老いの世も目線を変えれば面白い

  • 海竜社 (2016年5月13日発売)
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本 ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784759314922

感想・レビュー・書評

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  • 著者が老いと向き合うなかで、自身の価値観の変化などについて語っているエッセイ。

    苦手だったアートの鑑賞の仕方について、「この中でプレゼントしてもらえるならどの作品か?」という観点で鑑賞するという方法は興味深かったです。価値観という自分の自由な心を発見する方法って、色々あるんだなあ。

    メモ
    ユダヤの格言 老化を早める4つの原因の一つは「不安」。老後のお金が不安なら、どのくらい貯めていればいいのか必要な額を把握して、漠然と不安にならないこと。病気や事故などへの不安にも言える
    (老化を早める四つの原因。恐れ、怒り、子供、悪妻。)

  • 選ぶとは捨てるということ

  •  1950年生まれ、吉永みち子 著「老いの世も目線を変えれば面白い」、2016.5発行。なるほどと思ったのは、①未発見の楽しみを探すこと(私は、先日、歌声喫茶もどきに初めて行って楽しみましたw)②学ぶのに見栄を張らない ③年取って正直さが増す ④気になる異性がいるのは素敵なこと ⑤断捨離は「する」のではなく「はまる」のである ⑥「完全無欠」より「いい加減」 ⑦拒まず追わずあるがまま ⑧選ぶとは捨てるということ。
     美術館に入ったら、展示品の中の一つをプレゼントすると言われたとして、何にするかという観点で見る。面白いなと思いました(^-^) 1950年埼玉生まれ、吉永みち子さん「老いの世も目線を変えれば面白い」、2016.5発行。好奇心、視点の変化、依存しない距離、心地よい時、心と体と命のつながり、人生のゴール の6つの視点で書かれています。

  • 佐藤愛子氏のように、ポンポンと、不満を面白く表現した文章ではない。

    最初は、老いについての説明のような感じであるが、、、、美術館の鑑賞の仕方や、ワイドショーの見方等、ちょっとしたことなのだが、なるほど、、、と読み進んだ。

    一番読んで、面白かったのが、息子さんから聞いたという メキシコの漁師とMBA取得のアメリカの旅人の話。

    漁師曰く、少しの漁で満足感という。
    ゆっくり寝て、漁に出て、帰ってきたら、子供と遊び、女房とシェスタし、夜は友達と居杯飲んで、ギターを弾いて歌を歌って1日を終える。
    アメリカ人のアドバイス曰く、
    長く漁をして、魚を仲買に売り、お金を貯めながら、漁船を増やし、船団が出来たら、仲が居に売らずに水産加工会社を立ち上げる。
    そうすれば、マンハッタンに住んで指揮をを取ればいいのだと。
    その後、メキシコの漁師が、聞くそれでどうなるの?と、、、
    アメリカ人は、それから、株を売って、億万長者で、引退して、ゆっくり寝て、漁を楽しみ、奥さんとシェスタして、夜は友人と酒を飲んで歌って楽しく過ごせると、、、、
    メキシコ人は、それなら、今、もう手にいれているよ!

    この話がとても、頭に残ってしまった。
    幸せとは、こういうものなのだと、、、

    それと、若かりしときは、出来なかったことが、できたりした時は、とても幸福感と、達成感が、あったのだが、これからは、出来ないこと少しづつ受け入れないと、、、

    頑張れ!とは、感謝の気持ちで、、、

    断捨離、病気、終活、悠々自適、、、思い通りにはいかない人生と同じで、一番思い通りに出来ないのは、自分の死である。

    今までの生きてこられたことに感謝して、この本を閉じた。

  • 老いについての本。今週2冊。

    好奇心を持つことと、幾分余裕を持つこと。

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著者プロフィール

吉永みち子
1950年埼玉県生まれ。東京外国語大学卒業後、競馬専門紙「勝馬」の記者となる。吉永正人騎手と結婚後、『気がつけば騎手の女房』を発表し、大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。ノンフィクション作家としての執筆活動を続ける。テレビコメンテーターと活躍するとともに、政府税制調査会などの委員を歴任。現在は、映画倫理委員会副委員長、民間放送教育協会会長、日本年金機構理事などをつとめる。著書に『試練は女のダイヤモンド』『終活にハマる女たち』『増補文庫版 怖いもの知らずの女たち』などがある。

「2022年 『老いを楽しく手なずけよう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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