森の「恵み」は幻想か 科学者が考える森と人の関係 ((DOJIN選書: 46))

  • 化学同人 (2012年5月27日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784759813463

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  • 赤裸々な真実って何だろう?怖いなぁ~

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    「森は人にとってどのような存在なのか。洪水軽減、水資源かん養、水質浄化、土砂災害防止、二酸化炭素吸収、木材生産など、人にとって好都合な「機能」だけを提供してくれるのだろうか。本書では森と人の関係を、科学的な知見に基づいて捉え、森は水を生み出すのか消費するのか、洪水と水害あるいは渇水と水不足に果たす役割、環境サービス、木材生産、エネルギー供給、そして森の管理の理想的なかたちについて、赤裸々な真実を提示する。森の本当の姿を描き出した一書。」

  • 知りたかった江戸時代あたりの山林管理の概括や、昨今の森と人、行政の関わりまでバランスよく書かれていると感じた。
    針葉樹より広葉樹が良いとか、植樹のみが正義で伐採は全てが悪いものといった単純で偏った見方に陥らない冷静な俯瞰を参考にしたい。

  • 資料番号:011470283
    請求記号:650.1ク

  • 森林の持つ様々な「機能」と、人々の期待する森林の「作用」のあいだに存在するギャップ、そしてどのように森林と付き合っていけば良いのかを書いた一冊。

    著者は森林に対する人々の神話的で単純な「良いイメージ」を否定し、そもそもなぜ森林はあるときは過剰に介入され、あるときは放置され、現在のような状態になっているのか、という点に言及しています。

    その中でこの本の中でよく話題に上っているのは水との関わり。言うまでもなく水と森林には深い関係性がありますが、その度合いについては人々が思うほど単純なものではなく、また人類にとってありがたい物とも限らない、という、科学者としては心苦しい実情も書かれています。

    森林と人との関わりについては、様々な社会情勢の影響を受け変化してきており、今はまた里山のような人工的な介入をすべき、という声が高まっていますが、間伐木の例に見られるようにそう単純な話ではない、というのがよくわかります。「なにが『もったいない』のか」という問いは環境問題すべてにあてはまる問いであり、はっとさせられました。

    比較的コアな話題ではありますが、恐らく多くの人が誤解しているような知識があると思います。読みやすいですし、ぜひ。

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著者プロフィール

蔵治光一郎:東京大学教授。1965年東京都生まれ。東京大学大学院修了。専門は森林水文学・森林流域管理学。著書に『森の「恵み」は幻想か:科学者が考える森と人の関係』、編著書に『長良川のアユと河口堰』などがある。

「2024年 『BIOCITY ビオシティ 99号 共創する流域治水』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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