世界でいちばん!日本経済の実力

著者 :
  • 海竜社
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784759311945

作品紹介・あらすじ

今まで誰も教えてくれなかった!世界でいちばんわかりやすい日本経済の真実。

感想・レビュー・書評

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  • 国内総牛丼の例えが面白い。そして、日本の置かれた立場をわかりやすく説明している一冊。
    日本破綻報道に辟易している人には丁度良い

  • バブル崩壊後の日本政府の景気対策はストップアンドゴーと揶揄されたりします。すなわち、負債増大を受け、政府が景気対策をストップし、一気に景気が悪化した結果、あわてて景気対策を再開すると言う、行き当たりばったりを続けているわけです
    日銀のマネタリーベース拡大は、銀行の貸したいお金の量を増やすことで、社会全体のお金であるマネーストックを拡大する効果を持つのです

  • 経済音痴なので、もう少し図が欲しかった。

  • 国の借金、長期金利、デフレとインフレ、実質GDPと名目GDPなど、単体では理解できても複合して考えるとあやふやになってきてしまう国の経済の事始め。昨今話題の日銀の国債引受などにも触れているが、白川総裁が反論するような資産買入基金や成長通貨、国債買い切りオペの話はなし。ゼロ地点からの解説であるので初心者にも分かりやすいのは確かなので、単純化されている事を認識した上でなら大いに役に立つ。本書のみで立ち止まらず、更なる読書をすすめたい。

  •  本書は経済書としては、「世界でいちばんわかりやすい」かどうかはともかく、読みやすくわかりやすい。
     マクロ経済の難しい概念を誰もが理解できるように解説する本書は相当なものだと思うし、国家の「バランスシート」「GDP」「経常収支」の解説は、これまでのどの経済書よりもわかりやすく説得力があるが、本書の表紙の装丁の派手さはいただけない。
     赤のどぎつく目立つ表紙の色彩。「世界でいちばんわかりやすい 日本経済の真実!!」とのド派手な表示。どうみても「トンデモ本」ではないかとさえ思える。
     著者や出版社のそれなりの思惑はあるのだろうが、あまり好ましい表紙とは思えなかったが、本書の中身は至極真面目な経済解説書であり、評価できる内容と思った。

  • 世界でいちばんお金持ち、財政破綻から遠い、いちばん信頼されている。

    暗い本が多い中、タイトルだけでちょっとほっとしますね。

  • 1000円兆円の国債で日本は破綻するとメディアが騒ぐ中、長期金利は延々と低迷を続けています。本当に日本は経済破綻するのでしょうか?

    本書では公的債務、GDP、経常収支などなどマクロ経済のキーワードを分かりやすく説明しながら、なぜ日本が1000兆円の公的債務を抱えても一向に破綻しないのかを説明しています。

    以下のようなメディアのあおりに論理的に反論できない方は一読をお勧めします。

    ・投資家が海外に資産を移し、日本は破綻する!
    ・円が暴落し、国債が消化できなくなって日本は破綻する!
    ・公的債務残高が貯蓄残高を抜き、日本は破綻する!

  • 日本の経済はまだ大丈夫という本。

    ブログはこちら。
    http://blog.livedoor.jp/oda1979/archives/4034349.html

  • メモ
    経済成長or社会保障は議論として成り立たない。経済成長→税収増→社会保障拡大であり、経済成長なくして、社会保障の充実はない。田中角栄「福祉は天から降ってこない」

  • 東海道新幹線と東名高速道路を、海外からお金を借りて作っていたとはビックリした。
    建設当時、日本は資金に余裕がなかったため、世界銀行から借りたそうです。

    GDP、今までは何気なくみていた。
    国民一人当たりのGDPには、これから注目したいと思う。

    ※世界でいちばんわかりやすい、と表紙に書いてあるが、そうでもないと思う…

  • とてもわかりやすい本!経済のことわからない自分でも情報に翻弄されていることが理解できた!

  •  日本はなぜ財政破たんしないのか?誰が見ても1000兆円の国債は返せない。ということはどっかで破たんするのか?という議論がここ10年以上繰り返されてきています。
     「日本は破たんの危機にある」というのならすでに破たんしているのでは?と思っていました。それがなぜ低金利を維持しつつ国債発行を続けられるのか?
     経済初心者向けに易しく書かれた本です。
    「日本の対外資産は世界一。そして貿易+金利配当収入である経常収支は常に黒字。日本は世界で最も破たんしにくい国であると言っていい」
    「国債発行は日本がインフレに転じたときには止めるべき」
    「日本国債はほとんどが円建てで95%が国内で消化されている。海外の消化に頼ったアイスランドやギリシャとは違う」
     と論じます。

  • 言わんとすることはわかるけど、すっっっっっっごい読みづらい。
    今までになかった発想。いまいち信じられないのはマスコミに流されているからか。。。

  • 円高がすごい勢いで進んだ後で、阪神大震災の時とは異なった様相で、円高のまま定着しています。

    数年前まで、1ドルが80円を切るなんて少なくとも私は信じられませんでしたし、円高どころか日本の国債が発行できなくなって円安になるという情報を信じていた時期もありました。

    世の中で、円安や円高になる人がいるなかで、1ドル60円や30円を主張している副島氏の予測も今までの実績通り、当たるような気がしてきました。

    本来円高になるというのは、日本にとって良いはずだと思うのですが、現在の日本経済の実力を、実際に公表されているデータで解説してくれる三橋氏の本はとても読みやすく、ためになると思います。

    以下は気になったポイントです。

    ・アイルランドの民間銀行の対外負債のままであれば、返済責任は各銀行だが、アイルランド政府が肩代わりをすると、返済責任は銀行から政府、そして国民となる(p23)

    ・日本政府は、東海道新幹線や東名高速道路の建設費用を世界銀行から借りて、1990年に完済した(p25)

    ・消費とはその瞬間で話が終わる需要であり、将来的な供給能力の拡大には全く役立たない、供給能力を高めたいのであれば、政府や民間が投資する必要がある(p27)

    ・ギリシアが海外から借金までして公務員給料や年金を払わなければならなかったのは、労働組合が原因、公務員は労働人口の2割を超え、公務員労組と民間の最大労組の2つが動くだけで、ギリシアの労働人口の半分がデモ参加となる(p30)

    ・お金持ちかどうかは、資産の大小よりも、「純資産の大小」できまる、日本は現時点では国家としては対外「純資産」が世界最大(p36)

    ・銀行の預金超過額は、2000年から増え続け、2004年以降、現在に至るまで100~150兆円もある、貸出金は200兆程度(p46)

    ・日本政府の借金は、銀行などの金融機関を経由して、日本国民からお金を借りて、日本国民に返済することになる(p52)

    ・日本の政府利払い対GDP比率は、1,3%、アメリカが1.8%、イギリスが2.3%、イタリアが5.3%、日本が低い理由は日本国債の金利が史上最低なので(p57)

    ・日本国家のバランスシートをみると、政府純負債:600兆円弱、金融機関:ほぼゼロ、家計純資産:1100兆円、日本国全体の純資産:250兆円である(p63)

    ・政府が国債をひたすら公共投資のみを続けて、その企業がすべてを内部留保すれば、政府負債残高が家計の金融資産の残高を超えることがあり得るが、基本的には政府が負債を増やすと民間の資産も増えることになる(p75)

    ・夕張市は地方債の債務不履行に陥って破たんしたが、それは中央銀行をもたずに日本円を発行できなかったから、「中央政府の自国通貨建ての負債」のみが特別(p106)

    ・ジンバブエでハイパーインフレが起きたのは、大統領が主要生産者であった白人農業主を追放して、農産物の生産が行えなくなったから(p117)

    ・ハイパーインフレの定義は、1年間で物価が131倍(インフレ率:1万3000%)であるが、日本の最高記録は、1946年の360%である、小売物価指数は、1946年:500%、1947年:200%(p119)

    ・GDPとは、「その国の生産の規模」「その国の支出の規模」「その国の所得の規模」の3つの面で同時に測定可能、これはGDPの三面等価といわれる(p151)

    ・デフレの原因には2つあり、1)国内需要が供給能力を下回っている、2)お金の量が国内経済活動に対して少ない、であり、2つ目の解決は日本政府にしかできない(p170)

    ・政府の負債対名目GDP比率は、ダントツで日本が世界各国を上回っている、この、1)名目GDP成長が少ない、2)それを放置した日本政府、日本銀行にある(p191)

    ・日本のGNI(国民総所得)がGDP(国内総生産)よりも上回っているのは、日本人が外国で働いた所得(全体の1%)のためでなく、対外資産からの配当金等による(p200)

    ・資産家が資金を外国に持ち出すという理論は、日本円が外国でも使用可能ということになる、実際には円が外貨に両替されて、円安に振れるということになる(p207)

    ・現在の日本は、対外純資産から生じる「所得収支の黒字」、それがもたらす「経常収支の黒字」という循環になっている(p232)

    2011年9月19日作成

  • 誰もが経済に対する理解力がないわけではないと思う。
    結局情報が正確に伝わらないことが一番大きな問題なんだろう。
    この人の著作は数字を元にしてしっかり論理だって説明しているので
    わかりやすい。
    今まで難しいと思って嫌厭していた経済を噛み砕いて説明してくれている本だと思う。
    導入にはいいのかも、という感じで。

    今度は逆の主張をする人の論評を読んでみるかな。

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著者プロフィール

東京都立大学(現:首都大学東京)経済学部卒業。外資系IT企業、NEC、日本IBMなどを経て2008年に中小企業診断士として独立、09年に株式会社三橋貴明事務所を設立した。
2007年、インターネット上の公表データから韓国経済の実態を分析し、内容をまとめた『本当はヤバい!韓国経済』(彩図社)がベストセラーとなる。その後も意欲的に新著を発表している。単行本執筆と同時に、雑誌への連載・寄稿、テレビ・ラジオ番組への出演、全国各地での講演などに活躍している。また、 当人のブログ「新世紀のビッグブラザーへ」の1日のアクセスユーザー数は7万人、推定ユーザー数は21万人に達している。2012年1月現在、人気ブログランキングの「政治部門」1位、総合ランキング2位(参加ブログ総数は約90万件)である。
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/
主な著書に『国民の教養』(扶桑社)、『疑惑の報道』(飛鳥新社)、『2012年大恐慌に沈む世界 蘇る日本』(徳間書店)、『増税のウソ』(青春出版社)、
『三橋貴明の「日本経済」の真実がよく分かる本』(PHP研究所)などがある。

「2012年 『ユーロ崩壊!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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