現代・河原乞食考―役者の世界って何やねん?

著者 : 山城新伍
  • 解放出版社 (1997年5月発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784759251203

現代・河原乞食考―役者の世界って何やねん?の感想・レビュー・書評

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  • 良くも悪くも昔ながらの「役者」さんだなあ、と思いながら読み進めた。

    何故、歌舞伎の舞台が佳境に差し掛かったときに、
    客が歌舞伎役者の苗字ではなく「成田屋」などの屋号を叫ぶのかが
    理解できなかったんだけど、なるほどそういうことか、勉強になった。
    「賤」と蔑まれた者たちの「商」の身分への願望が根底にあるのか。

    私事ながら、東京に住んでいた頃に著者をお見かけしたことがある。
    2007年頃かな。その頃は事実上芸能活動を引退されていた時期で、
    糖尿病を患った影響なのか、ヨボヨボで足取りも重く、
    テレビで活躍されていた頃の影もなく、自分以外は気づかなかったぐらい。
    あんなにテレビではイキイキと輝いていた方も
    晩年はこうなるのだなあと寂しい気分になったことを思い出した。

    今でも自分は彼を思い出すたびに、テレビでの彼の怖いものなしの毒舌の「陽」の部分と、
    実際お見かけした時に感じた「陰」の部分とがかみ合わなくてモヤモヤした気分になる。

  • 名著。平易な文章で語られる、部落差別・在日差別・テレビ業界のクソっぷり。

    『自主規制的に放送禁止用語を生みだし、過敏な反応を強要するくせ、その裏で隠語を使って差別を継続する低能なヤツら』

    『機動隊に「河原乞食」となじられ激昂。高圧的な態度で謝罪してくる相手。その様子をみて「相手はあやまってんだらかイイ加減にしなさいよ」とたしなめてくる全く無関係の似非文化人』

    この国は、一度、自分らの土人っぷりと向き合わねばならない。表層だけとりつくろってるから、かように本質を捉えられないクソ虫が大量発生してくる。氏の人生の末路を考えると切なくなる。だからといって、クソみたいな現状に迎合してしまっては、それこそ報われないわけである。

  •  山城新伍は好きな俳優です。ミスタープログラムピクチャー。「仁義なき戦い」の江田省一がサイコー。
    この本は部落差別を真正面から扱った興味深い著作。

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