英語接辞の魅力: 語彙力を高める単語のメカニズム (開拓社言語・文化選書)

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  • 開拓社
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758925396

作品紹介・あらすじ

本書は「あー、そうだったのかの接辞学」である。英語を理解するには構文とともに語の仕組み(構造)と謂れ(語源)と語法を理解する必要がある。本書は新しい視点で今まであまり焦点化されてこなかった接辞(接頭辞、接尾辞)に焦点を当て、その仕組みと謂れにメスを入れた。その成果は授業で必ずや参考になると思われる。小さな体ながら大きな力をもつ接辞の世界は魅力いっぱいである。

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  • 【書誌情報】著者:西川盛雄
    ISBNコード:978-4-7589-2539-6
    発売日:2013年6月27日
    定価:2,052円(税込)
    版型:四六・240頁
    シリーズ:言語・文化選書 39
    http://www.kaitakusha.co.jp/book/book.php?c=2539

    【目次】
    はしがき(2013年5月24日 西川盛雄) [v-viii]
    目次 [ix-xiii]

    第1章 接辞の諸相 001
    1. 英語接辞の魅力 002
    2. 語の生産工場 005
     2.1. 語は生産されるということ 005
     2.2. 語の生産工程 007
    3. なぜ接辞が語形成において大切か? 012
    4. 接辞の特徴 015
     4.1. 接辞と連結辞 016
     4.2. 接辞のはたらき 018
     4.3. 英語語彙の組み立て 020
      4.3.1. 語の基本形式 20
      4.3.2. 複合接辞 20
      4.3.3. 複合接辞の順序性 20
      4.3.4. 接頭辞・接尾辞付与の順序性 22
    5. 屈折と派生 023
    6. 接辞の語源 025
     6.1. 英国の略歴史 025
     6.2. 英語の略歴史 026
    7. 変異体(variants)と同化(assimilation) 030
     7.1. [ex-] の場合 30
     7.2. [con-] の場合 32
     7.3. [ad-] の場合 33
     7.4. [in-] の場合 35
     7.5. [ob-] の場合 36
     7.6. [sub-] の場合 36
    8. 強勢(stress)の位置変化の有無 038
    9. ラテン語由来の連結辞と辞書記述 040
    10. PC(Political Correctness)と接辞 042

    第2章 そうだったのかの接辞学  045
    1. [-less] と less 046
    2. [-ful] と full 047
    3. [-ful] と [-ous] 049
    4. [X-able] の成立条件 052
    5. [-ee] の正体 054
    6. [-ize], [-(i)fy], [-en] 056
    7. [Afro-], [Anglo-], [Euro-], [Greco-], [Sino-] など 057
    8. [with-] の本意 058
    9. 否定の接頭辞([un-], [a-], [in-], [dis-], [non-], [de-]) 059
     9.1. [un-] 60
     9.2. [a-] 62
     9.3. [in-] 63
     9.4. [dis-] 63
     9.5. [non-] 64
     9.6. [de-] 65
     9.7. 日本語の否定接頭辞 66
    10. 指小辞 067
     10.1. [-y/-ie] 67
     10.2. [-let] 69
     10.3. [-cle]/[-cule] 70
     10.4. [-et], [-ette] 71
     10.5. [-ling] 72
     10.6. [-kin] 73
     10.7. 指小辞の認知論的推論過程 74
     10.8. 日本語の指小辞 76
    11. [-oon] 078
    12. オーストラリア英語の [-ie] と [-o] 079
    13. 多様な〜学:[-(o)logy] と [-ics] 080
    14. 同一語源結合の原則 082
    15. [aqua-] と [hydro-] 085
    16. ラテン語由来接頭辞 086
    17. 演奏家の接尾辞([-er/-or] と [-ist]) 089
    18. 負の評価的接辞の [-ist] 091
    19. [-er/-or] の多様性 091
    20. [-ess] 094
    21. 意味の特化 095
    22. 語彙化した接辞 pros 096
    23. [-boy]0 97
    24. [-ness] の力 098
    25. [-さ] と [-み] 100
    26. 句から語へ(語彙化) 101
    27. [tele-] の話 103
    28. [he-] と [she-] の話 104
    29. [-wise] と [-ways] 105
    30. [self-] と [auto-] 108
    31. [ana-] と [cata-] 108
    32. 半分 ([half-] と [demi-] と [semi-] と [hemi-]) の話 111
    33. [X-to-be] は接尾辞か形容詞か? 112
    34. 数詞の接辞 114
     34.1. 「1」から「10」 114
     34.2. 「1000」/ 「1000 分の 1」 117
     34.3. 「100」/ 「100 分の 1」 118
     34.4. 「10」/ 「10 分の 1」 119
    35. [poly-] と [multi-] 120
    36. [-ter] と [-ric] 120
    37. [micro-], [macro-], [mega-], [mini-] の話 121
    38. [cardio-] の話(医学用語の仕組み) 123
    39. 複雑述語 [out-] と [over-] の場合 126
    40. 語形成における拡がりのネットワーク 128
    41. [ante-] 130
    42. [pre-] と [post-] 132
    43. [fore-] と [back-] 135
    44. [after-] と [before-] 136
    45. [al-] の話 137
    46. オノマトペ 138
     46.1. オノマトペよりできた接辞(英語) 138
     46.2. オノマトペよりできた接辞(日本語) 139
    47. 地名にみる接尾辞([-caster], [-borough], [-ham] など) 141
    48. [-esque] 142
    49. 人名にみる接辞 143
    50. [-burger] 148
    51. [-onym] 149
    52. 複数形 150
    53. 直喩の接尾辞 152
    54. [-ly] と [-like] の話 155
    55. [quasi-] と [pseudo-] 156
    56. ゼロ派生 158
    57. 複合語から接辞へ 159

    第3章 接辞教育の必要性 161
    1. あー,そうだったのか!の積み上げ 162
    2. Why と Because の鎖 163
    3. 授業における接辞の活用 165
     3.1. 人名の場合 166
     3.2. 町・村の名前の場合 169
     3.3. 月の名前の場合 171
    4. 言語は時代・歴史を反映している 173
    5. 専門用語が出てきたら 174
    6. 接辞の辞書記述 176

    付録 英語接辞リスト [183-205]

    あとがき [207-209]
    参考文献 [211-212]
    索引(用語・接辞) [217-222]

  •  第1章は英語の形態論の概略、第2章は接辞の各論、第3章は接辞を教えることの必要性について。
     色々な接辞をまとめてあるので、「語源で覚える」系が好きな人はもちろん、英語が好きな人なら必ず興味のある内容だと思う。「クランベリー形態素」(p.16)というのは知らなかった。beautiousよりもbeautifulの方が支配的になった、という話(pp.50-1)は面白い。巻末に色々な接辞とその単語がまとめてあり、知らない単語を探して覚えるのも英語の勉強になる。ただ、接辞教育の必要性について、著者の言うことはとても分かるし、おれもそう思っていた。けど、こういう話をするだけで、全ての生徒の知的な興味を喚起される訳ではないというのも事実だと思う。自分が知的好奇心を覚えることが、同時にすべての生徒にとって面白いはずだと思うのは甘いと思う。知的好奇心を喚起する方法は、おれにとってはまだ試行錯誤の段階。知的な興味を引き出す授業、というのは難しい。生徒のレベルによる、と言ってしまったらダメなんだろうけど。(13/12/28)


    英語の接辞を整理できる1冊として、とても良い。

  • 外国語 834/N83
    資料ID 2013101627

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著者プロフィール

1943年神戸市生まれ。大阪大学大学院修士課程修了(英語学専攻)。ミネソタ大学(フルブライト奨学生),ランカスター大学(国際ロータリー財団奨学生)大学院に留学。熊本大学客員/名誉教授。著書: 『表現と理解のことば学』[共著](ミネルヴァ書房、1996)、『英語接辞研究』(開拓社、2006)。論文: 「接尾辞形成と文法化現象」(1998)(『現代英語の語法と文法』[小西友七先生傘寿記念論文集]大修館書店)、「接辞形成のストラテジー」(2004)(『言葉のからくり』[河上誓作教授退官記念論文集]英宝社)、「接辞の語法」(2005)(『英語語法文法研究の新展開』英宝社)、「時間概念のカテゴリー化」(2005)(『英語のテンス、アスぺクト、モダリティ』英宝社)、「語形成と語法」(2012)(『21世紀英語研究の諸相―言語と文化からの視点―』開拓社)など多数。辞典執筆: 『現代英語語法辞典』(三省堂、2006)。

「2013年 『英語接辞の魅力』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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