デザートはあなた (ハルキ文庫 も-6-3)

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  • 角川春樹事務所 (2025年3月14日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784758447034

作品紹介・あらすじ

デザートは何かって? きまってるだろ、キミだよ──大西俊介は、広告代理店に勤める三十九歳、独身。
趣味は料理をつくることで、心奪われた女性を招待しては、得意の手料理を振る舞いながら口説いている。
レモン味のパスタ、オイルサーディン丼、中華粥……俊介は今夜も素敵な女性を招いているが、デザートはおあずけのようで──。
贅沢で美味しい料理とともに、男女の繊細な関係を鋭くかつスリリングに描いた森瑤子の名作がついに復刊。

みんなの感想まとめ

贅沢な料理と恋愛の繊細な関係を描いたこの作品は、主人公の大西俊介が魅力的な女性たちに手料理を振る舞う様子を通じて、男女のスリリングなやり取りを楽しませてくれます。読者は、料理の美味しそうな描写に引き込...

感想・レビュー・書評

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  • 最初に読んでからどのくらいの時がたったのか…
    私がまだ学生だった時は、スマホがなかったから、みんな本を読んでいた。
    星新一、村上春樹、村上龍、山田詠美、林真理子、小池真理子…
    中でも、森瑶子を読んでいるとちょっとおねえさんぽくて、憧れて、恋愛なんかしたこともないのに、一生懸命読んだ。
    その頃は、まさに読書。
    文字っつらを読んで満足していた。
    あれから、恐ろしいほど歳を重ね、恋愛もして、今更ながら、森瑶子作品をやっと理解できるようになった。
    中でも、この作品はテレビでドラマ化もされ、たくさんの森瑶子ファンを獲得したかもしれない。
    森瑶子というかたは、文字から映像や絵画、音楽がとても素敵に空想できる作家さんで、音大を出ているということを後からしったのですが、納得してしまった。
    そして、とても食いしん坊だったのだろう。
    食べ物と恋愛は繋がっているということを、子供ながらになんとなく感じた。
    森瑶子作品ごなかなか手にはいらなくなり、とても残念に思っていたが、こうしてハルキ文庫で復活となり、とっても嬉しい。
    今の20代30代の方たちに、ぜひ読んでほしいと思う。

  • 表紙が可愛く手に取った本
    ドラマの中の様な1人の男性と十人の女性との恋愛関係やキザにも感じるセリフがこの小説だと不思議とオシャレにかんじた。
    何より料理の描写が美味しそうでとても丁寧に書かれていたのがよかった

  • 30年以上前の、あの頃の雰囲気を楽しめる小説
    主人公・大西俊介は料理好きで女好き
    女友達に振る舞う料理の数々が美味しそうで、読んでいるとお腹が空いてきます

    トレンディドラマのような物語、おもしろかったです

  • レモン味のパスタ!
    食べたい!

  • 平成初期のラブコメドラマのような軽快さで読み進めた。歯の浮くような気障なセリフの応酬も、この物語の雰囲気の中では馴染んでお洒落に響き合う。

    なんといってもこの小説の肝は数々のゴージャスな料理たち…!美味しそうでたまらない。涎をだらだら垂らしながら読み進めていけば、いささか調子の良すぎる主人公の言動も可愛く思えてくる。

    チャーミングな女性たちに翻弄される主人公に、くすっと笑いを漏らしつつも、男女の繊細な関係を描いたこの作品に感服した。

  • 「デザートは何かって?きまってるだろ、キミだよ」なんてキザな口説き文句になんだコイツと思っていたら、尽くデザートおあずけになる俊介が可哀想可愛くて、次第に愛おしくなっていく。この小説のテーマは「メセナ」だと言うけど、魅力は俊介と物語のコミカルさ!

    物語のなかに著者がでてくるのは、やっぱいらんと思うんだけど、定期的に出会しちゃうな……モデルがいるというていで、現実味が増す仕掛けかもしれないが、でもここに書かれた俊介は創作物確定じゃん……というのが寂しいのである。次元の壁が。

  • 読む前は主人公の大西俊介を50代くらいのイケおじだと思って手に取ってみたのだけれど、思ったより子どもっぽいオトナだった。笑

    夜にジャズ音楽を聴きながら読むと、俊介と口説かれる女性のロマンチックな雰囲気に飲まれてとても良かった♡

  • 丁度大人と呼ばれる年齢にさしかかった頃に少し背伸びして読んだこの小説が、復刻されているのを知って懐かしい気分で手にとり再読。

    この小説が最初に出版されたのは1993年。
    読み返してみると、世の中が殺伐としていなくて景気の良い当時の雰囲気をとても感じた。

    あと私自身が年を重ねたせいか『あれ?主人公の俊介さん、こんなに子供っぽい大人になりきれないピーターパンみたいな男性だったかしら?』と、思いながら読んだ。
    時は色々な事を変化させながら流れて行くのだな。

  • とにかく大西俊介がロマンティック。
    俊介にたいして「ん..?」と思う部分もあったけど、なんだかやっぱり憎めない(笑)。一見すごく大人な男女関係小説なんだけど木村拓哉が出てくる様なTheロマンスドラマに出てくるような甘美な台詞がなんだか可愛くてクセになる。
    これを読むと上記の文のような形容詞だらけの言葉を見るとクスッとなる。そして森瑶子さんの言葉選びがとてもお洒落。着信音を「ルルルルと無粋な文明の音」とここまでお洒落に表せれるのが凄い。読んでいるうちにすごくイタリアンが食べたくなる。食の秋になったらもう一度読みたい。

  • これまた表紙がかわいくて好き。

    1人の男性を軸に色んな女性との恋?の駆け引きを料理を交えて描いていく。
    交えるというより出てくる料理が本格的に手の込んだものが多くて読んでいるとお腹がすく。
    料理の描写が恐ろしく上手できっと著者は料理を愛していたんだろうなと推測できた。

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著者プロフィール

森瑤子(もり ようこ)
1940年11月4日 - 1993年7月6日
静岡県伊東市生まれの小説家。本名、伊藤雅代。
幼い頃からヴァイオリンを習い始め、東京藝術大学器楽科入学。この時フランス文学にのめりこんだうえ、様々な人々と積極的に交流し、卒業後に就職。結婚と育児に追われる。1977年に池田満寿夫が『エーゲ海に捧ぐ』で芥川賞を受賞したことを機に、初の作品『情事』を書き、すばる文学賞を受賞しデビュー。
37歳でデビューしてから52歳で没するまで、小説、エッセイ、翻訳など100冊を超える著作を生んだ。作品の多くがテレビドラマ化されている。代表作に、『スカーレット』『夜ごとの揺り籠、舟、あるいは戦場』など。

森瑤子の作品

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