「見る」とはどういうことか―脳と心の関係をさぐる (DOJIN選書 7)

著者 :
  • 化学同人
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本棚登録 : 113
レビュー : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784759813074

作品紹介・あらすじ

日常の何気ない行為、「見る」こと。単純で簡単なことのようだが、「ものを見る」「ものが見える」とき、脳はどんな仕事をしているのか?また、「見る」ことの解明は、心のできごとに、どうつながるのか?錯視図形、誰もがもつ盲点などの、さまざまな例を入り口に、脳研究の最前線から、脳と心の関係を考える。ワクワクするような最先端脳科学への旅。

感想・レビュー・書評

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  • 内容的には興味深い話もあるけど、今までに読んだ脳関連本と内容が重なる話も多かったので、新鮮さはなかったかな。

  •  視覚を題材に,脳がもたらす心の仕組みを考える。僕たちは色や音,香りなどを,素朴に「実在する」と思ってるが,それらは脳が作り出したもので,人間と独立してあるのではない。
     そのことが,錯視や脳機能障害の事例を見ていくことで,非常な説得力をもって説明される。視覚に限らず聴覚でも何でも,それは外の世界そのものを知覚するのではなく,脳内の複雑な解釈系によって効率的に翻訳して認識しているのだ。その仕組みは,生存に有利なように進化の過程で獲得してきたもの。
     錯視には多くの種類があって,それぞれ重要な視覚の機能と密接に関係している。顔の認識や運動の知覚,大きさや傾きの知覚…。視覚刺激と知覚されるものが異なる現象が錯視であるが,同じ視覚刺激でも知覚が不安定になる両眼視野闘争などの現象も,視覚研究によく用いられている。
     書籍では動画は見られないけれど,錯視関係のサイトもいくつか紹介。英語だけどこれなんかはすごい。著者も絶賛の Michael Bach氏のサイト。http://www.michaelbach.de/ot/

  • 資料番号:010984672
    請求記号:491.3/フ

  • 2時間ぐらいで読了。脳の部位と視覚の関係をざっくりと理解するのに役立つ。視覚に関する脳の部位が傷ついた時、場所ごとにどういうことが起きるか、とか、どういった錯視があるのか、そして、3次元物体を認識する脳の仕組みは?ということについて書かれている。 眼で見る→脳を損傷する→見えなくなる、ということだと思っていた自分には新しい知見が得られた。

  • 仕事の関係で読みました。
    見ることに関する脳の中のアレコレの本です。
    文末にユーモアのあるコラムやジョークが交えてあり、親しみやすいかんじの本です。
    実験の話や著者の研究での体験談もあり、また本のはじめは錯視の話なので、楽しい本でした。
    後半になるにつれ、耳慣れない単語が増えて、全てに説明が文中でなされていても覚えられてなくて意味がないような…
    ちゃんと勉強される方は覚えながら読み返しすれば、かなりの知識を得られるんじゃないかと思いつつ、私は流し読みしました。
    人間の見るという知覚は、脳で世界を捉えることなんだなぁと、そういうようなことを書いてあったように思う。

  • 率直な感想としては、興味深かったが、いかんせん5、6章になると専門用語が増え、理解が難しくなった。

    人は「目」によって物事を見ているが、それを知覚しているのは「脳」である。この前提から、著者の専門分野である脳科学から「見る」ということについて議論を進めていく。

  • 分量の50%で挫折。ただ、「目に映っていないものが見える」「目に映っているのに見ていない」というお話は面白かった。この中に「変化盲」という“変化の見落とし”現象が紹介されていたけれど、その実際をネットで、映像として見られたのが、ことさら面白かった。そのアドレスは、以下の通り。
    http://viscog.beckman.uiuc.edu/djs_lab/demos.html

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著者プロフィール

藤田 一郎(ふじた いちろう)
2005年慶應義塾大学経済学部卒業, 国民生活金融公庫(現・日本政策金融公庫)入庫, 立川支店, 日本経済研究センター, 総合研究所研究員などを経て2017年6月より現職. 現在, 日本政策金融公庫総合研究所主任研究員.

「2018年 『躍動する新規開業企業』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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