- Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
- / ISBN・EAN: 9784759223187
感想・レビュー・書評
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全般的に同和教育から人権教育へどう転換できるか、という焦りというか問題意識を感じる。たかが15年前のことであれ、今から振り返ると隔世の感がある。それでも色あせないのは、波多野氏と中川氏の論。
・グループダイナミックスの研究の中で、先生が言うより、皆が話し合って決めた方が効果がある。
・「おかしいんじゃないの?」と思うと、少なくともそれに関して、もっと情報を収集したいということになる。(認知の節約が解かれる?)
・年少の流動的・柔軟な時期に偏見を打ち破る教育の必要性を示唆している。
・アドルノによる権威主義的パーソナリティ理論。フラストレーションー攻撃仮説理論。
・文化や運動のすばらしさも。過酷さだけでなく。
・「暗い、惨め、かわいそう」から脱却し、誇りある労働、文化の創造を訴える。
・フランスの人権教育のテキストに「他の人々を尊敬するためには、自らを積極的に評価宇刷るべきだ」とある。攻撃要因に①恐怖心と②自分自身に対するコンプレックスがあるから。
・1.表現能力。聞くこと、議論すること、自己主張すること。2.情報収集、客観的で公平な結論を導き出す。3.偏見・ステレオタイプ・差別などを識別する能力
・人間はもともとみんなちがった存在であることを認識させることによって、異質なものに対する寛容性を培うとともに、しかし、人間として共通する願い(人権に根ざした希求)を世界中の人びとが持っていることを理解させ、多文化社会に生きるライフスタイルを身につけることは、国際化・多文化か・多民族社会の到来を告げる二十一世紀に生きる子どもたちにとって不可欠の課題です。
・違いの尊重->人間らしく生きたいという共通の願い->違いは私たちの社会や文化を豊かにしてくれる
・同和教育は被差別者の立ち上がりを第一に。人権教育は人権の文化で世界を満たすことが目標。詳細をみるコメント0件をすべて表示