八十歳をすぎてわかってきた人生の大切なこと

  • 海竜社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784759308372

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  • 吉沢久子さん(1918.1.21~2019.3.21 享年101)と清川妙さん(1921.3.20~2014.11.16 享年93)が1年間、月1回の割合で交わし続けた手紙をまとめたものです。2004.9発行。手紙を書くことは自分と向き合うことであり、昔ながらの心の伝達方法ですね。

  • 「贈られた今日という日を、
    自分らしく工夫しながら
    生きるたのしさ」抜粋

  • いつかはこんな気持ちで暮らせる女になれるかしら?

  • 日記や書簡集などを読むのが好きなので軽い気持ちで読み始めたのだけれど、多分平生通りのまなざしで物を見、感じ、普段通りの言葉で綴られた手紙のはずが、姿勢を正さなければ読んではいけないような気にさせられる。
    背筋の伸びた生き方。
    八十歳をすぎてなお、軽やかな感性と、行動力。
    参りました。

    本当は、母に何か言うための言葉探しの読書でもありました。
    「一日一日をていねいに、機嫌よく生きるのが老いの幸せ」
    「書くことは、頭を使い、手を使って、いのちの歩みのありようを、とどめ残すことです」
    ははには、もう少し主体的に毎日を過ごしてほしいと思っているので、読んで聞かせたい言葉はたくさんありました。
    でも、受け取る気持ちの無い人には、伝わらないのだろうと哀しく思ったりもして。

    それにしても心身の健康。
    これが、より良い人生を生きるためには必要なんだと痛切に思います。
    体の健康はもとより、心が健康であること。
    これを念頭に、今後どう生きるかを考えてみたいと思います。

    ちなみに著者お二人はその後も何冊も本を出していらっしゃいます。
    『楽しく百歳、元気のコツ 吉沢久子』
    『九十歳。生きる喜び学ぶ楽しみ 清川妙』

    最後のお手紙で清川さんが書いていらしたこと。
    ”エッセイはむつかしく、エッセイはてごわい。
     でも、私は書くことをやめることはできない”
    これを英文で印刷したTシャツを、出版記念に作成したそうです。
    私の場合、エッセイの代わりにブログだな。
    精進しよう。

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著者プロフィール

吉沢久子

一九一八年、東京生まれ。文化学院卒業。生活評論家、エッセイスト。十五歳から仕事をはじめ、事務員、速記者などを経て、文芸評論家の古谷綱武氏と結婚。家庭生活の中からの見聞や、折々の暮らしの問題点、食文化などについて提案し、執筆や講演活動、ラジオ、テレビなどで活躍。姑、夫と死別したのち、六十五歳からの一人暮らしは三十年を超えたが、二〇一九年三月、一〇一歳で死去。著書多数。

「2021年 『100歳の100の知恵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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