高卒でも大使になれた――私を変えた人生のその一瞬

著者 :
  • 海竜社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784759314120

作品紹介・あらすじ

困難にぶち当たったときこそ、チャンスだ!高卒で銀行に入り、仕事の傍ら語学学習に励む。一年間の語学修行で六カ国語を学ぶ。高卒のハンデを背負いながら外務省人生。

感想・レビュー・書評

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  • すべては、あの日、あの時に、決まった。
    いま、ここに人生を懸けろ
    高卒で銀行に入り、仕事の傍ら語学学習に励む。
    一年間の語学修行で六か国語を学ぶ
    高卒のハンデを背負いながらの外務省人生(2014年刊)
    ・はじめに 諦めなければ、運は近寄ってくる
    ・第1章 私を変えた人生最初の一瞬
    ・第2章 神戸銀行新宿支店
    ・第3章 語学武者修行
    ・第4章 本の虫
    ・第5章 外務省入省
    ・第6章 外務省人生
    ・第7章 条約局条約課
    ・第8章 国際約束締結
    ・第9章 ジュネーブ日本代表部
    ・第10章 デンマークという国について
    ・おわりに 出会いに感謝

    著者は、昭和26年生まれ。商業高校卒。62歳でウガンダ大使となる。高校では、あまり勉強をしなかったというが、卒業間際に世界一周旅行を夢見て語学勉強に励んだという。卒業後、神戸銀行に入社、仕事と勉強を両立させるが、語学で身を立てたいと2年で退社。1年余りの語学勉強期間を経て、法律事務所に就職し約3年勤務する。在職中に外交官試験を受験し外交官となる。
    読んでいて滅法面白い。著者が成りあがっていく様子は痛快でもある。当時は、家庭の事情から進学出来ない人も多かったのではないだろうか。日本社会が上り調子であり、学歴格差をある程度、取り戻せた幸福な時代であったこともわかる。(高卒の著者も当初は銀行に就職しており、出世は望めなくても安定した生活を送れたはずである。)
    学歴コンプレックスは当然あるが、諦観しているせいか、ドロドロしたものを感じさせない。反面、行間からは、仕事に対するプロ意識がにじみ出ている。仕事一辺倒という訳ではない。多彩な趣味が、バランスをとっている。
    本書は、あしなが育英会での講演がきっかけとなっているが、著者は、どんな環境でも学ぶことが出来る事を体現しており、希望を与える内容となっている。
    特に若い人に読んで欲しいが、老若男女全ての人にオススメである。

  • 自然を知ること、それは人を知ること。

    132ページ森を見る

    運の巡り合わせは1度ではなく何度もあるい
    1度らい逃してもその瞬間はその後すぐ来ることもある。要はいちど巡り会ったその瞬間を大事にすることである。そういう姿勢を
    維持することができればおそらく運は黙っていても自分に巡ってくる。運はじっと待つのではなく自らが呼び寄せるものなのである。

  • ウガンダ大使になられた藤田順三さんの伝記。学歴などで悩んでいる人へ、すばらしい啓発本にもなる。結局はその人の努力次第。藤田さんの語学勉強への真摯な姿勢は頭が上がらない。外務省の仕事内容やデンマークという国についても知ることでできる。

  • スゴい。勉強になった。デンマークの大学に入れなかったあとの話と、ウガンダの話ももう少し聞きたかったな。

  • よくある自己啓発のこうした方が良いとかではなく、経験と結果が書いてあり非常に勉強になった。

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