようとしたところ、かつて仕えた戸次鑑連に捕らえられる。
    捕えられた獄中で打首の沙汰を前にこれまでの悪行を悔い、鑑連、宣教師トルレスの無常の愛に触れ、キリスト教に帰依する。
    恩赦により打首を免れ、野津で蟄居となった柴田治右衛門は大友に迫る島津の侵攻を前に天徳寺リイノとして召し出され、瀕死の大友を救うべく立ち上がる。同じキリスト教を信仰しながら変われた治右衛門と変われなかった宗麟の対称性、鑑連とトルレスの人間への深い愛情が描かれており面白かった。

  • 事前情報もなく購入。
    静かに読み始めたのだが、自分の思い込みを薙ぎ払われてしまったような衝撃だった。

    大友と島津の争いをメインにした戦国ものと思い込んでいたら、まったくの見当違い。自分が恥ずかしい。
    悪業を尽くした青年期はどこまでも落ちていくノワールのスタイルなのに、その後の艱難辛苦を泰然と受け止めつつ死地へ向かう姿はまさしく殉教者。

    正しさを貫く人間を描く場合、ある種の嘘くささが付きまとうのだが、前半と後半のギャップに驚きつつも納得してしまったのは、時代感と大友という舞台があってこそかもしれない。

  • 今まで僕が読んだ作品の中で、大友宗麟をここまで「愚将」として描いたものは見たことない。あまりに馬鹿過ぎて、怒りより哀れみを感じたくらいだ。しかし、その宗麟でさえ、リイノの誠実の前に改心する様には、心打たれた。

  • 人間模様として非常に奥の深い作品とは思う。が、歴史小説としての私の嗜好とは、ちょっと違ったかなぁ。

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著者プロフィール

1972年、京都市生まれ。同志社大学文学部卒。法学博士(上智大学)、上智大学法科大学院教授。弁護士。2017年、「丹生島城の聖将」(単行本時のタイトル『大友の聖将(ヘラクレス)』)で第12回小説現代長編新人賞最終候補となり。同年、「義と愛と」(単行本時のタイトル『大友二階崩れ』)で、第9回日経小説大賞を受賞。

「2022年 『友よ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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