天皇制と部落差別 権力と穢れ

著者 :
  • 解放出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (307ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784759240474

作品紹介・あらすじ

部落問題は、天皇とのかかわりを抜きに論じることはできない!!
部落を「社会外」として再構成した著者が、新たな構想で「天皇制と部落差別」の歴史を解きあかす!
「差別の歴史をつくるのは誰か?」の難問――「権力」か「民衆」、それとも「ケガレ」か――を解く!

感想・レビュー・書評

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  •  上杉聡さんの講演を聴いて読んでみた。天皇制に視点を当てて歴史をみると、秀吉の朝鮮出兵も違って見える。
     「穢れとは、人の社会の秩序を壊すものや人、社会的に違和感を感じるときに感じるものである。」という。そして、黒人奴隷が解放されたとき初めて黒人に対して穢れを感じるようになった白人の例があった。奴隷ならば感じないのに対等な立場になると、今までの秩序がこわれて穢れを感じるという。なるほどと思った。
     そして、穢れ自体を吟味するのでなく、それがどういう社会秩序で感じるのか、どのような形で存在しているのかを解明すべきであるとあった。自分の周りの差別や負の感情を考えるのもそれが大事なのだろうと思う。
     しかし、部落差別の成り立ちについてはまだ、よくわからなかった。

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著者プロフィール

1947年生れ。大阪市立大学人権問題研究センター特任教授をへて、じんけんSCHOLA共同代表。主な著書に『これでわかった! 部落の歴史』『これでなっとく! 部落の歴史』『明治維新と賤民廃止令』『部落を襲った一揆』(いずれも解放出版社)など。

「2024年 『豊かな部落史の学びのために』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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