ひとのことばの起源と進化 (開拓社言語・文化選書)

著者 : 池内正幸
  • 開拓社 (2010年6月1日発売)
3.00
  • (0)
  • (1)
  • (3)
  • (1)
  • (0)
  • 本棚登録 :26
  • レビュー :1
  • Amazon.co.jp ・本 (193ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758925198

作品紹介

わたしたち人間だけがことばを自在に操ります。ひとのことばの本質的特徴とは何であり、動物のことばとどう違うのでしょうか。そして、人類は、そのことばをいつ、どのようにして獲得したのでしょうか。言語学の視点をベースにしながら、最近めざましい発展を遂げている言語の起源・進化研究の学際的知見を駆使して、それらをやわらかい語り口と平易な文章で解き明かそうというのが本書のねらいです。

ひとのことばの起源と進化 (開拓社言語・文化選書)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  •  本書は、そのタイトルにもあるように、ひとのことばの起原と進化について、生成文法という視点から、大変興味深い仮説を述べています。

     普段当たり前のように使用しているにもかかわらず、ひとのことばには数多くのミステリーが残されています。例えば、「なぜひとだけがこれだけ複雑で高度なことばを使うことが出来るのか」、というとても壮大な謎から、「なぜスターバックスはスタバと略し、木村拓哉はキムタクと略すと据わりが良いのか」、といった身近な事例まで、ミステリーの種類も様々です。

     また、本書で取り上げられている興味深い指摘として、ひとのことばとミドリザルの警戒の声の違いが挙げられます。ミドリザルの警戒の声は、3種類の声を使い分けて、外敵からの脅威を知らせます。仲間のサルはその声を聞き分けて、茂みの下に身を隠したり、木の高い所へ上ったりして、身の安全の守リ方を適宜選択するそうです。
    このように、音を発して意味を伝達するという点では、ひとのことばと共通しています。しかし、現在確認されている範囲では、ひとのことばだけが、非現実的なものをことばで表わせる唯一の動物なのです。ミドリザルでさえ、危険を勝手に想像して、警告を発することはできません。しかし、ひとはこの世に存在しないものについてや、思考や想いのレベルでさえも発話することができます。
    この違いは、一体どこから生じるのでしょうか。

     本書は高校生から専門家まで幅広い層を対象として書かれています。
    この壮大なミステリーに、一度触れてみてはいかがでしょうか。
    (2012ラーニング・アドバイザー/人社NAMIKI)

    ▼筑波大学附属図書館の所蔵情報はこちら
    http://www.tulips.tsukuba.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=1377734&lang=ja&charset=utf8

全1件中 1 - 1件を表示

ひとのことばの起源と進化 (開拓社言語・文化選書)のその他の作品

1-B07649CG32の詳細を見る Kindle版 1-B07649CG32 池内正幸

池内正幸の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ジャレド・ダイア...
フランツ・カフカ
綿矢 りさ
有効な右矢印 無効な右矢印

ひとのことばの起源と進化 (開拓社言語・文化選書)はこんな本です

ツイートする