ゾウが教えてくれたこと ゾウオロジーのすすめ ((DOJIN選書: 92)) (DOJIN選書)

  • 化学同人 (2021年12月27日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (192ページ) / ISBN・EAN: 9784759816907

作品紹介・あらすじ

ゾウを知り、ゾウから学ぶ
豊かなこころの世界

自在に動く長い鼻、大きな耳をパタパタ動かし、
優しいまなざしをした、地上最大の哺乳類にして動物園の人気者。
そんなゾウのことを知らない人は、おそらくいない。
超メジャーなゾウだが、体のつくりや野生での暮らしぶりについて、
どのくらいご存じだろうか。
あるいは、低周波音を使ったコミュニケーション能力、記憶力、
絵を描く能力、足し算をする能力といった知能についてはどうだろう。
本書では、知っているようで知らないゾウの魅力を、
ゾウ愛にあふれる著者があたたかな筆致で語り尽くす。

●はじめにより
?ゾウ?がどのような動物で、本来どのように野生で暮らしているのか、
何を考え、何を感じて生きているのか、またどのように進化してきた
動物なのかといったことは、広く知られていないように思います。
科学の世界でも、私たち人間には聞こえない低い周波数の声で会話を
しているということや、数覚に優れているということが新たに発見され、
ゾウが注目を集め出したのは、つい最近のことです。(中略)
ゾウを知り、ゾウから学ぶ――これを?ゾウオロジー?と呼ぶことにします。
ゾウオロジーは、人間の生き方を探るうえでも、大きなヒントを与えてくれるはずです。

感想・レビュー・書評

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  • 卒論をきっかけにゾウの研究を初めた著者が、様々な実験の結果に基づきゾウの生態や認知能力の高さなどを、一般の人にも分かりやすい言葉で紹介した本。

    元々自分がゾウ好きということもあり、子供に対する愛情の深さなど聞き知ってはいたが、ゾウも2歳くらいで鏡を見て自己を認識できるとか、仔ゾウが指しゃぶりならぬ鼻しゃぶりをするとか、初めて知ることも多く、益々ゾウへの愛と関心が高まった。

    一方で三味線のバチ1つを作るために象牙が1本必要、つまり、バチのために巨大なゾウが殺される、といった実態も知り悲しくもなった。
    すでに近い将来、絶滅の危機にあるレッドリストに載っているゾウたちを守り、共生していくために、私に何ができるだろう、と考えさせられた。

  • 東山動物園のワルダーさんの音声って?

    裏切り者検知能力の研究報告って、誰が?

    ゾウの会話の内容までわかる日はいつ頃?

    チャメリーが描く、緑色の二つの山って、ふるさとの景色なのかしら?


    動物園に行く時は、開園と同時に行きます。
    朝ごはんタイムは、動物達がイキイキしていて大好きです。
    ゾウたちも心持ち動きがキビキビしている様に見えます。可愛いです。
    そんなゾウがこの世界から居なくなるなんて
    想像するだけで、悲しくなります。


    ゾウも平和に暮らせる地球であれ。と


  • こういうハマってる研究者の話は、女性が書いたもののほうがなんぼ面白いのはどうしてだろう。と思いながら読む。やはり面白い。何が違うんだろう。

  • ゾウに会いに行き、乗った経験が思い出される。ゾウの体高や体温、毛の感触、力強さを思い出して読んだ。大きくて基本的に優しい動物。耳をパタパタさせるのは可愛いし、どうやら指しゃぶりをする子像も、。可愛い。クスっと笑ってしまうところもあった。科学的な情報は、まあまあ載っている。

    文章は筆者の想いに偏っていたり、簡単な言葉が多かった印象。

  • ゾウの進化から、彼らの社会、知能や感覚能力、そして彼らとの共生の問題まで。最新のゾウ研究が、手軽に、しかもまるごと早わかり。
    著者の入江さんの専門は、ゾウの認知能力の研究。途中にクッションのように挟まる、日本の動物園やタイやスリランカでの研究の個人的エピソードもおもしろい。
    ところで、ディズニーアニメの『ダンボ』。赤ちゃんゾウのダンボは、耳が大きいために仲間外れにされる。形態学的には、耳が大きいのはアフリカ(サバンナ)ゾウ。入江さんによると、コウノトリが、アフリカゾウの赤ちゃんをアジアゾウの群れに運んでしまったのではないかという。おっちょこちょいのコウノトリの「誤配」説か、なるほど。

  • 自在に動く長い鼻、大きな耳をパタパタ動かし、
    優しいまなざしをした、地上最大の哺乳類にして動物園の人気者。
    そんなゾウのことを知らない人は、おそらくいない。
    超メジャーなゾウだが、体のつくりや野生での暮らしぶりについて、どのくらいご存じだろうか。
    あるいは、低周波音を使ったコミュニケーション能力、記憶力、絵を描く能力、足し算をする能力といった知能についてはどうだろう。
    本書では、知っているようで知らないゾウの魅力を、ゾウ愛にあふれる著者があたたかな筆致で語り尽くす。
    (出版社HPより)

    ★☆東北大学附属図書館の所蔵はこちら→
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  • タイトルに惹かれてたまたま手に取った本
    ゾウさんについては動物園で見たことはありましたが、こんなに頭が良く愛おしい動物だったとは…ゾウが大好きになりました。
    ところどころに可愛らしい像の写真が差し込まれていてとても読みやすかったです。
    この本を読んで自分も含め少しでも多くの人が、ゾウや動物たちのことを考えて選択できるような世界になってほしい∠( ˙-˙ )/

  • 象に関するいろいろな角度からのアプローチ、勉強になりました。
    象の描いた絵には驚きました。

  • ふむ

  • 人間:地球で最も野蛮で愚かな動物

  • 思った以上に人間に近いのね。仲間が死ぬことを悲しんだりするのは知らなかった。そういったことを科学的に説明してくれるので、納得感高いぞう。

  • 請求記号 489.7/I 64

  • 第1章 ゾウという不思議な動物
    1進化の過程―大きな体と長い鼻を獲得するまで
    ゾウの祖先の七変化
    現生ゾウの誕生
    氷河気の象徴:マンモス
    マンモスの進化史
    生き延びたゾウ
    2完成“ゾウ”の体
    大きな体に隠された秘密
    種子散布―ジャングルを育てる庭師
    自然界ではほぼ無敵!
    体温を保つ秘けつー大きな耳
    骨の秘密①ゾウはいつもつま先立ち?
    骨の秘密②全身聴診器?骨伝導のしくみ
    3長い鼻
    鼻の一番の役割
    なぜ鼻は長くなったのか
    ヒトの指しゃぶりとゾウの指しゃぶり
    ここまで似ている ゾウの鼻とヒトの手
    ゾウの知能進化の要は「鼻」―「鼻―脳仮説」
    4現存するゾウの違い
    ダンボはなぜいじめられた?
    アジアゾウ
    サバンナゾウ
    第三のゾウ、マルミミゾウ
    第2章 愛情いっぱい ゾウの一生
    1家族の絆
    肝っ玉母ちゃんとご近所づきあい
    兄弟姉妹関係
    息子の独立
    箱入り娘
    2家族を超えた仲間との絆
    ゾウの同情心
    死を悼む
    第3章 カエサルも認めたゾウの知能
    1陸上最大の脳
    ひょうたん型脳の秘密
    「ゾウは決して忘れない」ー動物学者レンシュの研究
    「鏡の中の自分」を理解する
    子ゾウ、ナンペーとの鏡実験
    ものまねする能力
    ぉ互いと協力する
    2数を認知する
    カダヤシでもできる「量の認知」
    数量認知の動物界共通点
    数量認知の脳内イメージ
    ゾウだって数を「数えられる」
    足し算もできる
    タッチパネルを使った実験
    臭いで「量」がわかる
    第4章 ゾウの特殊能力
    1予知能力とテレパシー!?
    インド洋大律波を「予知」
    遠くの群れとテレパシー
    ゾウの音声コミュニケーション
    ヒトには聞こえないゾウたちの会話
    音カメラでゾウの会話をとらえる
    2ゾウは芸術家!?
    絵を描く
    チンパンジーが描く絵
    絵を描くことを教える
    ゾウが描いた絵
    よこはま動物園の絵描きたちー自画ゾウを描くシュリー
    よこはま動物園の絵描きたちー気の向くままに描くチャメリー
    ゾウの芸術研究の今後
    第5章 ゾウと暮らす
    1ゾウと狩猟民族
    マンモスとヒト
    マルミミゾウとヒト
    2ゾウと信仰
    インドのゾウ
    なぜ信仰するのか
    異国の地で暮らすゾウ
    3ゾウと働く
    ミャンマーの林業を支えるゾウ
    タイのゾウ
    4ヒトとの対立
    害獣となったゾウ
    飼育ゾウによる"事故“
    ゾウとヒトの共生の道

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著者プロフィール

入江尚子 1982年、大阪府堺市に生まれ、幼い頃より動物に囲まれて暮らす。2001年東京大学に進学し、動物行動学を学ぶ。2010年、アジアゾウの足し算能力の研究で、同大学博士号取得。現在は、ミニブタやカメなどたくさんの生き物に囲まれながら、長女の育児に奮闘中。

「2020年 『ゾウと ともだちになった きっちゃん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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