ああ面白かったと言って死にたい: 佐藤愛子の箴言集

著者 :
  • 海竜社
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本棚登録 : 158
感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784759312669

感想・レビュー・書評

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  •  ①ボケるものはボケる。死ぬものは死ぬ。 ②自分の後ろ姿を知っているか ③私にとって幸福とは「元気がいいこと」ただそれひとつなのである。 ④友情は(恋愛でも結婚生活でも)、相手のために身を削ることによって深まる。 ⑤大事なのは想像力であり心配り。 佐藤愛子「ああ面白かったと言って死にたい」、2012.7発行。

  • エッセイかなと思って借りてきたら、いろいろのエッセイ等からコレはという部分を抜き出して集めたものでした。表紙に「佐藤愛子の箴言集」と書いてあったのには後で気づきました。面白くなかったわけではなく、むしろ興味深い言葉ばかりでしたが、そもそもこういう、いろんなところからちょっとずつ抜き出して並べるという形式が好みに合わないので残念でした。

  • 人生の大先輩の言葉は、ハッとさせられる事が多いです…

  • こんな生き方もあるのねぇという感じ。
    祖母にプレゼントしたら喜んでくれました。

  • 佐藤愛子さんの過去の著作から名言・・・いや、箴言を拾い出して一冊にまとめた本。
    相変らずの歯切れの良い言葉で、「老い」について、「死」について、そして、「人生」「幸福」「性(さが)」「家庭教育」などについて語っている。
    小説から抜粋された言葉もありますが、大体はエッセイの言葉で、だから佐藤愛子さんの言葉がダイレクトに伝わってきます。

    大体が1ページで収まる短い文章となっています。
    例えば、『幸福』の章で、『倖せな人間』という話では、

    『相手の立場というものを考えないですむ人は倖せでいいなあ・・・。
    しかしその倖せな人間とつき合わされる方は、少しも倖せではないのである。』

    と、こんな感じでたったの2行だったりします。
    でも長い、短いでなく、「そうだよな~」と共感したり、ハッと気づかされたりする深い言葉の数々が載っています。
    ただ、これはエッセイ、小説から抜粋された言葉ですから、その前後の文章がある訳で、それを読んでこそ響く言葉というのもあるように思いました。

    「老い」「死」などというと暗いイメージですが、それでもこの本は笑える。
    それが佐藤愛子さんならではだな~と思います。
    病院の待合室で読んでいたんですが、プッと思わず噴出しそうになる箇所がありました。

    また、箴言集などと言うといかにも説教臭くなりがちで、私みたいな天邪鬼は反発したくなるのですが、この本にはそういう所はありません。
    それも佐藤愛子さんの人柄だな~と思います。
    自分に関係ない人や事柄のために怒るというのは、もうその時点で情があると思う。
    そんな情がこもった言葉は素直にスッと心に入ってきます。

    たまに取り出してパラパラッと見たくなる本だと思いました。

  • 膨大な著書の中にちりばめられた
    名言(!)の数々をピックアップした一冊。

    愛子センセ、60過ぎあたりからずっともう
    いつ死ぬか分からんって感じでいらしたのね。
    いつまでもどうかお元気で。
    時々はふんぬーーーーーーー!!!って怒って頂きたい。

著者プロフィール

大正12年、大阪生まれ。甲南高等女学校卒業。昭和44年、『戦いすんで日が暮れて』で第六十一回直木賞を受賞。昭和54年、『幸福の絵』で第十八回女流文学賞を受賞。平成12年、『血脈』の完成により第四十八回菊池寛賞、平成27年、『晩鐘』で第二十五回紫式部文学賞を受賞。平成29年4月、旭日小綬章を授章。近著に、『こんな老い方もある』『こんな生き方もある』(角川新書)、『破れかぶれの幸福』(青志社)、『犬たちへの詫び状』(PHP研究所)、『九十歳。何がめでたい』(小学館)などがある。

「2018年 『新版 加納大尉夫人 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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