中国ネット革命

著者 :
  • 海竜社
3.17
  • (0)
  • (2)
  • (3)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 16
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784759311839

作品紹介・あらすじ

いま、中国で「ネット世論」による地殻変動が起きている!「共産党独裁体制」崩壊の危機!?中国で誕生しつつある「ネット民主主義」の驚くべき実態。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 図書館で借りる。Wechatとか微信とか最近の話がなくて参考になりづらい。

  • 実際に中国国内に住み、常日ごろ中国関連の情報にアンテナを張っている身としては、そこまで新しい内容ではなく、むしろ2011年という時期を考えるとすでに情報が古いといえるかもしれない。当時予測した箇所がいくつか今に当てはまるものもある。

    この本に限らず、様々な中国関連の著書においてこの国の脆弱性についてふれられているが、なんだかんだ言いながら大危機にも陥らずに済んでいる。

    文中に良識や同情心といった最低限の人間性が崩壊しているとの明記があるが、これは先に読んだラルフ・タウンゼント氏の著者によれば、必ずしも今に始まったことではないようだ。

  • 共産党に雇われてネット書き込みをするユーザーを「五毛党」という。一回0.5元、約6円だという。共産党のGreat Fire Wallの実態が元中国人の著者によって報告され、他の中国関連書にはない説得力が満ちている。

  • 飛びそうで飛ばない、そんな中国の当時の様子をネットを絡めて説明している。民主化運動と共産主義のせめぎあい、富める者はより富み、持たざるものはより貧困へと進み、だがインターネットが、中東のようにその状況を壊してくれるのではないかという希望をもって解説している。
    極度のインフレと地価高騰でバブル化している経済はいつはじけるか分からないまま、緊張感をもって見守られているが、それは海外の投資家と中国の一部の富裕層だけの話で、一般の人は無関心で今、どれだけ得をするかが価値基準。中途半端な自由は不都合はあっても、不条理ではない。それがずるずると国民発の民主化を先送りにしている。天安門が再び起こることは望まない。平和的解決はしかしながら存在しない。国を動かすことは、それだけの力と時間が要るということ。今、中国はそのせめぎあいのギリギリにあり、均衡状態となり、そこにかかる負荷は凄まじいものとなっているはずである。これが破裂するとどうなるか、中華的民主化ビッグバンに対して、あまり良い予感はしない。

  • 中東に端を発したネットを使った市民革命。揺れる政治や経済に混沌とする中国で同様の革命は起こるのか。中国を捨て日本に気化した著者が中国変革への期待を込めて綴る。

    中国ネット論壇での知識人の発言やそれに呼応するコメントの数々を例に挙げ、市民の一部ではすでに革命に近づきつつある現状を示す。歴史・政治・経済・国民性すべてにおいてひとことでは語れない中国の変化は、中東諸国のように勢いだけで今すぐ進むものとは考えにくいが、どうなって行くのかは興味深いところ。

    【蛇足】雑誌Voice9月号:北京大学研究員として中国現地に身を置く加藤嘉一氏のインタビュー記事によれば、ジャスミン革命から波及して中国の民主化運動が起こる可能性はゼロに感じられたと。理由としては、革命が起こった中東諸国は一人独裁だったのに対し、中国は一党独裁で、比較的優秀なテクノクラートが国を統治していることと、イスラムのような宗教国家ではないので宗教と革命が結びつかないこと、あとは、反政府運動が起こった独裁国家と比べ中国は経済発展が著しいこと。

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

1962年、四川省生まれ。北京大学哲学部を卒業後、四川大学哲学部講師を経て、88年に来日。95年、神戸大学大学院文化学研究科博士課程修了。2007年、日本に帰化。2002年に『なぜ中国人は日本人を憎むのか』(PHP研究所)を発表し、中国の反日感情の高まりを警告。以後、中国や日中関係の問題について、講演・執筆活動・テレビ出演などで精力的に展開している。『なぜ中国から離れると日本はうまくいくのか』(PHP新書)で第23回山本七平賞を受賞。著書に『なぜ中国人にはもう1%も未来がないのか』『習近平にはなぜもう100%未来がないのか』『日本にはびこる「トンデモ左翼」の病理』『朝鮮半島はなぜいつも地獄が繰り返されるのか』(以上、徳間書店)、『暴走を始めた中国2億6000万人の現代流民』(講談社)、『韓民族こそ歴史の加害者である』(飛鳥新社)など多数。

「2018年 『中国五千年の虚言史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

石平の作品

ツイートする