政治のことよくわからないまま社会人になってしまった人へ ひとめでわかる図解入り

  • 海竜社 (2008年4月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784759310139

感想・レビュー・書評

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  • かなり前の本ですが基本的な事項を確認できました。
    就活ではありませんがSPI試験の正解率が悪かったため、勉強し直しました。

  • 小選挙区制とか比例代表制の意味や、日本と海外の政治の比較も挙げられ、さまざまな違いに気づいた。日本では、政治活動資金が何であんなに高いんだろうと思っていたけど、それは日本国民が政治活動に協力的じゃないことの裏返しなんだな。たしかにボランティアで協力してくれる人なんてほとんどいないだろうし。

    「政治を批判する時、その政治家を選んだのは誰か、選挙で落とさなかったのは誰か、という反論を覚悟しなければならない。」
    あとがきの最後の描写は常に覚えていないといけないと思う。(そもそも投票すらしていない場合は論外)

  • 中途半端な知識を纏めるには最適な本。初心者向け。
    天下り、政治資金パーティー、検察官。知っているようで詳しく知らない単語の意味が分かりやすく入ってくる。

    この本を読んで僕は地方公共団体に興味を持ったんで、そっち関係の本を当たってみようと思う。

  • ★ 引用1文
    国名にわざわざ「民主主義」や「人民」という文字を掲げている国は、(中略)民主主義とはほど遠いのが実情です。

    ★ 感想・レビュー
    政治についての知識は中学で授業を受けて以来で、ほぼ記憶から無くなっていたため復習というより学び直しという意味で読んだ。
    時事が明らかに古いのは2008年の本を今更読んでいるのでそれについては致し方ないが、文章の繋がっていない箇所がいくつか見られるなど、全体的に読みにくい・不親切な本だと感じた。(用語の解説がなくそれを多用する、勝手に別の言葉に言い換える、など)

    ただ断片的とはいえ、中学の授業を思い出すことが出来たので少しは役に立った。
    とはいえ学び直しをするなら学校の教科書を読んだ方が10倍理解が早いだろう。
    中学レベルの知識があったうえで、政治の裏の思惑や意図を知るためにこの本を読むのなら良いかもしれない。
    また、こういった性質の本はできるだけ最新の本を選んだほうが良いと思った。今は廃止されている制度に言及されたりもしている。

    ★ 読後の行動
    特になし

    ★ 得た知識など
    【選挙】
    ・板垣退助の自由民権運動で、国民が政治参加できるように
    ・女性が政治参加できるようになったのは戦後から

    ・比例代表制 → 政党に投票し得票率に応じて、各政党の名簿順に当選する。
             国民の意見が反映されやすいが、小さい政党が乱立する。

    ・選挙区制  → 全国300ブロックにて候補者に投票し得票数が多い人から当選。
             1人しか当選しない場合は小選挙区制という。
             小さい政党の乱立を抑えられるが、死票が多くなる問題がある。

    ・地方選挙区 → 選挙区制に近いがこちらは47都道府県の単位で実施。

    ・衆議院議員選挙 ⇒ 小選挙区制で約300人、比例代表制で約180人が選出
    ・参議院議員選挙 ⇒ 地方選挙区制で約75人、比例代表制で約50人選出

    ・選挙制度は公職選挙法で定められている
      事前運動の禁止、選挙費用の制限、飲食物の提供
    ・ある程度の規模の政党は政党助成金(税金)がもらえる
      ただし収支報告が必要

    【国会】
    ・衆議院と参議院の二院制はダブルチェックの機能を持つ。
    ・両院で意見が分かれた場合は衆議院が優先される。(衆議院の優越)
     その理由は、国営が何も決まらないという最悪の状況を避けるため。
    ・代議士=衆議院議員

    ・通常国会 → 毎年1月~5月が通例。翌年度の予算を決定する。
    ・特別国会 → 衆議院総選挙があった後、内閣総理大臣を決定する。
    ・臨時国会 → 不定期実施。何かあったとき。
    ・参議院の緊急集会 → 衆議院解散中に何かあったとき。

    ・族議員 → 道路族、農林族など。分野のエキスパート。そのぶん業界との癒着が多い。
    ・国会議員の就業規則として衆議院規則と参議院規則がある。懲罰委員会が監視。
    ・国会議員の特権として、国会会期中の不逮捕権、国会中の発言は名誉棄損に問われない、等。

    ・証人喚問  → 議院証言法で嘘をついたらダメ
    ・参考人誘致 → 嘘ついても罪には問われない

    【内閣】
    ・総理大臣の3つの顔
     内閣のトップ 日本の進むべき方向を示す
     政党のトップ 党役員との相談を受ける
     日本のトップ 自衛隊の指揮命令権や、スポーツ選手への激励など

    ・内閣官房 → 内閣の広報担当および事務担当
    ・内閣府 → 政策推進検討や予算案作成。総理大臣が内閣府の大臣も兼ねる
    ・財務省 → 予算案に対して肉付け。脱税を取り締まる国税庁を持つ
    ・外務省 → 外交窓口。大使館でビザの発行など
    ・厚労省 → 医療、福祉、年金
    ・文科省 → 教育、学術、スポーツ、文化
    ・国交省 → 鉄道、航空、道路、ダム、住宅
    ・農水省 → 食料、森林の管理
    ・総務省 → 行政制度の管理、電波事業、消防など
    ・防衛省 → 自衛隊を管轄

    【裁判】
    ・刑事裁判 → 刑法などの違反。
            警察が捜査し、犯人を確信したら検察庁に引き渡す。(身柄送検)
            検察が再度調べ、犯人を確信したら起訴し、裁判となる。
    ・民事裁判 → 民法などの違反。私人間での争いが対象で裁判しなくても良い。
            私人が訴状を裁判所に提出することで裁判となる。

    ・簡易裁判所 → 第1審を行う。軽い事件を扱う
    ・家庭裁判所 → 第1審を行う。家庭内の争いや少年事件を取り扱う。
    ・地方裁判所 → 主に第1審を行う。民事裁判は簡易裁判所からの控訴もある。
    ・高等裁判所 → 上記裁判所で決着がつかない場合
    ・最高裁判所 → 最終的な判断を行う

  • 高校時代に学んだ政治科目の振り返りと、

    関連する気になるトピックを池上さんのちょっとした皮肉も交えながら読み進められました。

    特に政務次官が盲腸と呼ばれている、など教科書では書けないような、でもリアルで面白い話も挟み込まれており、面白かったです^ ^

  • 学校では習わない。。けどニュースでは登場するような事柄について分かりやすく教えてくれます。これを読み終わった後、ニュースをより理解できるようになったと実感してます。

  • 中1の甥っ子に、池上さんの本をプレゼントしたきっかけから、池上さんのシンプルで美しい説明にはまり、1日1冊のペースで読んでいるw
    「会社のこと」「経済のこと」はだいたい170ページぐらいのボリュームだったと思うが、これは230ページとかなりボリュームがあり、読了に2時間要したけど、前の2冊よりも圧倒的に面白かった。

    会社や経済の事は、やはり前提知識が豊富なので、知識を保管する意味合いが強かったが、政治、憲法の事は理解していない部分がとても多い事がわかった。

    こういう本の特色は、「知識を効率的に吸収しましょう」という側面が売りだと思うけど、池上さんの文体は、すごく面白いストーリー小説、例えるなら「指輪物語」を読んでいるかの如く引き込まれる。
    「常識として知っておきたい」という姿勢ではなく、普通にエンターテイメントとして成立しているのは素晴らしい。つまり、知識を得る事は、人間の基本的快楽なんだ。

    国家元首が大統領の国、総理大臣の国の成り立ちの経緯(ドイツに大統領がいる事を忘れていたW)
    国会議員、首相のスケジュール
    衆参両院の意味

    どれも生き生きとした説明で引き込まれる。

    政治や官僚の停滞を批判する報道は多い。けど、一番の問題は、国民が政治を異世界のものと見ている事だ。
    巻末のエコノミスト誌の抜粋のように

    「日本の政治は失望させる事にかけては超一流」

    そして

    「日本の有権者は失望しない事にかけては超一流」



    テレビでもこうした番組は多く作られているのだと思うけど、映像ではどうしても冗長になる。
    本が一番向いている。

  • 以前に買っていて、読まなかった本。
    新聞を読んでいて、いまいち政治面の理解が及んでいない気がして、引っ張り出してきた。
    最初に読むにはこれぐらいがちょうどいい。
    が、社会科の公民をちゃんと受けていればこの程度の知識はすでにあっただろうとも思う。

  • 今更ひとには聞けないことが分かり易くまとめられている。
    たぶん高校の政治経済で学んだことばかり(選挙制度や裁判制度は変化している)のはずだが、うろ覚えだったり、すっかり忘れていたこともよく分かった。

    2回目
    改訂版も出てるみたいだが、本当に基本的なことがよくわかる。

  • 国会には、特別国会、臨時国家、通常国会がある。
    通常国会は1月にスタートし、150日間開催される。
    開会式には天皇が臨席する。予算や法律が決められる。

  • 政治のことがまったくわからないままこの年齢になってしまったので、手に取りました。
    とてもわかりやすい内容で、政治に興味がわきました。
    読んでよかったです。

  • 政治の全体像が書かれた一冊。

    三権分立の構造、内閣、国会など基礎が網羅的に把握できて、かつそれらのつながりが俯瞰的にわかった。

    基礎がわかっている方には得るものがないかもしれないが、なんとなくしかわかっていない人にはオススメの一冊。

    以下参考になった点

    ・衆議院が優越しているのは、任期が4年と参議院より短く、直近の国民世論を反映しいているから。

    ・マスコミが政治家を育てていない。
    (日本のマスコミは新卒など若手が担うケースが多い。ベテランではないため知識が浅く、「漢字を間違えた」など稚拙な報道に走りがち。結果本質的な批判がなされずに政治が成熟しない。欧米はベテランが報道を行う)

    ・検察官と弁護士の違い

    ・大阪都構想のねらい
    (行政の重複をなくし無駄を排除)

    ・官僚の役割

    etc・・

  • 学校で習った内容+2011年までにアップデートされた内容を、選挙前におさらいすることができた。政治が、人・物・金とどのように関わり合いながら動いてきたのかわかりやすくまとめられているため、教科書とは一味違い、飽きることなく読むことができた。総理大臣の在任期間が短くなってきている一因は、ねじれ国会が生じていることだけでなく、1996年以降の小選挙区制も影響していることを知り、今更だが勉強になった。

  • 池上彰さんの政治の仕組みについての解説。相変わらず非常に分かりやすい解説だった。序盤は中学校等で教わる選挙の仕組み等の話でやや退屈だったが、官僚主導とは何か、天下りとは何か、派閥とは何かを解説してもらい、今までこれらのことをあまり理解できていなかったなと改めて痛感した。近々選挙もあるようなので、これを機会に改めて勉強しよう

  • 何でこんなにわかりやすく書けるんだろう。

  • 第1章 「政治」とは何か?
    第2章 「選挙」とは何か?
    第3章 「国会」とは何か?
    第4章 「内閣」とは何か?
    第5章 「憲法」「裁判所」「地方自治」とは何か?

  • 政治についての知識がほとんど知識がないに等しかったので手にとった一冊。
    公民の教科書のような印象をうけた(いい意味で)。昔毛嫌いしていた公民の授業をもっと積極的に受けていればよかったなあと後悔したとともに、単純な自分は、この本を読んだだけで政治についての興味を喚起させられた。そしてそういう人は自分だけではないはず。という意味で、池上さんはわかりやすく日本に貢献できているなあと。
    思いの外読みやすい文章だったので、他の本も読んでみます。

  • わかりやすかった。

  • 大人として、当たり前に知っていなければ恥ずかしい基礎知識が詰まった本。復習のつもりでさらっと読んだが、簡潔に分かりやすくまとまっていて、非常に読みやすい。

    「族議員」党内派閥、国会議員の具体的な仕事や政党内の幹部役職についての説明は初めて知ることも多く面白かった。

  • タイトルに惹かれて購入。
    なんとなく知ってる知識の復習9割と新しい情報1割くらいでした。
    でもむしろそれくらいの比率の方が頭に残ってわかりやすかったです。
    今までなんとなく知ってたことを確認できたのがよかった。
    文章は流石池上さん、わかりやすく、すいすい読み進められました。

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著者プロフィール

池上 彰(いけがみ・あきら):1950年長野県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、73年にNHK入局。記者やキャスターを歴任する。2005年にNHKを退職して以降、フリージャーナリストとしてテレビ、新聞、雑誌、書籍、YouTubeなど幅広いメディアで活躍中。名城大学教授、東京科学大学特命教授を務め、現在5つの大学で教鞭を執る。著書に『池上彰の憲法入門』(ちくまプリマー新書)、『お金で世界が見えてくる』、『日本の大課題 子どもの貧困』編者、『世界を動かした名演説』パトリック・ハーラン氏との共著(以上ちくま新書)、『なぜ僕らは働くのか――君が幸せになるために考えてほしい大切なこと』(監修、学研プラス)、『経済のことよくわからないまま社会人になった人へ』(ダイヤモンド社)、『20歳の自分に教えたい経済のきほん』(共著、SB新書)ほか、多数。

「2025年 『池上彰の経済学入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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