過去 リメンバー (ハルキ文庫 き-3-55)

  • 角川春樹事務所 (2025年5月15日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784758447188

作品紹介・あらすじ

内海義行のもとに、服役中の川口から会いたいと手紙が届いた。
一緒にいくつもの仕事をやった川口が、大矢興業の社長・矢沢を切りつけ刑務所に入って五年。
出所まであと二年だった。
しかし、会いに行こうとした矢先に川口が急死する。
川口は、最期に何を伝えたかったのか……。
遺された女たち。甦る過去。
男のこだわりが、信義が、体に熱く流れ込む、北方謙三ハードボイルドの名作。
(解説・小梛治宣)

みんなの感想まとめ

テーマは、過去の仲間の死を通じて明らかになる真実と、それに伴う人間関係の再考です。主人公の内海義行は、かつての仲間で服役中の川口からの手紙を受け取り、彼の最後の言葉を探し求めます。物語は極めて乾いた文...

感想・レビュー・書評

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  • 北方謙三『過去 リメンバー』ハルキ文庫。

    再読。北方謙三の初期ハードボイルド小説が5ヶ月連続で再刊されている。第1弾の『友よ、静かに瞑れ』に続く第2弾がこの『過去 リメンバー』である。

    学生時代から北方謙三のハードボイルドにハマり、後に北方謙三が歴史小説家に転身するまで全作品を読んでいる。

    時代と共に若い男は次第に軟弱になり、喧嘩などの肉体闘争を経験したことの無い世代が増えている。虐めや暴力と喧嘩は全く違う。自分より弱い者を標的にする虐めや暴力と違い、常に勝敗がつきまとう喧嘩は対等か相手が強い場合が多い。負けるのは決して弱いからではなく、挑戦した結果だと思えば良いのだ。

    北方謙三のハードボイルドは強い男とは何か教えてくれた。

    さて本作。主人公の内海義行が語り手となり、一人称で極めて乾いた文体で物語は進行していく。ざっくりと言えば、刑務所に収監されていたかつての仲間が急死し、仲間が伝えようとしていたものを探し出すというストーリーである。


    6軒の喫茶店を経営する内海義行の元にかつての仲間で刑務所に服役中の川口直司から、会いたいという簡単な内容の手紙が届く。川口が5年の刑で服役し、後2年で釈放されるというタイミングで、もう1人の仲間の小畑にも同様の手紙が届いていた。

    しかし、内海と小畑が意を決し、川口に会いに行こうとした時、内海をマークしていた刑事の村尾から川口が刑務所で急死したことを知らされる。川口が最後に伝えたかったことは一体何か。川口とかつて暮らした女と実の娘に遺したものとは……

    川口の、そして、内海の過去が甦る。

    本体価格800円
    ★★★★

  • 年末年始につき図書館が休止中のため、これ幸いと積読消化シリーズ。

    「汝、星のごとく」
    「化物園」
    に続いて三冊目。

    これね〜、勢いで買っちゃったんだよね。
    へぇ、復刻本が出たのか〜って。
    考えてみれば復刻本をわざわざ買う意味はなかったよな。
    中身は変わらんだろうし。
    簡単に図書館で取り寄せできたろうに。
    まあ、お布施気分か。

    【殺人罪で収監されていた昔の連れが病死した。私は彼の殺人の動機を探ることに】

    序盤、中盤とスローなテンポだったが終盤急に駆け足になった。
    最後のまとめ方もなんか雑だ。
    まあ、ミステリーでもないんで読みどころはそこじゃあないとはわかっていても、やっぱりやっつけ感が鼻につく。

    最後まで読んでも思い出さなかったので、たぶん既読ではないだろうな。

    • ultraman719さん
      土瓶さんも、積読してるのか!!!
      土瓶さんも、積読してるのか!!!
      2026/01/06
    • 土瓶さん
      積読してますよ~。
      ウルトラさんの万分の一だと思うけど。
      積読してますよ~。
      ウルトラさんの万分の一だと思うけど。
      2026/01/07
    • ultraman719さん
      一万冊もないわ〜(°Д°)クワッ!!
      一万冊もないわ〜(°Д°)クワッ!!
      2026/01/07
  • 初めて読んだ北方作品。登場人物のセリフの言い回しが小洒落ており、主要でない登場人物も読後に思い出すようなキャラ付けがされている。

  • 大矢興業社長の矢沢を切り付けて服役中の川口。
    その服役中に亡くなった友人の真実を解明するために奔走する主人公内海と同士の小畑。村尾刑事も交えて、川口の愛人、娘、矢沢などが絡み、真相があばかれる。
    この物語は、真相が暴かれて終わる。ただ真相をあばくだけである。矢沢が、愛人が、娘が、内海が、どうなったかなあ?と思いながら終わるので、読み終わったときにあまり満足感は感じない。
    しかし、過去を暴くだけのこの物語をなんとなく回想している今が、北方作品の醍醐味なのかなあ!って思っています。

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著者プロフィール

北方謙三

一九四七年、佐賀県唐津市に生まれる。七三年、中央大学法学部を卒業。八一年、ハードボイルド小説『弔鐘はるかなり』で注目を集め、八三年『眠りなき夜』で吉川英治文学新人賞、八五年『渇きの街』で日本推理作家協会賞を受賞。八九年『武王の門』で歴史小説にも進出、九一年に『破軍の星』で柴田錬三郎賞、二〇〇四年に『楊家将』で吉川英治文学賞など数々の受賞を誇る。一三年に紫綬褒章受章、一六年に「大水滸伝」シリーズ(全五十一巻)で菊池寛賞を受賞した。二〇年、旭日小綬章受章。『悪党の裔』『道誉なり』『絶海にあらず』『魂の沃野』など著書多数。

「2022年 『楠木正成(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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