なぜ疑似科学を信じるのか: 思い込みが生みだすニセの科学 (DOJIN選書)

著者 :
  • 化学同人
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本棚登録 : 98
レビュー : 13
  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784759813487

作品紹介・あらすじ

現れては消える数々の疑似科学。私たちは、科学の仮面をかぶったニセ物をどう見きわめ、いかにつきあっていけばいいのだろう。本書では、疑似科学の問題点や科学と疑似科学をめぐる考え方を整理するだけではなく、疑似科学を信じてしまう傾向を、「ニセ物なのに信頼のおける科学だと思い込む誤信念」ととらえ、その核心に迫る。宏観異常現象による地震予知や血液型性格学をはじめとして、疑似科学に共通してあらわれる特性を鋭くついた決定的な入門書。

感想・レビュー・書評

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  • 科学的であることと、科学的を装うことの違いを平易な言葉で、懇切丁寧に書いてあって、一気に読めました。
    一番わかりやすかった例え話は、「科学」というブランドに対して「疑似科学」が偽ブランドとして弊害があるというくだり。その導入部から「なぜ人は疑似科学にだまされるのか」ということを心理学の立場から解説されてゆきます。
    そして、「科学」の限界(境界?)と、実社会で必要とされている技術とのあいまいな関係についても言及されていて、それでも「科学的であれ!」という主張に感動しました。
    しばらくはマイブームになる1冊です。
    お節介にも甥っ子の高校生に買ってあげようかと思ってます。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「それでも「科学的であれ!」」
      この著者が書かれた「超常現象をなぜ信じるのか―思い込みを生む「体験」のあやうさ」や、安斎育郎の「人はなぜ騙さ...
      「それでも「科学的であれ!」」
      この著者が書かれた「超常現象をなぜ信じるのか―思い込みを生む「体験」のあやうさ」や、安斎育郎の「人はなぜ騙されるのか―非科学を科学する」「だます心 だまされる心」を読むと溜息が出ます。
      が、、、読み込めば「騙し」のテクニックを会得出来るんじゃないかと莫迦なコトを考えてしまいます。
      2013/06/28
  • ”心理学者の”菊池先生による疑似科学本。心理学者の端くれとしてとても面白く、同時に身につまされる本であった。心理学における再現可能性にかんする読書会(http://togetter.com/li/461278)に参加した直後に読み始めたのでなおさら。と同時に、次の心理学の講義に活かせる内容もたくさん。

    最後の、疑似科学を「雑草」に例えたところが、この本の精神をよく表していると思う。雑草が生えてくるのもまた自然の営みであり、草むしりによって体(思考)も鍛えられる。そして雑草が一本も生えない庭は、コンクリ固めだったり除草剤まみれの不自然な空間である、と。疑似科学を敵視するのではなく、柔らかく、真摯に、そしてむしろその存在を糧として「知」を養っていこうという著者の姿勢に感銘を受けました。心理学者必読。と言わせてもらおう。こういう姿勢を維持し、こういう文章をかける大人になりたい。

  •  作者も後書きで書いてましたが大阪大学の菊池誠先生とよく間違えられるということで、ぼくも途中まで阪大の先生の本だと思って読んでました。菊池聡先生は信州大学の先生で認知心理学がご専門です。
     疑似科学を通じた科学論の易しい入門書。
     血液型診断学、ホメオパシー、宏観現象(天変地異の前に観測される異常現象)と並んで精神分析も堂々の疑似科学入りです。
     疑似科学っていうところに異論はありませんが、無意識を解釈してあたればあたり、はずれれば抵抗、どっちにしても精神分析は正しいから疑似科学っていうのはちょっと現代の精神分析とは差がありすぎると思いました(そういうフレームを信じている人はもちろんいると思うのですが)。現代的な精神分析は、科学的な正しさよりも過去という物語を語り直すことに伴う情緒体験に力点が置かれるというのがぼくの理解です。
     正しい科学を照らす鏡として疑似科学を論じる人にそこまで求めるのは酷だとは思いますが。

  • 疑似科学がしぶとく信じられ続ける理由を認知心理学の観点から説明した本。疑似科学と科学の境界がそんなに明白でないことも,心理学には科学的でないものからザ・科学なものまであることも書かれている。2012年刊というけど,2015年あたりからの心理学における再現性問題の後に書かれたのかと思ったくらい,今ちょうどタイムリーな話。

  • 2016/04/22


    日本でB型とAB型は結構不利

    まさか2011年まであったとは。。


    ハイテク製品が人間の認知向けに変更された
    (ランダム)

  • 擬似でなくとも偏見は悪い、の手前で議論してる

  • 菊池先生の本は、どれも読み易く判り易く、面白い。
    これまで出された本とそう変わりがある訳ではないが、認知心理学、あるいは科学としての手法等から、科学と疑似科学の違い、問題や、誤解を説明してくれる。
    近代社会に生きて行くにあたって、この手の本には一度は目を通しておかないと行けないだろうね。
    てか、学校で教えることって、こういうことも必要なんじゃないのかね。

  • 現れては消える数々の疑似科学。私たちは、科学の仮面をかぶったニセ物をどう見きわめ、いかにつきあっていけばいいのだろう。本書では、疑似科学の問題点や科学と疑似科学をめぐる考え方を整理するだけではなく、疑似科学を信じてしまう傾向を、「ニセ物なのに信頼のおける科学だと思い込む誤信念」ととらえ、その核心に迫る。宏観異常現象による地震予知や血液型性格学をはじめとして、疑似科学に共通してあらわれる特性を鋭くついた決定的な入門書。

  • 和図書 404/Ki24
    資料ID 2012103707

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