新・カムイ伝のすすめ〜部落史の視点から

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  • 解放出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784759251357

作品紹介・あらすじ

『カムイ伝』が描く壮大な世界を読み解く!!/学生運動が高揚した1960年代、白土三平による『カムイ伝』の連載が始まった。『カムイ伝』は、武士や庄屋などの支配階級との闘いを通して、非人をはじめ下人、農民など社会の下層に置かれた人びとの、力強い生き様をリアルに描く。その1コマ1コマにはさまざまな意味があり、読めば読むほど味わい深い作品である。
 本書は『カムイ伝』を特に部落史の視点から見つめ直したもの。作品中にあらわれる部落史と関連する点について、単にその批判をするのではない。視角に訴える貴重な資料としての価値、また作品全体を貫く思想を再評価する。
 旧版である『カムイ伝のすゝめ』では語り尽くせなかった「部落史とカムイ伝」(本書、第三部)を全面改稿し、図版は旧版の10倍以上を掲載。
 旧版発行から12年――この間の研究成果をふまえて、近世部落史研究の第一人者である筆者が『カムイ伝』を読み解く。

感想・レビュー・書評

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  • 前作「カムイ伝のすすめ」とほぼ同じ内容ながら、「新」の方は中尾先生ご自身の反省の中から、「部落史の視点」をふんだんに盛り込んだ内容となっている1冊。
    (第三部がその部分にあたる)

    中尾先生の真摯なる研究に対する姿勢が素直に伝わってくるのと同時に、最後の田中優子先生との対談も中尾先生の人柄にふれるのに大きな役割を果たしている。


    印象に残った箇所

    「エタ」の表記を避ける背景とは?(p159~)
    「エタ」「非人」は近世でも差別的な語だった(p163~)
    社会科教科書にあらわれた部落史像(p245~)

    「『下から見つめる』方が、『上から見つめる』より、すべての人物の生きざまを的確につかむことができるのです。」(p290)

  • 県立 いい でも時間切れで返却

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