宇宙災害:太陽と共に生きるということ (DOJIN選書)

  • 化学同人
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784759816723

作品紹介・あらすじ

近場の宇宙空間の利用が進み,火星への移住計画も現実的な話題となってきた.しかし,私たちは地球を取り巻く宇宙空間のことを,どれだけ理解しているだろうか.宇宙の影響によって,地球ではこれまでにどんなドラマが生まれてきたのだろうか.本書では,目には見えない宇宙からの攻撃と,それを迎え撃つ地球のバリアによる攻防の様子を,研究現場の様子とともに,いきいきとした筆致で描き出す.宇宙と地球と生命の歴史をたどり,これからも地球で健やかに生きていくための教養がつまった1冊である.

感想・レビュー・書評

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  • 第24回ビブリオバトル〜明石の陣〜テーマ「あつい」で紹介された本です。
    2019.8.8

  • この本は、宇宙空間物理学を専門とする片岡龍峰さんが著者である。他の著書として、オーロラ!がある。
    本書は5部構成になっている。1部では、実際に地球上で発生している災害の例を紹介している。その仕組みを科学的に説明しているのが2部。3部では、宇宙災害に対応するための宇宙天気予報について。4部では、地球上の歴史にある大量絶滅と宇宙環境の関係の仮説が、そして5部では、これからの研究と科学技術の発展への期待が書かれている。
    私が特におすすめしたいのは2部で、「火星では空は赤く、夕焼けは青い」など興味深い宇宙ネタを、簡単な言葉を使って、数々解説してくれている(多少の物理に関する知識が必要かも?)。また、私が初学者であるにも関わらず、楽しく読み進められたのは、ユーモア溢れる著者が、至るところで私を笑わせてくれたからだと思う。総じて、オーロラの発生や影響を学ぶうえでの、全体像を把握するには素晴らしい本であると私は思う。

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  • 宇宙災害という面白そうなタイトルに惹かれて読んでみました。
    宇宙災害には、太陽からの様々な放射線、宇宙空間のデブリ、隕石など直接、間接的に人間の生活に影響するものがあります。この本では、色々な事例を挙げながら、これらの災害について解説しています。
    読んでみて、最初に身近な宇宙災害の話題を取り上げていて、起因となった天体事象に興味が沸きましたが、説明になると馴染みの無い専門用語が頻出し、解説の言葉使いが独特で何を言っているのか判らなかった。自身が関わった研究者の名前が沢山出てきたり、著者の研究履歴を長々と披露したりと、読み進むにつれて著者の研究人生を書いた自伝のような印象を受けました。徐々に本題から離れた感じになって、この本への関心が薄れてしまいました。期待するものが大きかったので、やや残念な印象でした。
    著者は、あれもこれもと色々な事を盛り込もうとしていますが、読むほうとしては何だか話が良く分からなくなったので、もう少しテーマを絞ったほうが良いと思いました。

  • 本日、出張帰りで読み終えまして、PCを立ち上げたところ、「大規模な太陽フレアが発生した」との記事を見ました。
    何とも絶妙なタイミング。

    宇宙のことについては、知見を得るたびに、我々が生きていることは奇跡的、と感じます。
    もし、地球がありふれた惑星であることがわかれば、そのあたりの感じ方も変わってくるのかもしれませんが。

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著者プロフィール

1976年、宮城県仙台市生まれ。2004年、東北大学大学院理学研究科博士課程修了。博士(理学)。情報通信研究機構、NASAゴダード宇宙飛行センター、名古屋大学太陽地球環境研究所、理化学研究所、東京工業大学を経て、2013年から国立極地研究所 准教授。専門は宇宙空間物理学。2015年、文部科学大臣表彰若手科学者賞受賞。著書に『オーロラ!』(岩波書店)、『宇宙災害』(化学同人)などがある。

「2019年 『オーロラみつけた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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