音楽療法はどれだけ有効か―科学的根拠を検証する (DOJIN選書)

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  • 化学同人
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レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784759816747

作品紹介・あらすじ

近年,非薬物療法の一つとして「音楽療法」への注目が高まっている.音楽のもつ,心理的・社会的・生理的な効果を応用して医療へと役立てる方法である.しかしその効果を誰もが納得できるために十分な,「科学的なエビデンス」が確立されているわけではない.本書では,世界中で研究が続く音楽療法について,とくに効果の高い,認知症やパーキンソン病,失語症などへの対応の状況を紹介しながら,医療の現場でも広く受け入れられる音楽療法のあり方を考える.

感想・レビュー・書評

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  •  音楽で酒の熟成が深まり、そのジャンルで植物の生育が変わる話ではない。
     脳卒中など、脳の器質的な障害によって生じる麻痺や失語、認知症やパーキンソン病の治療に、音楽が有効なのかを科学的に検証する。
     常にエビデンスの確立を念頭に置き、治療が受け入れられるための要件、脳画像診断や、WAB失語症検査などのていねいな手法の説明も交える。
     今後は精神疾患、鎮痛なども視野に入れつつ、現時点で内分泌系、免疫系への有効性は未だ仮説の域とする。
     グラフや画像も引用して多様な研究例を示しながら、患者に寄り添うという医療の本質を忘れず、音楽療法の発展を目指すという、読み応えのある一冊。

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プロフィール

佐藤 正之(さとう・まさゆき)
1963年 大阪府に生まれる。
1986年 相愛大学音楽学部器楽科卒業
1994年 三重大学医学部卒業
現 在  三重大学大学院医学系研究科認知症医療学講座准教授(医学博士)
主著・論文 “Music and the Brain: From Listening to Playing.” Special issue, Behav Neurol 2014(Lead Guest Editor)
Musical Anhedonia and Visual Hypoemotionality: Selective Loss of Emotional Experience in Music and Vision. In: Ritsner MS eds., Anhedonia: A Comprehensive Handbook Volume I. Springer, Dordrecht, German, 2014, Chapter 5, pp. 81-93.(共著)
など、国内外の専門誌に学術論文を120編余り発表している。

「2016年 『音楽と脳科学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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