生き抜け、その日のために ―長崎の被差別部落とキリシタン―

著者 :
  • 解放出版社
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本棚登録 : 23
レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (341ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784759250374

作品紹介・あらすじ

1945年8月9日、長崎に原爆が投下される。爆心地は、被差別部落であった。この地に生まれた磯本恒信は、母からの「出自を名乗るな」という戒めを破り、長崎における部落解放運動の発展に邁進していく。
 他方、スペインから日本に渡った結城了悟(ディエゴ・パチェコ)神父は日本二十六聖人記念館を開館、初代館長を務めると同時に、長崎に残る膨大な史料を発掘、整理。大きな功績を残し、被差別部落民とキリシタンのあいだで歴史的和解をめざした。
 のちに部落解放同盟長崎県連副委員長となる中尾貫は、初代委員長である磯本恒信を支え、同和教育運動に力を注いでいく。
 この三人が、1979年に起きた世界宗教者会議での差別発言事件をきっかけに出会い、被差別部落民とキリシタンとの歴史的和解へ向けて動き始める。
 平和を希求し差別と闘い続けた三人と、その想いに呼応する多くの人びととの熱く静かな、祈りにも似た壮大な物語

感想・レビュー・書評

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  • 18/08/21

  •  長崎に対する見方は、確実に変化する。
     掘り起こされるのは、部落とキリシタンをめぐる古層。それから、解放運動へむかう戦後地方史という新層。
     

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著者プロフィール

たかやま・ふみひこ/1958年、宮崎県生まれ。法政大学文学部中退。作家。『火花 北条民雄の生涯』で第31回大宅壮一ノンフィクション賞、第22回講談社ノンフィクション賞を受賞。出身地の高千穂で、高千穂あまてらす鉄道社長を務める。主な著書に『水平記 松本治一郎と部落解放運動の一〇〇年』(新潮文庫)、『中上健次の生涯 エレクトラ』(文春文庫)、『ふたり 皇后美智子と石牟礼道子』(講談社)など多数

「2017年 『日本人が忘れた日本人の本質』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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