カワウソ村の火の玉ばなし (エルくらぶ)

著者 : 山下明生
制作 : 長谷川 義史 
  • 解放出版社 (2011年6月17日発売)
3.56
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  • 本棚登録 :25
  • レビュー :8
  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784759222562

作品紹介

昔、カワウソ村とよばれておったここらは、雨の晩には、すすけた提灯のような火の玉が飛びよったと。カワウソ村のもんは、お宮に入れん決まりやったから、どんなに相撲がすきでも秋祭りの宮相撲は見られんやった。ある年、カワウソ村の才三は、どうしても宮相撲が見たくて顔をかくして入り込んだのだが・・・。福岡県筑後地区の古老の語りを子どもたちも読みやすい絵本に翻案。語り口を生かした巧みなテキストと、力強く滋味あふれる絵は、絵本の醍醐味を味わえる一冊となるでしょう。

カワウソ村の火の玉ばなし (エルくらぶ)の感想・レビュー・書評

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  • 被差別部落をあつかった絵本だが、怪談になってしまって良いのだろうかという気もした。

  • 部落問題のお話し…現在も なくならない問題。

  • 2014年11月25日

    ブックデザイン/森本良成

  • 怖い話。被差別部落に伝わる民話。

  • 昔。カワウソ村と呼ばれる村があった。カワウソはそこらを汚くして暮らしているから、カワウソ村。(被差別部落の村だった)

    秋の村の相撲大会。お宮の境内で行われるので、カワウソ村のもんは(お宮が穢れるという理由で)参加できない。でも、相撲が大好きな才三は、どうしても相撲大会に出たかった。性格は悪いが相撲の上手い権助に弟子入りして、宮相撲に参加したいと頼みこむも、断られれしまう。しかし、宮相撲の決戦で、才三は、権助の不意を突いて土俵にころばした。怒った権助らはみんなで、才三をどぶ川に追い込んで乱暴した。権助は才三に最後に一撃をくらわせて・・・

    差別されて 無念の思いが しかえしをする。
    負の連鎖。

    重い重い話ではあるけれど、
    長谷川義史さんの絵だから、ちょっと中和されて読める。

  •  カワウソは、つかまえた魚の巣のまわりをとりちらかすくせがあるので、あまりきれいじゃない。そのカワウソにたとえられ、“カワウソ村”とよばれていた所の話。そのころ、カワウソ村のもんはお宮の境内に入ってはいけないことになっていた。しかし、三度のめしより相撲好きな才三という男がいて…。
     筑後地区の古老の語りを採録した「被差別部落に伝わる民話」の中の一編を再構成。

  • ★★★☆☆
    火の玉に出会ったら、下駄やぞうりなど履いているものを頭にのせてやりすごす。足の間を通りぬけられたら魂をもっていかれちゃうよ!と、怪談話かと思いきや・・
    部落民話絵本。差別したほうにもされた方にも救いがないことが、おそろしく思いました。
    (まっきー)

  • 出前おはなし会に出かけています。いつも何かひとつ「こわい話」のリクエストがある学童保育で、8月末に読んでみました。
    表紙のインパクトに続き、最初のページが火の玉のとびかう黒い家々の場面、「あんたら知っとるかのう」で始まる語り口がこれからおきることを予感させます。
    2場面で「気いつけんといかんたい」と火の玉のよけ方を教え、次から話は一転し、「ま、火の玉のことはこれくらいにして・・・」と宮相撲の場面になりますが、三度のめしより相撲が好きなムラの若者才三が、お宮にしのびこんだ罪でどぶに放り込まれたあげくさんざんたたかれ、権助にとどめをさされて死んでしまうあたりから、子どもたちの顔が真剣そのものになってきました。
    そして、最後に卒塔婆に背中を打ちのめされた権助の絵を見いっていた子どもから、ためいきが・・・。
    低学年には、内容の深いこわさなので、絵ともあいまって印象が残りすぎるのではないかと思うほど・・・・・・
    いつもはどちらかというと明るいナンセンスな絵本が多い長谷川義史による怪談ばなしというのが、おもしろい。

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