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本 ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784759314922
感想・レビュー・書評
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著者が老いと向き合うなかで、自身の価値観の変化などについて語っているエッセイ。
苦手だったアートの鑑賞の仕方について、「この中でプレゼントしてもらえるならどの作品か?」という観点で鑑賞するという方法は興味深かったです。価値観という自分の自由な心を発見する方法って、色々あるんだなあ。
メモ
ユダヤの格言 老化を早める4つの原因の一つは「不安」。老後のお金が不安なら、どのくらい貯めていればいいのか必要な額を把握して、漠然と不安にならないこと。病気や事故などへの不安にも言える
(老化を早める四つの原因。恐れ、怒り、子供、悪妻。)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
選ぶとは捨てるということ
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佐藤愛子氏のように、ポンポンと、不満を面白く表現した文章ではない。
最初は、老いについての説明のような感じであるが、、、、美術館の鑑賞の仕方や、ワイドショーの見方等、ちょっとしたことなのだが、なるほど、、、と読み進んだ。
一番読んで、面白かったのが、息子さんから聞いたという メキシコの漁師とMBA取得のアメリカの旅人の話。
漁師曰く、少しの漁で満足感という。
ゆっくり寝て、漁に出て、帰ってきたら、子供と遊び、女房とシェスタし、夜は友達と居杯飲んで、ギターを弾いて歌を歌って1日を終える。
アメリカ人のアドバイス曰く、
長く漁をして、魚を仲買に売り、お金を貯めながら、漁船を増やし、船団が出来たら、仲が居に売らずに水産加工会社を立ち上げる。
そうすれば、マンハッタンに住んで指揮をを取ればいいのだと。
その後、メキシコの漁師が、聞くそれでどうなるの?と、、、
アメリカ人は、それから、株を売って、億万長者で、引退して、ゆっくり寝て、漁を楽しみ、奥さんとシェスタして、夜は友人と酒を飲んで歌って楽しく過ごせると、、、、
メキシコ人は、それなら、今、もう手にいれているよ!
この話がとても、頭に残ってしまった。
幸せとは、こういうものなのだと、、、
それと、若かりしときは、出来なかったことが、できたりした時は、とても幸福感と、達成感が、あったのだが、これからは、出来ないこと少しづつ受け入れないと、、、
頑張れ!とは、感謝の気持ちで、、、
断捨離、病気、終活、悠々自適、、、思い通りにはいかない人生と同じで、一番思い通りに出来ないのは、自分の死である。
今までの生きてこられたことに感謝して、この本を閉じた。 -
老いについての本。今週2冊。
好奇心を持つことと、幾分余裕を持つこと。
著者プロフィール
吉永みち子の作品





