いっちゃん

著者 :
  • 解放出版社
4.05
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本棚登録 : 65
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784759222401

作品紹介・あらすじ

一つ目小僧の“いっちゃん”は、普通の男の子。美人の“ののちゃん”は、のっぺらぼう。いっちゃんは、ののちゃんに恋してる。「普通」って何? 普通の子たちのナンセンス絵本。

感想・レビュー・書評

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  • 人と違っても大丈夫。強い子も弱い子もいるけど、きっと大丈夫。そう感じられる。

  • 書名を見た5歳10ヶ月の息子は「おれといっしょじゃん!」と嬉しそう。内容はまだちょっと難しかったかな。
    いっちゃんはクラスで一人だけの一つ目小僧。毎日手をつないで登校する大事な友達はクラスで一人だけのっぺらぼうの、ののちゃん。他の子たちにからかわれても平然としているののちゃんに憧れるいっちゃん。好きって表現が遠回しすぎて、うまく伝わらないのがいじらしい。
    「めや あしの かずなんかで おおいとか すくないとか じまんしあったって しかたのないことなのです」のメッセージを息子が心に留めておいてくれたらいいな。

  • 半分だったり、全然なかったり、倍あったり‥多いとか少ないとか関係ない!そんな教室の風景がすばらしい!!

  • ひとつめこぞうやのっぺらぼうが普通に違和感なく溶け込んでいるのがとても魅力的な絵本。

  • [墨田区図書館]

    「いっちゃん」という呼び名にひかれて借りてきました。

    表紙を見てもしかしたらと思っていたら、案の定主人公は「一つ目小僧」の"いっちゃん"。お話自体は後記で書かれていたように、不思議なストーリーを作り出す二宮由紀子さんのお話だけあって、とても不思議な世界。一見ありえない"いっちゃん"と"ののちゃん"という人物?たちの組み合わせなのに、ふつーの学校生活であるような「○○ちゃんはいいなぁ」という悩みをもちながら、どこか含みのあるようなけれどもその真意を読みきれないような会話が表面だけ続いていく。

    4歳の息子は特に深読みするでもなく淡々と最後まで聞いていたのですが、作者にこの心うちを聞いてみたくなるような本でした。ただ、表紙の雰囲気に対して中身はやや字が多い!読み手の私の方が開いてそのギャップに「うっ」とつまりました。子供によっては開いた直後に拒絶反応をおこすかも??

  • 20120415
    M図書館

  • 5分

  • 誰もが皆違うから羨ましがらなくていいんですね。

  • みにぴ ミク氏 2011.10.07

  • 初めは図書館で借りて読んだのですが、どうしても手元に置きたくて本屋で取り寄せてもらいました。
    周囲に対して引け目を感じることが多かった小学生時代、周囲の目を全く気にしない友人が凄く眩しく、格好良く見えたのを覚えています。
    何だかそれはいっちゃんとののちゃんのようだと思いました。
    シュールな世界のように見えて、現実的な話です。そして少し元気になれる話だと思います。

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著者プロフィール

1955年、大阪府に生まれる。2000年に『ハリネズミのプルプル』シリーズ(文渓堂)で赤い鳥文学賞、2005年、『きらい』(解放出版社)でIBBY推薦図書リスト選定、2011年、『ものすごくおおきなプリンのうえで』(教育画劇)で日本絵本賞大賞、2012年、『へちまのへーたろう』(同)で日本絵本賞など受賞多数。他の絵本作品に『どうぶつえんはおおさわぎ』(文研出版)、『ぞうがいるってすてき』(BL出版)、『いただきまーす!』(解放出版社)ほか、童話作品に「コロッケくんのぼうけん」(偕成社)、「あいうえおパラダイス」シリーズ(理論社)ほか多数ある。

「2016年 『うふふ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

二宮由紀子の作品

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