94歳。寄りかからず。前向きにおおらかに

著者 :
  • 海竜社
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  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784759312317

作品紹介・あらすじ

できることは自分で。たべることが好き。好奇心と仲よく。上手に歳を重ねるヒント。

感想・レビュー・書評

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  • 94歳で寄りかからず前向きに生きる

    そんなステキな人生の先輩女子のお話しって興味深いです
    こんな風に歳を重ねられるっていいな
    自分ももっと頑張らねば♪(´ε` )

  • 姑、夫を見送り、子供もいないのに一人で頑張っている、えらい!

  • 新聞広告で目に入り、気になり手にとりました。
    豊かさの中で謙虚に暮らす・・・吉沢さんの生活スタイルは老後と言わずすぐにでもお手本にしたい暮らし方です。
    一人でもきままにゆったり楽しく知的に過ごしています。
    他の書籍も読んでみようと思います。

  • こんなふうに歳をとりたいものです

  • 悲しく、寂しく、悲惨なものの代名詞のようにいわれる「独居老人」。
    文芸評論家であった夫 古谷綱武氏を喪ったあと、三十年近く独りで生きてきました。
    しかし、吉沢さんの独居生活は、悲しくも寂しくもないようです。

    「家事評論家」としての仕事と、仕事ではない家族のための家事とに追われていていた吉沢さん。
    姑、夫を続けて見送り、家族のために忙しく動き回る生活から解放されました。
    「24時間、すべてが自分の時間」という事実に驚きながら、とても軽やかで、贅沢な気持ちになったようです。

    いかに楽しく、美しく生きるか。

    「能力は使わなければ衰える」と言い切って、その気概を示します。

    90歳越えての独居を危ぶむ人は、
    「バリアフリーにリフォームしたら」とすすめます。
    でも、バリアフリーにしたら、自分が注意力をなくしてしまいそうで、このままでいようと吉沢さんは考えます。
    古い家には段差があり、そのことを知っているからこそ、足元に注意して歩きます。

    真夜中に電気をつけずに家の中を歩いても、何歩歩けば段差があるから気をつけるようにと、自分のからだが覚えていて、
    注意をうながすのだ。

    「衰えないように」と努めるだけではありません。
    健康のために、食の楽しみのために、自宅の庭につくった菜園には、自分の好きな食材を育てています。
    そして、それを食卓に上らせ、食べ物を大切に味わいます。

    さらに、日々をよりよく生きるために、新しい情報や、若い人からの知識の吸収も怠りません。

    そんな吉沢流の生き方も、昨年は心乱されることも多い年でした。

    ふり返れば、昨年はとくに大変なことの多い一年でした。
    東日本大震災のため、たくさんの方が亡くなったり、家や仕事を、そして家族までを、いっぺんに失ったりと、
    国難ともいうべき不幸なことがありました。
    そのあと始末は、いまだにきちんとできていません。
     地震や津波だけだったら、あと始末はもっと早くできたでしょうが、原発の問題だけは次々に起こっています。
    最高の人知を集めての文明の利器にも、なお人間の力の及ばないものを見せられた思いで、
    これからの生活をどうしていくかを考えさせられた年でした。

    94歳にして、真摯にこの国の未来を思う。
    生き方のお手本を見せられた気がしました。

  • *自分で考え、工夫する習慣づけ
    *便利さの中で得るもの・失うもの
    *どこにいても想定外のことは起こる
    *ひと手間で、しまりのある味に・・・
    *揺れるシャンデリアの下の恐怖
    *ごく普通のたべものを大事に味わうことこそ
    *冷たいお茶漬け
    *季節ごとの整理は自分なりのルールで
    *携帯型熱中症計
    *病気よりも辛い病後のために
    *祖父母の愛が孫の生きる力になるように

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著者プロフィール

吉沢久子

一九一八年、東京生まれ。文化学院卒業。生活評論家、エッセイスト。十五歳から仕事をはじめ、事務員、速記者などを経て、文芸評論家の古谷綱武氏と結婚。家庭生活の中からの見聞や、折々の暮らしの問題点、食文化などについて提案し、執筆や講演活動、ラジオ、テレビなどで活躍。姑、夫と死別したのち、六十五歳からの一人暮らしは三十年を超えたが、二〇一九年三月、一〇一歳で死去。著書多数。

「2021年 『100歳の100の知恵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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