- Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
- / ISBN・EAN: 9784759308334
作品紹介・あらすじ
いい小説は、人生観を変える。いい手紙は、人生を変える。心を動かされた手紙に心が動く、10のハートフルストーリー。
感想・レビュー・書評
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手紙っていいなぁと改めて思う。
字を書くことが少なくなったから余計に。
手紙を書きたくなるそんな1冊。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「代筆屋」というタイトルに惹かれて手に取った。ツバキ文具店のときもおもったけど、いいな、この仕事。でも大変そうだな。文字を書くのは好きだけれど、その人に似せて書くなんて考えたことがなかった。それぞれの立場の字や文体。そして依頼人、受け取った側の想い。
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10通(章)のオムニバス。
表現が素敵。
文章から著者の優しさを感じる。
気持ちを言葉にして、そして、伝えることの大切さを教えてもらった。 -
誰かに手紙を書きたくなります。
万年筆を買って…。 -
売れない小説家が始めた代筆屋の仕事。吉祥寺のとあるカフェに舞い込む代筆依頼に応じて書いた手紙をめぐる10篇の物語。
恋文、遺書、謝罪文、祝い文、三行半など手紙の内容は様々だけど、手紙というものは人に思いを伝える手段であるとともに、自分の心の内を整理して前に進む手段でもあると感じた。
優柔不断な自分を変えたくても変えられない女性、88歳にして夫に見切りをつけた妻、手紙で人生の最期を彩られた老女など、彼女たちのその後は手紙によってそれまでの人生よりも輝いていく。
それはきっと、メールやスタンプでは決して代わることのできないものに違いない。コスパ、タイパと何もかもが忙しない時代だからこそ、手紙でしか伝えられない思いがあるのだとしみじみ思う。
辻さんの優しい文章と相まって、ゆったりとした時間の流れに揺蕩うような読書でした。 -
摂南大学図書館OPACへ⇒
https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB00101083 -
辻仁成さんの『代筆屋』読了。
このお話の代筆屋さんが書いた手紙は文章がとても美しく滑らかで相手を思いやる気持ちが込められて読み心地良かった。心がジンワリと温まりました。 -
タイトルに惹かれて。吉祥寺を風景に、手紙に纏わる悲喜こもごも。微笑ましかったり、切なかったり。こんな素敵な手紙が書けたらいいな。それが難しいなら、私の街でこんな素敵な代筆屋さんに出会えたらいいのにな。