およぐひと (エルくらぶ)

  • 解放出版社
3.76
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本棚登録 : 113
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784759222609

作品紹介・あらすじ

東日本大震災は、終わっていない。3.11、失ったものの大きさに慄然とする。報道をはじめ私たち大人は、何をしただろう。何ができたのだろう。自宅に戻りたい人、遠くに行かざるをえない人。私たちは何を求めているのか、心の奥深くに鋭く問いかける長谷川集平の絵本世界。

感想・レビュー・書評

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  • だくりゅうのなか、ながれにさからっておよぐひと。こどもをつれ、できるだけとおくへとにげるひと。そんなひとたちをみて、かえってきたわたしに、むすめからのといかけは──。
    東日本大震災をテーマにした絵本。胸がつまること必至です。主人公が出会う人たちはもちろん、娘の問いかけにズドンと来ました。テレビや新聞で数々の報道がされましたが、被害者すべての声は届く訳がないですよね。しかも数年経った今、被災地の現状を報道されることは殆どなく……。あれだけの惨事が風化されていることが恐ろしい。皆に本作を読んで欲しいです。

  • もう子ども達は、解説なしでは解らないだろうな。

  • これは子供向けと言っていいのかどうか、、、 大人のほうが考えさせられる絵本だ。

  • 東日本大震災を彷彿とさせる内容。心にずっしり響いてきます。

  • これは幼い子には難しい。大人が読んで、ズーンとした手応えを感じる本。

  • 「子どもを本好きにする10の秘訣」>「命・生き方」で紹介された本。

  •  東日本大震災をテーマにしていると思われる絵本。
     少ない文章なのに胸がつまります。
    (一般担当/けろけろ)

  • 震災に関わるお話。
    長谷川さんの独特な書き方で、主人公である父の「あの日の回想」が語られます。語るというにはむずかしい、抽象的な表現で描かれます。

    評価3なのは、小学生への読み聞かせとしてはむずかしい本だという意味です。中学三年生ぐらいでいいかもしれません。深く、苦しい一冊です。

  • 震災に関わるお話。
    長谷川さんの独特な書き方で、主人公である父の「あの日の回想」が語られます。語るというにはむずかしい、抽象的な表現で描かれます。

    評価3なのは、小学生への読み聞かせとしてはむずかしい本だという意味です。中学三年生ぐらいでいいかもしれません。深く、苦しい一冊です。

  • 言葉少なに淡々と描かれている。なのに伝わるものは果てしなく大きい。胸が痛くて仕方がない。忘れてはいけないものを教えてくれる絵本です。

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著者プロフィール

1955年、兵庫県姫路市に生まれる。
絵本、小説、評論、翻訳、作詞作曲、演奏など多様な表現を試みる。長崎市在住。
1976年第3回創作えほん新人賞を受賞した『はせがわくん きらいや』(すばる書房/現在、復刊ドットコム)でデビュー。
森永ヒ素ミルク中毒事件(長谷川自身もヒ素の入った粉ミルクを飲んだ)を扱いながら、日本人の生活や心理を大胆に切り取り、斬新な絵本作法で鮮烈なデビューを飾った。
『見えない絵本』(理論社)で、1990年第20回赤い鳥文学賞。
『石とダイヤモンド』(講談社)、『鉛筆デッサン小池さん』(筑摩書房)で、1992年第14回路傍の石文学賞。
『ホームランを打ったことのない君に』(理論社)で、2007年第12回日本絵本賞。
ジャンルを問わず作品多数。2012年、第34回姫路市芸術文化賞。
2013年『およぐひと』、2014年『アイタイ』(解放出版社)を刊行。原発災害に向き合った視点を貫く。
2002年から京都造形芸術大学客員教授。

「2015年 『あなに』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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