レア RARE 希少金属の知っておきたい16話

制作 : 渡辺 正 
  • 化学同人
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本棚登録 : 37
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784759818208

作品紹介・あらすじ

レアメタル(希少金属)は,スマホや電池,ハイブリッド車など,快適な暮らしを支えるハイテク製品に欠かせない.最大消費国といえる日本も,レアメタルは輸入が頼りだ.本書では,資源の問題,金属の利用史や希土類(レアアース)の素性を眺め,113番元素で話題の「元素合成」もとりあげる.関連科学者の逸話,資源確保と国際情勢のからみ合いを紹介しつつ,金属(化学)なしでは立ち行かない現代社会の素顔を暴き,遠い未来も展望する.金属を制する者は世界を制す――その事実に思い至れば,スマホを見る目も変わるだろう.

感想・レビュー・書評

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  • 請求記号 565.8/V 62

  • レアメタルについて体系的に学べるといった類の本ではない。化学の博士号を持ったジャーナリストである筆者がレアメタルにまつわる色々な話を聞かせてくれるといった感じ。歴史人物エピソードやSF映画などの知識が織り交ぜられ、16章あるそれぞれの話は軽妙で興味深いものとなっている。

  • タイトルからはレアアース、レアメタルの話を期待してしまうが金属全般の話。
    出版社が化学同人というところからも察せられるとおり、翻訳も全くこなれてないが、中身はやたらと面白い。
    化学の話はほんのちょっとで様々な鉱石の歴史や産出国を取り巻く環境、都市鉱山からコンゴ内戦、小惑星の探査まで金属をめぐる話が続く。
    中国のレアアース禁輸の一件など、日本だけが騒いでいるのかと思っていたが、米国でも同じように産業の大きなリスクとして捉えられていたようだ。

    ・金属内の自由電子はどんな波長の可視光にも揺さぶられ、吸収したのと同じ光を出すので無色(銀灰色)に見える。金などの有色金属はd電子の遷移エネルギーが可視光の範囲になっているため、吸収された残るの色(金なら黄色)が見える。

    ・希土類は一番外側の電子はf軌道に入っている。そこでペアになってない不対電子がミニ磁石の性質をもつためランタノイドの多くは磁石になる

    ・中央アフリカのオクロのウラン鉱石はウラン235の同位体比が低く、これは5億年ほど前に自然の原子炉のような状態になっていた結果だとされている

    ・タングステンは比重も比熱も金とほぼ同じ。金の延べ棒の中をくりぬいてタングステンに変えてしまうと超音波の伝導速度測定など特殊な検査をしないと見破ることができない。実際に流通しているもののなかにも偽物があるかも?

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